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2020年8月 東京都写真美術館

久しぶりに東京都写真美術館を訪れ、「森山大道の東京 ongoing」、「あしたのひかり」、「エキソニモ」の三つの展示を観覧。

はじめに

お昼時でしたので、ガーデンプレイス入ってすぐ右側にあるOLIVIERS&CO EBISUにてランチ。ラッチセットを頼み、ビールとスパークリングワイン両方飲みたい気持ちをぐっと抑え、スパークリングワインだけ注文。自分を褒めたい。

オリーブオイル専門店とあって、ランチセットのメイン(白身魚)に付けられていた生姜入りオリーブオイルが非常に美味しかったです。

私は植田正治が好きなので、東京都写真美術館に来た際は必ず、入口前で立ち止まり写真を観ます。

久しぶりに観たがやっぱり良い。

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「森山大道の東京 ongoing」

昔の作品も幾つかありますが、タイトル通り最近(2017-2019)撮影された作品が大半を占めます。展示室左手にあるコーナーは写真撮影・SNSシェア自由でしたので、撮影し本記事のヘッダーでも使用させて頂きました。

展示されている作品は、やはりモノクロの写真は当たり前ですが「大道!」って感じしますね。

私が一番惹かれたのは、カラー写真ですが、女性のうなじと髪をとった写真です。逆光で撮影されている写真で、しっかりとはまとめられていない髪を照らす光と髪の質感が非常に美しかったです。

「あしたのひかり」

「あしたのひかり」は東京都写真美術館で定期的に開催されている新進作家を紹介するシリーズの展覧会で、今回でVol.17となります。 

私が最初に東京都写真美術館を訪れたのは、2003年の新進作家展 vol.2で(テーマは幸福論)で、蜷川実花さんの写真が強烈に印象に残りました。 

どなたの写真も見応えはあったのですが、私は特に岩根愛さんと鈴木麻弓さんにの作品に惹かれました。

岩根愛さんの桜の写真は非常に美しかったですし、大型ディスプレで表示されていた動画はもうずっと見てられますね。真っ暗な会場の中で四方をこの映像で囲まれた中で観てみたい。

鈴木麻弓さんは、東日本大震災で被災されたご実家の写真館で保存されていた写真を修復し展示しています。写真は津波によりダメージを受け、白く画が飛んでしまっているものも展示されており、それらを通して震災により失われたものの大きさが伝わってきます。

「エキソニモ」

メディアアート・インターネットアートユニットのエキソニモの展示です。エキソニモというユニットも今回の展覧会で初めて知りました。

気になった作品のメモを。

Spiritual Computing Series - 祈(2009)
コンピュータに接続された二つの光学式マウスを合わせたオブジェです。古いタイプのMacBookが数台使用されていて、それを観るだけでテンションが少しあがりました。バッテリどうやって保たせているんだろう。自分の古いMacBookはバッテリが熱肥大して、一度交換しもののまた熱肥大した経験があるので。

HEAVY BODY PAINT(2016)
ヴィデオ映像が再生される液晶モニタに、直接ペイントをするシリーズ。4Kの高精細な映像で、それ自体が一つの物体として存在しているように感じます。私はこの作品が一番好きです。

公式ではなさそうで、あまり宜しくないかもですが、YouTubeの動画も見つけましたので、共有しておきます。(古いチャネルでエキソニモの作品が幾つかアップロードされているので、問題はないかなと。。。)

UN-DEAD-LINK 2020(2020)
3Dシューティングゲーム内でキャラクターが死ぬと、グランドピアノが鳴るオブジェ。展覧会見ている間に、ドーンとグランドピアノの音が時折なりますので、結構驚きます。

まとめ

「あしたのひかり」で、岩根愛さんと鈴木麻弓さんの作品を知ることができて、来たかいがありました。

ガーデンプレイス、地面からの反射熱が強烈でしたね。帰り際もビール飲みたい気持ちをぐっと抑えた自分を褒めたい。

同じ日の午前中に、国立新美術館でMANGA都市TOKYO展を観ていて、写真美術館の後、歩いて渋谷モディまで向かい、落合陽一「未知への追憶」を観覧致したので、おかげ夜は泥のようにぐっすり。

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