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AWS認定セキュリティ - 専門知識 受験記

2019年11月22日に受験し、無事合格しました!
合格までの道のりを皆さんに共有したいと思います。
これから試験を受けようとしている方の参考になれば嬉しいです。

試験について

AWS試験は大きくAWSのベストプラクティスを使ったソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験を問われる試験(Practitioner・Associate・ Professionalという3つのレベルが用意されています)と、セキュリティやネットワークなど専門知識分野において技術的なAWSの経験を問われる試験が用意されています。
AWS認定 公式ページ

今回、私は専門知識についての認定試験である「AWS認定セキュリティ – 専門知識認定」を受験してきました。

筆者のスペック

インフラエンジニア10年目で、AWS Solutions Architect Associate、AWS Solutions Architect Professional を取得しています。(AWS歴は3年)

やったこと

・兎にも角にも試験ガイドを確認する  
 
AWS 認定セキュリティ – 専門知識 試験ガイド
 まず問題形式を確認します。
 ・170分
 ・択一選択問題、複数選択問題
 ・65問、最低合格スコアは750点

 170分!プロフェッショナル試験を受験した方はご存知だと思いますが、
 3時間近くの集中力を求められるので、コンディションはしっかりと
 整えておきましょう。

・出題範囲を確認
 試験ガイドにも記載されていますが、
 以下のようなトピックで出題されます。

 ・データ保護・暗号化
 ・安全な通信
 ・AWSのセキュリティサービス
 ・コスト、セキュリティ、アジリティのトレードオフ
 ・セキュリティ運用とリスク

勉強方法Tips

・Tips1: 何をするにもまずは基本から着実に
 どんな試験でも基本から着実に学ぶことが大切です。そこでよく活用
 しているのがAWS の ソリューションアーキテクトのノウハウが
 ぎゅっと凝縮されたオンラインセミナーです。
 AWS Black Belt Online Seminar

 過去に開催されたウェビナーの資料も公開されているので、
 試験勉強だけでなく実務でも活用できます。
 AWSセキュリティ試験で読んでおいた方が良いサービスは…

・KMS(暗号化)
・Cognito(ID連携)
・CloudTrail(ログ全般)
・VPC(アクセス制御)
・Config(構成管理)
・GuardDuty(脅威検知)
・Inspetor(脆弱性検知)


・Tips2: データ保護について理解する
 暗号化はデータ保護の基本なので、特に勉強しておいた方が良いです。
 データの重要度に応じて暗号化しましょう。
 暗号化には2つのモデルがありますので、
 その使い分けについても意識しましょう。
 ・サーバーサイド暗号化
 ・クライアントサイド暗号化
 クライアントサイド暗号化はAWSにデータを格納する前に、
 アプリケーション側で暗号化を行います。こう聞くと、
 クライアントサイド暗号化の方がユーザーとしては安心できるようにも
 見えますが、何でもかんでもクライアントサイドで暗号化すると
 結局、開発コストや暗号鍵の運用が大変になってしまいます。
 AWSに預けているデータの機密性がどれくらいなのかを分類して、
 サーバーサイド暗号化も活用してアプリ開発に注力しましょう。 

・Tips3: 暗号化キーの管理も考慮する
 暗号化ではカギの保護も重要です。
 AWSの鍵管理サービスである KMS で提供される鍵管理方式は
 おおきく2つに分類できます。
 ・パターンA(AWSデフォルトキー)
  鍵保管および管理すべてをAWSに任せるため利用者によって
  コントロールはできないものの、ユーザーが意識しなくても
  暗号化を実現できるパターンです。
 ・パターンB(HSMやカスタマーキー)
  鍵の保管先をAWSにし、さまざまなAWSサービスとの連携メリットを
  享受しつつ、鍵のコントロールは利用者が実施できるようにする
  パターンです。
 
 パターンBよりパターンAの方が、
 利用者が管理する範囲が減りAWSに運用を任せる形になります。

・Tips4: 実務での運用をイメージする
 
AWS認定試験は実務に根付いた知識が問われることも特徴です。
 なので、勉強するときにも実務運用をイメージしておくと
 合格後も生きる知識を身につけられます。

・各種ストレージ(S3, EBS等)を暗号化するには?
・暗号化キーのローテーションってどうやるの?
・暗号化キーを紛失したらどうなるの?
・リージョンで障害があっても復号化できるの?

・Tips5: ベストプラクティスが出る
 AWS を使い倒しているユーザーから学ぶのが一番の近道なので、
 コミュニティイベントやカンファレンスで情報収集しましょう。
 地域別・テーマ別に様々なコミュニティイベントが
 開催されていますので、活用しない手はありません。
 代表的なイベントを以下に挙げておきます。

 ・JAWS DAYS 2020
 ・AWS Summit Tokyo ・・・は中止になっちゃいましたね(´;ω;`)


以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんのAWS活用、認定取得にお役立てください!

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