ヨーロッパ文化教養講座(「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」(4)「フェルマータ」録画鑑賞記)

2023/06/13
第4話の原題は、「point d'orgue」。 仏和辞典を引くと音楽用語
、「フェルマータ:延長記号」となる。Orgue は、パイプオルガンの意味もあるようなので、二重で今回の事件の内容を表しているのだろう。

理論派×熱血コンビが事件を解決!フランス発ミステリー、シーズン2。ラジオ局で事件発生。巨大パイプオルガンの近くで男性2人が相次いで死亡。2人が現場にかけつると…

コンサートホールのパイプオルガンでバッハの曲を練習していた演奏家ポーリーヌが、パイプの間で亡くなっているスタッフを発見。
アストリッドは練習を録音した音に違和感を覚え、その解明に取りかかる。ラファエルはポーリーヌの師匠ライプニッツに話を聞きに行く。

彼は訴訟を起こされるほどの高圧的な厳しい指導で知られる人物で、警察の到着前に現場を離れていた。だが翌日、ライプニッツも同じオルガン近くで遺体で発見される。

NHK海外ドラマホームページより

コメントと感想:

1.シーズン1を見ていないので、アストリッドを演ずる、サラ・モーテンセンの実の母親でもあるエリザベス・モーテンセンがアストリッドの母親として、出演していることを初めて知って驚いた。

2.殺人の手段が、松本清張作「砂の器」の原作小説で使われた方法を想起させる。実現可能なのだろうか?

3.音に超過敏なアストリッドは、バッハの名曲「トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565」がどのように聞こえてくるのだろうかと思った。
少なくとも作曲者の大バッハより、高い音域も聞こえているだろうから。。。

4.今回は、個人的なエピソードより、事件の謎解きに注力されて、1話完結の事件簿としては、完成度の高い回だと思った。

5.舞台となった、ラジオ・フランスのコンサートホールは、音響設計家 豊田泰久が設計し、2014年に完成したことがわかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?