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5 鍋落とし 2

2021年11月13日 最終更新日時 :2021年11月13日

TX816

サイエンスエッセイ 5

この話題の動画は

鍋落としの実験は従来から知られているものでしたが、テーブルの上で実施するような小規模なもので、それをステージに乗せる形にすることが課題でした。

 慣性は重い方が大きいので、吊るすおもりには最初は何とブロックを使っていました。吊るす紐も丈夫なものになり、かえって切れにくかったりしました。さすがにもう少し軽くしようと、何か面白いものはないかと物色していました。

 そのころ、「懐かしの昭和」みたいなTVの番組で、ドリフの全員集合のカットが流れました。たまたま見かけたとき、よく知られた、金だらいが頭に落ちるギャグが放映されていました。「これだ!」たらいなら鉄製で重量も十分だろうと思われました。頭を保護するためにヘルメットを使おうと。ただ、たらいは吊るすのが難しかったのです。

 考えていると出会いはあるものです。名古屋市立科学館に行ったとき、ショーで全く同様の実験がありました。そこで使用されていたのは「アルミ鍋」とヘルメット。アルミのような軽いものでもできるんだと勉強になりました。鍋なら紐を取り付けるのもらくちんです。

 さっそくパクりまして、今のような形になりました。リンクの動画にあるように、まだ吊るす紐の強さと切れる仕組みが不十分でさらに工夫が必要です。

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