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ヨーロッパ文化教養講座(「NHKクラシック倶楽部」 レオニダス・カヴァコス 録画鑑賞記 及びパガニーニ国際コンクール)

2023/04/21
2021年11月20日に東京オペラシティコンサートホールで収録された、
ヴァイオリニスト レオニダス・ガヴァコスのコンサート(ピアノ伴奏は、萩原 麻未)を鑑賞した。

曲は、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番(雨の歌)と第3番の第1楽章、第4楽章。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタは、
第1番 ト長調『雨の歌』 作品78
第2番 イ長調 作品100
第3番  ニ短調 作品108
と45才以降に作られた作品3曲

これに対して、ピアノ・ソナタは、
ピアノソナタ第1番 ハ長調 作品1
ピアノソナタ第2番 嬰ヘ短調 作品2
ピアノソナタ第3番 ヘ短調 作品5
と若きデビュー時期の作品3曲と対照的だ。

レオニダス・ガヴァコスの演奏は、たいへん丁寧で荒々しさがない、確かに円熟期のブラームスの曲を弾いているという印象を受けた。
萩原 麻未のピアノ伴奏も出しゃばらず、それでいて、ハッキリを音を届けている。

レオニダス・ガヴァコスは、初めて知ったヴァイオリニストだったが、パガニーニ国際コンクールの優勝者と聞いてなるほどと思った。

パガニーニ国際コンクールの優勝者といえば、小生一推しの庄司紗矢香の名前をすぐに思い起こさせる。

過去のパガニーニ国際コンクールの日本人受賞者はどのくらいいるのだろうか? 早速、WIKI等で調べてみた。

パガニーニ国際コンクールは、ニコロ・パガニーニの故郷イタリア、ジェノヴァで開催される。
1954年以来2001年まで毎年、
2002年から2010年まで隔年
その後5年のリノベ期間があり、
2015年、2018年、2021年と3年ごとの開催になり、
今度は2年おいて、今年2023年10月に57回目が開催されるようだ。

1962年(第9回)第2位 広瀬悦子
1963年(第10回)第3位 石井志都子
1964年(第11回)第2位二人 久保陽子 第4位 徳江尚子、宗倫匡
1965年(第12回)第4位 久保陽子
1966年(第13回)第3位 篠崎功子
1968年(第15回)第2位 藤原浜雄 第5位 柳田昌子
1970年(第17回)第6位 綿谷恵子
1972年(第19回)第2位 佐藤陽子
1976年(第23回)第4位 高橋筆子
1977年(第24回)第2位 中島幸子 第3位 毛利友美
1978年(第25回)第4位 清水高師
1979年(第26回)第2位 長沼由里子 第4位 千住真理子
1980年(第27回)第5位 石井光子
1981年(第28回)第4位 永田邦子
1982年(第29回)第3位 沼田園子 第4位三人 鈴木裕子
1983年(第30回)第4位 渡辺玲子
1984年(第31回)第3位 渡辺玲子 第4位 川口ヱリサ
1986年(第33回)第2位 渡辺玲子 第5位 上田明子
1988年(第35回)第1位 レオニダス・カヴァコス(ギリシャ)
第2位 諏訪内晶子 第3位 二村英仁
1989年(第36回)第5位 川田知子 第6位二人 二村英仁
1991年(第38回)第5位 牧田由美
1992年(第39回)第2位 神谷美千子 第3位 二村英仁
1993年(第40回)第3位 江口有香 第5位 二村英仁
1994年(第41回)第2位 二村英仁
1997年(第44回)第4位 米元響子 第5位 上里はな子 第6位 永田真希
1998年(第45回)第3位 山崎貴子 第6位 糸井真紀
1999年(第46回)第1位 庄司紗矢香 第3位 小野明子
2000年(第47回)第2位 日下紗矢子 第3位 阿藤果林
2002年(第49回)第6位 宇根京子
2004年(第50回)第2位 有希・マヌエラ・ヤンケ(ドイツ/日本)
2006年(第51回)第3位 正戸里佳
2015年(第54回)第2位 毛利文香

上記のように、日本人の入賞者はかなりの数いる。
特に、二村英仁は5回、渡辺玲子は3回受賞している。
しかし、
第一位は、庄司紗矢香のみである。

1988年にレオニダス・ガヴァコスが第一位となったときの、第二位は
チャイコフスキーで優勝した、諏訪内晶子だったことがわかった。

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