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ヨーロッパ文化教養講座(2023年12月12日 フィルハーモニクス ウィーン・ベルリン+中谷美紀 コンサート鑑賞記)

2023/12/18
ウィーン・フィル、ベルリン・フィルのメンバーを中心とした7名の名奏者に、中谷美紀が加わり、とても楽しい演奏会だった。

日時:2023年12月12日(火) 開場:18時半 開演:19時
会場:川商ホール(鹿児島市民文化ホール)大ホール
演奏者:フィルハーモニクス ウィーン・ベルリン+中谷美紀
フィルハーモニクス・メンバー:
1)ヴァイオリン:セバスチャン・ギュルトラー(元ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団 第1コンサートマスター)
2)ヴァイオリン:ノアベベンディックス=バルグリー(ベルリン・フィル第一コンサートマスター)
3)ヴィオラ:ティロ・フェヒナー(ウィーン・フィル)中谷美紀の夫
4)コントラバス:エーデン・ラーツ(ウィーン・フィル 首席)
5)チェロ:シュテファン・コルツ(ベルリン・フィル)
6)クラリネット:ダニエル・オッテンザマー(ウィーン・フィル 首席)
7)ピアノ:クリストフ・トラクスラー

プログラム:

① モーツァルト(コルツ編曲):トルコ行進曲
② ドヴォルザーク(コルツ編曲):ユーモレスク
③ ギュルトラー:Laumas Kasas
④ ギュルトラー:Judz tautietis
⑤ アクロン(ベンディックス=バルグリー編曲):ヴァイオリン弾きのダンス
⑥ ドビュッシー(コルツ編曲):亜麻色の髪の乙女
⑦ コルツ:ピッピ
休憩
⑧ 「カーニバル(謝肉祭)」朗読:中谷美紀

コメントと感想:

1.座席は、舞台に向かって左手の2列目。前半は、フィルハーモニクスメンバーによる演奏。観客席は残念ながら空席が目立った。

中谷美紀の夫、ティロ・フェヒナーさんは、1人だけ赤い服を着ているので直ぐにわかる。とても、穏やかな優しそうな人。

2.①は、題名はトルコ行進曲となっているが、冒頭は、モーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」序曲から始まる。こちらもトルコ風のノリノリの曲なので、あっという間に演奏に惹きつけられる。

3.③、④、⑤、⑦はメンバーのオリジナル曲。ラテン風だったり、ユダヤ風だったり、ジャズ風だったり、ロック風だったり、いろんな要素を取り入れながら、メンバーの超絶技巧の演奏で、楽器からいろいろな音を取り出していく。
感心して、音楽を追っかけていくとだけで、あっという間に前半が終了。

4.後半になると、小生の座席の数メートル先に、椅子と机が置かれる。机の上には、大きな本が置かれている。
メンバーが入場すると、前日、テレビドラマ「one day」で見たばかりの中谷美紀さんが、メンバーと同様黒ずくめの服装で登場。

5.⑧のカーニバルは、恐竜の誕生から、ユーモラスで個性的な漫画のような動物たちがスクリーンに次々と投影され、それに合わせて、中谷美紀さんが本を朗読。フィルハーモニクスの演奏がそれに合わせる。
中谷美紀さんの声は、ちょっと低めのテレビで聞く声と変わらない落ち着いた調子。
フィルハーモニクスの演奏も、朗読の内容に合わせて、ユーモアたっぷりでありながら、ダイナミックで迫力のある演奏。

6.終曲後のカーテンコールでは、最前列の中央席にいた、2人の小さいこどもたちの拍手に、中谷美紀さんが手を振って答えているのが印象的だった。

7.メンバー1人1人(朗読の中谷美紀さんも含め)の演奏力の高さに感動した一晩だった。



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