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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E9)

2023/1/1 謹賀新年

NHK海外ドラマシリーズ 「DOCあすへのカルテ」の鑑賞記で、今年のノートを始めることになった。

1.患者が内科病棟に運ばれ最初は原因不明だが、最終的に原因が判明するパターンについて
今回は、2つのパターンで、患者3人

1)夫婦、双子のこども、家族4人で遊園地へ。ジェットコースター上で父親が意識不明となった。

 この夫婦は、事実婚で、数日後に結婚式を挙げる予定だった。
フォンティの慧眼で、病名は、嚢胞性線維症(但し、ほとんどの場合、不妊症にもつながる病気)であった。
 アニェーゼが妻にこのことを告げ、「夫に告げるかどうかは、貴女次第」と話す。妻は、一度だけの浮気があったことを認め、秘密を隠しながら結婚はできないと夫に告げる。

夫は悩むが、ファンティのアドバイス(余命を家族で過ごすことが1番の幸せだ)で、気持ちを取り戻し、病院内の礼拝堂で幸せな結婚式を挙げる。

2)先に、腫瘍で入院していた、保険会社のためにデータ分析をしている熟年女性の病室に、シスター見習いの修道女が腹痛で入院する。

 シスター見習いは、神に祈りを捧げるが、熟年女性は、神に祈ってもデータには勝てない的なことを言って話が噛み合わない。

 シスター見習いの腹痛は、入信前の交際で妊娠したが、子宮外妊娠で妊娠に気がつかなかったため、胎児が腹の中に残されたことが原因だった。
 シスター見習いは、自分が修道院に入ったのは、神の意志だと信じていたが、もし妊娠に気がついていたら、相手の男性と結婚していた。という。

 一方、熟年女性は、腫瘍が大きくなり、緊急手術が必要だが、障がいが残る可能性が50%と聴き、神に祈るしかないと言う。

 そのことで、2人の間の障壁が取れ、手術前夜は、同じベッドで過ごす。
手術は、2人とも成功しハッピーエンドとなる。

2.アンドレア・ファンティに少しずつ記憶が戻ってきて、元妻アニェーゼと喪失前の恋人ジュリアの三角関係が変化してくることについて

 前回アンドレアとアニェーゼが一夜を共にしたことで、今度はアニェーゼが、同棲中のダヴィデへの複雑な思いに悩む。
アニェーゼとダヴィデは、養子を迎えることにしていて、その契約が迫っていた。その子のためには、2人は夫婦でいる必要がある。

 アニェーゼは、1.1)の事実婚カップルの不倫の件で、妻から「打ち明けてよかった」と言われ、複雑な思いを抱えながら、アンドレアに対して、「アンドレアを愛しているが、現在はダヴィデがパートナーであり、社会的義務としても、後戻りはできない」と告げ、養子の契約へ向かう。
 その場で、アンドレアと関係を持ったことを話すつもりであったが、言い出せないで終わる。
-> 今のアニェーゼの心はアンドレアへの思いが勝っているので、今後の火だねになりそう。

 ジュリアは、アンドレアのアニェーゼへの態度をみて落胆し、その気持ちの埋め合わせで、ロレンツォとデートし遂に一夜を共にしてしまう。
 しかし、ロレンツォは、他の女性とは、平気で寝ることはできても、長年同僚として信頼し合ってきたジュリアとは、真剣に交際したいことを自覚していて、ジュリアがアンドレアへの思いを断ち切らない限りこれ以上は交際は進められないことを、ジュリアへ告げる。

3.その他
1)研修医4人 アルバとガブリエル それに、エリーザ、リッカルド
前回、アルバに助けられたガブリエルは、お礼に、スカラ座のオペラに誘う。
 アルバは、ガブリエルの教養の深さと、出身村民全員の期待を一身に集めて真剣に仕事に対する姿勢に、更に尊敬の念を抱き、好意が深まる。
 ガブリエルに気があるエリーザは、そのことに嫉妬して、患者(シスター見習いと熟年女性)に辛くあたる。
 義足のリッカルドも嫉妬する。

エリーザは、その患者同士が最終的に、お互いを慰め合っている姿を目撃し、アルバと仲直りする。

2)新内科医長マルコの妻、アイリーンがファンティの薬に何かを混入させているかもしれない件について

ファンティは、この薬の副作用で、短期記憶の減退を招いているという描写があった。

感想:
1.シスター見習いのお祈りが、「マリア様 ○○をお祈り下さい。」とマリア様に祈りの代行をお願いする祈りになっていた。
プロテスタントではマリア信仰は一般的ではないので、この点が興味深かった。

 また、祈りの内容が、「神さまのご計画が(御心に叶うように)進められますように」となっていて、明確に、神を使う祈りはされていない(例:私の病を治して下されば、一生懸命、修道院で務めを果たします。など)ということが、確認できた。

2.登場人物が例えば、アルバにしても、ガブリエルに気があることが明白な先輩研修医エリーザに対しても、ガブリエルが好きだとハッキリ自分の気持ちを表出している。
 昭和の日本人としては、羨ましいと憧れる。








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