見出し画像

パクーとは

パクーはアマゾン川流域原産の淡水魚でピラニアの仲間に分類されますが、独特の四角くて平らな歯を持ち、主に植物を食べる性質が特徴で、草食ピラニアとも呼ばれることがあります。

パクーはコイ目カラシン亜目ピラニア科に属する淡水魚の総称で、
パクとピラニアはよく似ていてどちらもピラニア科に属していますが、
歯の形と食性に重要な違いがあります。パクーは四角い歯を持ち、主に植物を食べます。一方、ピラニアは尖った歯を持ち、主に他の動物を食べます。パクーの本来の生息地は南米の淡水域で、アマゾン川流域、オリノコ川流域、パラグアイ川流域などに広く分布しています。豊富な植生や果実に恵まれたこれらの地域はパクーにとって理想的な生息環境を提供しています。
しかし、そのほかの生態系に持ち込まれるとパクーは侵略的外来種となる可能性があります。在来種との餌や生息地の競合、小型魚や無脊椎動物の捕食、新たな病気や寄生虫の持ち込みなどにより、生態系のバランスを脅かす恐れがあります。
パクーには他の魚にはない特徴があり、人間の臼歯のような四角くて平らな歯を持っています。体長は20~80cm、体重は最大25kgにもなる大型の魚で、メスは一度に平均15万個の卵を産みます。また、体長1メートル、体重29キロにもなる大型種もいます。プレート状の丸みを帯びた体型をしており、複雑な水中環境での高い操縦性と安定性を実現しています。
パクーは主に植物食で、果実、種子、水生植物、枯れた植物などを食べます。時折、昆虫や小魚、水生無脊椎動物も食べる雑食性です。体温が16~18℃以下になると食べなくなる習性があります。川の表面に落ちてきた果実や種子を食べる表層摂餌や、川底や水草の間で餌を探すこともします。
果実を食べ種を運ぶことで、生態系での種子散布者としての役割も果たしています。
パクーは基本的に人間に危害を加えることはありません。ごくまれにパクーが泳ぎ手に噛みつくことがありますが、餌と間違えたり好奇心からと考えられています。食用としても安全で、南米では広く食べられています。
白身で淡泊な味わいはティラピアに例えられることもあります。水質や汚染状況に注意が必要ですが、環境に問題がなければおいしく食べられる魚です。

資料
https://animals.howstuffworks.com/fish/pacu-fish.htm
https://factanimal.com/pacu/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?