2024/04/26 保全は有効 3 SciKotz 2024年4月27日 09:43 悲しい話も多いのですが、この論文、すごく勇気づけられました。186の研究成果のメタ解析から、「保全活動には効果がある」という結論を導き出したScience論文。現場の人、「生物多様性を保全しよう」と訴える人にとって後押しになるのではないでしょうか。#生物多様性 https://t.co/o9AxpUmA0C— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 1890~2019年に発行された1445本の文献から、保全の効果を検証できる186本を選び出し解析しました。保全の効果を、それをしなかった場合と比べました。専門メディアでも紹介が始まっています。Nature conservation works, and we’re getting better at it – new studyhttps://t.co/32DDy2SfzN— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 結果は①絶対的な正の効果(回復させた)が45.4%、②相対的な正の効果(劣化を食い止めたり遅らせたり)が20.6%、③相対的な負の効果(劣化を加速)が11.6%、④絶対的な負の効果は20.6%。差が見られなかったものも1.8%ありました。何らかの効果があるものが6割以上でした。https://t.co/K4IAWDnUu6— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 ちなみに、③や④だった保全活動ってどんなものかというと、③は保護区を作ったことで絶滅危惧種の天敵が増えてしまったケース、④はサンゴ礁で侵略的な藻類を取り除いたつもりがかえってまき散らしてしまったケース、などが挙げられていました。他にも侵略的な雑草を枯らそうとした除草剤で、— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 在来種にもダメージを与えたとか、中位捕食者の解放とかも。ただ、いずれも事前のリスク評価や企画立案、事後のモニタリングをきちんとして順応的にやれば改善できそうです。論文では、我々の保全活動が「より効果的になってきている可能性」にも触れられています。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 論文にはとても勇気づけられました。筆者らは ”That is, conservation interventions are working but there are simply not enough conservation actions implemented or in the right places.”と結論づけています。「保全は有効だ。単に足りないか、適切な場所で行われていないだけだ」と。— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 (私も微力ながら生物多様性の保全・再生を訴えています)— 小坪 遊 Yu Kotsubo(めったに米を持ち歩かない人) (@SciKotz) April 25, 2024 ダウンロード copy #生物多様性 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート