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ヨーロッパ文化教養講座(エンター・ザ・ミュージック エルガー交響曲第1番)

2024/04/15
新年度になり、エンター・ザ・ミュージックの司会にテレ東の竹﨑由佳アナウンサーが初登場した。
竹﨑アナは、高校時代吹奏楽部でオーボエを吹いていて、一時は音大を目指したことがあるということで、クラシック音楽の番組にはふさわしいと思った。

新年度最初の放送は、2回にわたって、エルガーの交響曲第1番を取り上げた。
藤岡幸夫マエストロは、イギリスで修行したので、この番組でもイギリスものが、よく取り上げられる。

前回は、エルガーのエニグマ変奏曲を取り上げたと記憶しているが、今回は交響曲。

残念ながら、エルガーの交響曲は、あまり小生の好みではない(現時点)ので、曲そのものより、エルガーの人間性についての、藤岡氏の考察がより興味深かった。

エルガーの交響曲第1番は、エルガーが51歳のとき、1908年が初演とのこと。すでに売れっ子作曲家ではあったそうだが、やはり交響曲がないと大作曲家ではないと、誰かに言われて、満を持して発表。(上昇志向が凄い。)
たちまち、大ヒットして、1年に100回も公演されたそうだ。
弦楽器の第1プルト(列)や最後尾のプルトにメロディを弾かせたりなど、新しい試みがされたことを、藤岡マエストロが熱く語ってくれた。

エルガーが育った時代のイギリスは、階級差が激しい時代で、エルガーは高貴な生まれではなかったことから、上流階級に対して、強烈なコンプレックスがあったそうだ。

それがわかるのは、楽譜の指示に、「nobilmente(高貴に)」と書いてあったこと。上流階級に生まれた人は決してこんな指示は出さないだろうと、言っていた。

小生があまり、エルガーの交響曲を好まないのは、多分、音が多すぎるからだろう。詰め込みすぎて、あまり余裕がないように感じる。

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