2019年4月20日 PredatorFree2050@NZ

奄美大島の管理計画を考えるのによいと思われる資料ですので共有します。以前、Kazzy NZさん
@Kaz34NZ
に教えていただいた、ニュージーランドの外来種管理計画「PredatorFree2050」です。今年の1月まで「意見募集」のため公開されていたDiscussionGuideは参考になります。続
引用ツイート

Department of Conservation
@docgovtnz
· 2019年1月28日
How will we achieve a predator free New Zealand? Give us your ideas and thoughts. Opportunities for feedback close Wednesday: http://doc.govt.nz/discuss-pf2050 #PredatorFree2050

①概要をまとめるにはかなり濃密な内容ですが、いいことがたくさん書いてあります。この計画での対象はオコジョ、ラット、ポッサムですが、本文では深刻な外来種としてネコやフェレットも挙げられています。「この通りやれ」とは言いませんが、まずは学びませんか? 続  #ノネコ #奄美大島

②今回は2点だけ挙げます。まず計画の基本は「適応的管理」だとちゃんと書いていることです。奄美の計画を10年で3000匹捕獲などと考えているような報道がありましたが、最初から捕獲数が決まっているようなガチガチの計画は科学的ではありません。 続  #ノネコ #奄美大島

③奄美でも早くたくさんのネコを森から排除すれば、野外での増殖が抑えられ、捕獲の頭数は少なくすみますし、ダラダラしていればいつまで経っても捕獲は終わりません。捕獲が長引いて頭数が増えれば、譲渡しきれない個体も増える恐れがあります。 続  #ノネコ #奄美大島

④もう1点は、項目ごとに重要な要素として再三「マオリ」という言葉や、マオリの知識などを意味する言葉が出て来ます。ステークホルダーだったり、あるいは伝統的な知恵を授けてもらったり。昔からNZの生態系とともに生きてきた人への敬意が感じられます。 続  #ノネコ #奄美大島

⑤マオリが絶滅させた生物もいるので、同じ過ちを犯さないように、という意味もあるのだろうと思います。奄美の計画も、まずは奄美の自然とともに生きる地元の方の思いや悩み、あるいは反省も含めて、その言葉に謙虚に耳を傾けることが必要ではないかと思います。 了 #ノネコ #奄美大島

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