今年の歯科医師国家試験の結果について

こんにちはラメポタです。
歯学業界に全くもって明るくない私ですが、少しずつ歯学業界を取り巻く状況について勉強していきたく思っております。ということで今回のテーマは歯学部生の最終目標「歯科医師国家試験」についてです。
 
というのも、つい先日、今年の歯科医師国家試験の結果が出たのです。今回はその結果の数値を見て、歯学業界ど素人が思ったことを記載してまいります。
 

歯科医師国家試験の結果出る!合格率は63.5%!

今年の結果は以下のようになりました。「既卒」と「出願者数に対する合格率」は私が勝手に算出して追加しました。

歯科医師国家試験の結果まとめ

 
今年の国試の合格率は63.5%とのこと。実に受験者の3分の1以上が落ちると思うとなかなか過酷ですね。といっても近年の合格率は60%台前半程度で推移しているらしいのでこれが平常運転とのことですが…。国試おそるべし。
 

新卒の合格率と既卒の合格率に雲泥の差…

もう少しよく見てみると、新卒と既卒とでは合格率がかなり違いますね。77.3%と41.4%です。実に倍近くまで差が出ています。国試浪人になってしまうと、かなり厳しい状況に追い込まれるということが分かりますね。

なぜ既卒合格率がここまで低いのかについてはもう少し業界について勉強しないと分かりませんね…何か情報をお持ちの方がいらっしゃれば是非教えてください。
 
余談ですが大学受験の浪人はどうなのでしょうか。浪人した方が良い大学に合格する確率がアップするのでしょうか?
大学受験における浪人と志望校ランクの関連性が分かるデータとかもあれば見てみたいものです(大学受験の性質上、統計を取るのはかなり難しいでしょうが…)。
 

出願者数に対する合格率

もう1点気になるのが新卒の出願者数と受験者数の差です。新卒では出願者数に対して受験者数が400人以上少なくなっています。これは、それだけ大学の卒業を認められなかった人がいたということでしょうか。
とすると、6年生全体の中で国試合格できた人、すなわち出願者数に対する合格率は、新卒で62.2%となります。新卒の見かけ上の合格率は77.3%ですが、合格率の真の実態を示す指標としては62.2%の方が適切かもしれません。
(もし、出願すらさせてもらえない方もいるならば、実態は62.2%未満となることも考えられます)。
 
62.2%ということは、すごく単純に考えると学年の上位6割ぐらいには入っていないといけないことになります。こう書くと結構しんどく感じますね。もちろん合格率は学校によってまちまちなので、上位6割というのはざっくりとしたイメージです。学校によっては上位8割に入っていればOKなところから、上位4割に入る必要があるところまで様々だと思いますが。
 
あと、既卒生は卒業済の方々のため基本的には全員受験できるはずですが、48人もの方が未受験ですね。体調不良とかでしょうか?しかし試験の重要性を考えると48人(既卒出願者数の内の3.7%です)というのは少々多いような気もしますが…まあ案外妥当な数値なのでしょうか。
 
 
所感まとめ

とにもかくにもかなり厳しい試験ということがうかがえます。しかし、これを突破しないと歯学部で学ぶ意味がありません。
歯学部に通う全意義は歯科医師免許取得のためにあるといっても過言ではないのです。歯学部でどれだけ勉強したとしても国試を突破できなければ、それは単なる歯に詳しい人でしかないのです。
 
数年後には私も国試を受けることになりますが、直前で慌てることのないように普段から授業の復習は欠かさないようにしておきたいですね。目指すは全科目満点合格!
 
なお、国試の結果をまとめたサイトや、結果について考察したブログ等はいっぱいあるので詳細はそちらもご覧ください(私はまだ考察や解説できるほど知識が充実していないので…)。

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