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ヨーロッパ文化教養講座(日曜日の初耳学「天才ピアニスト藤田真央が生演奏」を観て)

2024/02/09
ちょっと前に、藤田真央君が珍しく林先生のバラエティ番組に登場した。
現在は、ドイツに拠点があるそうだが、一日中ピアノに向かっているので、何処にいても同じだという話は面白かった。

藤田真央君のモーツァルト・ピアノソナタ全集は小生の愛聴盤の1つとなっている。
現在、小生の目覚ましは、月曜日が第1番K279、日曜日が第7番K.309というように設定されていて、毎朝真央君のモーツァルトで起床している。

そのモーツァルトのソナタを2曲、「モーツァルトの革新性」としてピアノを使いながら紹介した。

1.   K.545 ドー、ミ、ソ、シー、ドレドで始まる、ピアノの初級者でも弾ける有名な曲。
「革新性」は、1楽章のソナタ形式にあるそうだ。
早速全音の楽譜を買って見てみた。
1) 通常のソナタ形式は、第1主題=A 第2主題=B 展開部=Cとすると、
A->B->C->A'->B'というように進行する。このとき、AとA'は調性が同じなのがルール。

2) K545は?
第1主題 1小節から 「ドーミソシードレド」=Aとする
第2主題 14小節から 「レシソー、ラシラソ、ソ、ファ#ファ#」=B

第1主題の再現 42小節から「ファーラドミーファソファ」=A' と第1主題のハ長調からヘ長調へ変調されている。
これが、革新なのだそうだ。

2. K570 シーファ、レーファ、シーレ、ファー
最後から2番目の生活が苦しくなり始めたころのソナタ
「革新性」は、フィナーレの3音が、突然フォルテになって終わるところ。
確かに曲を通して聴くと、ちょっとビックリする終わり方だと思う。

真央君は、この話をするときは、本当に嬉しそうだ。
放送時間が無限なら、全てのソナタについて何十時間も話せるのだろうなと思った。だから、一見シンプルなモーツァルトのピアノ・ソナタをあんなに魅力的に弾けるのだろうなと思った。


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