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ヨーロッパ文化教養講座(「ダウントン・アビー」トム・ブランソン)

2022/10/26
ダウントン・アビーの主要登場人物 トム・ブランソン (アレン・リーチ演1981年5月18日生 アイルランド出身)の話

ダウントン・アビーの映画第2作「新たなる時代へ」で、トム・ブランソンが再婚する。(らしい。未見だが、予告動画にも、ルーシーのウエディングドレス姿が移っている。)

相手は、ダウントン・アビーの映画第1作に始めて登場した、ルーシー・スミス(タペンス・ミドルトン演 1987年2月21日生 ブリストル出身)

ルーシー・スミスは、クランサム伯爵の従妹で、国王チャールズ5世の王妃  の女官を務める、レディ・モード・バグショー(イメルダ・スタウントン演
=カーソンを演じるジム・カーターの実世界の妻)の侍女。
但し、ルーシー・スミスは、レディ・モード・バクショーの実の娘であることがわかる。

トム・ブランソンとルーシー・スミスは、二人とも似たもの同士。
トム・ブランソンは元々運転手だったが、亡妻 シビル・クローリーの夫として伯爵家に迎えられた。つまり、1階から2階へ上がった人。
ルーシー・スミスは対外的には、レディ・モード・バクショーの侍女なので今は1階の住民(但し、18歳のときに、娘であるということは母から聞いていて、後を継ぐことになることも覚悟を始めているという点で、2階へ上がりつつある人)。

二人はお互いの今までの苦しみを良く理解し直ぐに愛しあった。ダウントン・アビーの2階でファーストキスをするシーンがあった。(監督のマイケル・エンゲラーによると、この時代でファーストキスというのは今より遙かに大きな意味があったとのこと)
ハイライトシーンの舞踏会で王族が踊る部屋の中に入れないルーシー・スミスを、トム・ブランソンが探しだしバルコニーで踊るというロマンチックなシーンがあった。

トム・ブランソンは、グランサム伯爵(ロバート・クローリー)の3女シビルと身分違いの結婚をして、1女を得るがシビルは、TVシリーズ3で子癇のため亡くなる。

その後、良い感じになった相手として、
1.エドナ・ブレイスウェイト(ミアナ・バーニング演 1979年9月22日生 スウェーデン出身 中東で暮らし、16歳で渡英)

メイドとして採用され、2Fの住民となったブランソンに近づく。そのことで、家政婦長ヒューズに解雇されるが、いなくなったオブライエンの代わりの侍女として再び採用され、ブランソンに近づき酒を飲ませて関係を持つ。
妊娠したら結婚してくれと迫るエドナの魂胆を見抜いたヒューズに再度解雇され、ダウントン・アビーを去る。
未だに、エドナがブランソンに体を張って近づいた理由がわからない。シビルとの結婚と娘シビーの誕生によって2階に上がったトム・ブランソンと結婚したからといって、元々1階の住民であるエドナが2階に上がることを許されるとは思えない。ドラマでは一切描かれていないが、エドナが本当にブランソンを深く愛していて、彼を独占したいと考えていたのなら、少しは救われるのだが。

2.サラ・バンティング (デイジー・ルイス演 1984年12月31日生)

女性教師 
トム・ブランソンと政治家の講演会で知り合い。後に再会しダウントン・アビーへ招待され、デイジーの家庭教師をする。反君主制、反貴族でハッキリと主張をする性格のため、たびたびグランサム伯爵を激怒させる。トム・ブランソンも彼女のことを愛していたが、シビー(シビルとの娘)と、クローリー家には彼女は受け入れられないと感じ、彼女もトム・ブランソンをクローリー家から引き剥がことは無理だと悟って、自ら新たな道を見つけて街を出る。

3.ローラ・エドムンズ(アントニア・バーナス演 1980年ロンドン生)

イーディスが雇う女性編集者。
TVシリーズの最終版に登場し、トム・ブランソンとも良い関係になりかけていたので、トム・ブランソンの再婚相手として、脚本のジュリアン・フェローズは布石を打ったのだと思った。独立心の強い、知的でしっかりとした女性(小生の好み)として描かれていたので、二人の将来を期待していた。
しかし、映画シリーズには登場せず、上記のとおり、ルーシー・スミスと結ばれることになったので、今後テレビシリーズが復活することがない限り、
登場はないだろう。

小生が考えた、「何故、トム・ブランソンとローラ・エドモンズが結ばれなかった」理由は、
1.アントニア・バーナスのスケジュールなど個人的な理由。
2.ダウントン・アビーの映画が今後も続くとすると、トム・ブランソンは、今後も2階の住民であり続ける必要がある。 相手もクローリー家に受け入れられるためには、貴族の一員であったほうが良い。ロバートの従妹の娘であれば全く違和感がない。
3.ルーシー・スミスを演じる、タペンス・ミドルトンを映画会社や演出や脚本やだれかが、採用したかった。

真相はいまのところ不明。

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