ヨーロッパ文化教養講座(エンター・ザ・ミュージック 中村洋乃理 The 4 Players Tokyo 2022 Hakuju Hall公演)
2023/07/29
先日は、The 4 Players Tokyo の2022年Hakuju Hall公演の前半を、リーダーの第1バイオリン戸澤哲夫氏をゲストに招いて紹介したが、
今回は、その公演の後半をヴィオラの中村洋乃理氏を招いて紹介した。
コメントと感想:
1.中村洋乃理氏は、4月18日の The 4 Players Tokyo 福岡公演及び、2月27日熊本県立劇場の辻彩奈さんが出演したN響のコンサートで最善列にいたので、生で2回見たことになる。
2.今回は、ブラームスの弦楽四重奏曲第2番を紹介。
最近、ブラームスの良さがだんだん解ってきた気がする。
同時代の作曲家と比べて、音符の密度が低い、つまり音が少ないと思う。
そこが、好きだ。
小生は、まだまだ聴き込みが足りないのか、あまり音が多いと脳内情報処理が追い付かずに、曲を味わうことができない状態になる。
ブラームスは、ロマン派の派手なところがなくて、地味に聞こえるのはそのせいかと思う。
3.藤岡マエストロの、「メゾフォルテを使い始めたのは、ブラームスだ」とか、「ブラームスの楽譜にはテンポ表示がなく、演奏者に任せられている」という話が大変興味深く勉強になった。
4.最後に中村洋乃理さんの、「この曲は、第2バイオリンとヴィオラはひたすら内声を弾くので、終わると達成感がある」という話が印象深かった。
やはり、内声の楽器をする演奏者は、縁の下の力持ちなのだろうと思った。
5.「バッハはうす」でのリハーサルシーンが少し放送されたが、音が良いなと感心した。もちろん、4人の演奏力があったのことだろうが、このサロン自体も音が良いのだろうなと思った。
6.一度、Hakujyu Hall で The 4 Players Tokyo の演奏を聴きたいと思うが、いつも気がついたら「完売」となってしまったいるのが、残念だ。
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