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ヨーロッパ文化教養講座(「DOCあすへのカルテ」S1 E6)

2022/11/21
「DOCあすへのカルテ」の第6回を見た。サッカーのワールドカップの特番で、第7回の放送が、11月27日になったため、放送のペースに視聴が追い付いた。

シーズン1 エピソード6「Come Eravamo 私たちは、どうだったのか?」
 前回の最終版で、新内科医長マルコ・サルドーニが妻アイリーン(製薬会社幹部)と、記憶喪失のファンティに処方されている向精神薬に、何か仕込むのでは匂わせていたが、冒頭シーンは、その薬をファンティが、友人精神科医エンリコ・サンドリ(演 ジョヴァンニ・シフォーニ)から渡されるところから始まり、いきなり、10年前のある日の回想シーンとなる。

1.患者が内科病棟に運ばれ最初は原因不明だが、最終的に原因が判明するパターンについて

今回は1本の10年前エピソードだった。
1)
 15歳の青年リッカルド(10年後、成長してレギュラー出演するらしい)が、18歳の姉(ただし、母の再婚相手の娘なので血は繋がっていない)とギリシャの離島で初体験をしたが、直後に崖から転倒して、打撲・骨折で病院へ入院する。
 (アンドレア・ファンティは、マルコ・サルドーニは、内科医長が引退を宣言したので、どちらかが次期医長になるというライバル関係でピリピリしている。)
 リッカルドは、原因不明の心停止などもあり、アンドレア・マルコ及び、画像解析が得意な若きロレンツォ・ラッザリーニも、対処に苦慮するが、友人精神科医エンリコ・サンドリの励ましもあって、真剣に患者に向き合った結果、右足が壊死していることを発見。
 直ぐに、リッカルドの姉に電話して、リッカルドがギリシャから帰国する直前に、スキューバダイビングをしていたことがわかり、病気は、減圧症だと判明し、直ぐに、右足を切断し、命を助けることとなる。

->小生も、スキューバダイビングの免許を持っているので、今回の減圧症についてはなるほどとは思ったが、こんなに危険だとは認識していなかった。

 右足を切断し、姉もリッカルドから離れたため、生きる希望をなくしていた、リッカルドをファンティは、病院から無断で連れ出し、2時間ドライブして、海へ連れて行って、リッカルドに希望を与えることに成功する。

->この海岸は、ファンティとアニェーゼの想い出の場所でもある。ミラノの近くに海はないけれどと思っていたら、2時間ドライブしたとのことだから、ジェノバ近辺のリグリア海の海岸の可能性が大。
#追記 :リグリア海は、「リヴィエラ」のイタリア側の海岸を指すようで、イタリア語では、Riviera ligure というそうだ。

数年前に、ジェノバの高速道路滑落事故というのがあったので、その事故に巻き込まれなくて良かった。

 その姿をみて、内科医長は、後継者にファンティを指名することとなる。
話は10年度(すなわち、現在)に戻り、義足を付けた成長した、リッカルドが、この病院で働いていることがわかる。

2.アンドレア・ファンティに少しずつ記憶が戻ってきて、元妻アニェーゼと喪失前の恋人ジュリアの三角関係が変化してくることについて

 今回は、10年前の話なので、ちょうど、ジュリアが研修医として、病院へ赴任してくる。また、マルコ・サルドーニが、MRをしていた、アイリーンと知り合う場面も出てきた。
 アニェーゼは、ファンティと共に、病院で医師として勤めている。かわいいこども二人に恵まれ、睦まじく暮らしている。
 しかし、アニェーゼは、子宮筋腫を患っている。主治医は子宮を取る手術をするしかないというが、ファンティは、もっと二人のこどもが欲しいので、他の病院の医師にレーザー治療をしてもらいたいと説得、治療に付き添う予定が、リッカルドの容態急変のために、アニェーゼは一人で治療を受ける。
 治療はうまくいかなかったため、アニェーゼは、子宮を取ることを決断し、その手術の間、ファンティとこどもたちとは、離れたいという希望をファンティに伝える。
 ファンティは、病院に休暇を取って、こどもたち二人(長女 カロリーナ・ファンティと長男 マッティア)を連れて、パリのディズニーランドへ行く。その道中、マッティアが急死する。
 アニェーゼは、ファンティにメールで、手術がうまくいったことを伝えたが、ファンティは、マッティアの急死に直面して、絶望の極にあった。

 今回のエピソードで、ファンティとアニェーゼの亡き子マッティアの急死にいたるまでの、二人の状況が良く理解でした。この内容は、記憶喪失後のファンティがどれくらい思い出しているのかは、不明である。

次回は、アイリーンが細工をした薬をファンティが飲んで、どうかなるという話になるのだろうか。


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