本のレビューを書いてみたいけれど

平均よりは読書量が多いという自負がある私だが、それを何かに活かせているかというと疑問である。
基本的に本を読むときは娯楽として消費してしまっている気がしてならない。何か知識を得ようとか、何かを考えるきっかけにしようとか、そういった意識で本と対峙することがあまりない。

恐らくそういったピリついた読書スタイルは私に合っていないと思うのだが、だとしてもちょっとは自分のためになるような読書を心がけるべきではなかろうか。
その結果始めることにしたのが、以前記事にしたA6ノート抜き書き読書法である。

面白いと思った記述を書き出すだけなので、ズボラで飽きっぽい私にも難なく続けることができている。細かな形式やプロセスが存在しない分、肩肘張らずにやれるのかもしれない。

しかし、それでも不十分なのでは、という気もしてくる。本の細かな内容を思い出すのに役立つとしても、これではほぼ何も考えていないのと同じではないのか。
一応、読書用のアカウントを使って軽い読了記録はつけているのだが、その段階を越えてゆくゆくはやってみたいと考えているのが、本のレビューである。
本の内容を簡単にまとめ、要点を拾い、著者の考えを明らかにしつつ自らの感想や考えを述べる。そういったレビューに憧れる。

憧れるだけで、正直なところ出来る気はしていない。考え方や知識がまだまだ浅いというのに、一体私に何が書けるというのか、と思ってしまう。
とはいえ、一度もやったこともないのに「出来ない」と喚くのも違う。苦手意識があっても、実際触れてみたら案外大したことなかった、という経験は何度もしているので、もしかしたらレビューに関しても同じことが言えるかもしれない。

少しでも自分のためになればと思って、最近になってブクログに登録した。私の所有する本を公開すると同時に、その気になればレビューを投稿することも出来る。
いつになるかは分からないが、いずれ本のレビューを書けるようになるためには、もっと色々と考えながら本を読む必要がありそうだ。そのためには、自分なりの工夫や外部サービスを用いて外側から固めていくことで、考えながら本を読むように仕向けていくのが重要となる。

今からでも、知的営為に関わってみたいのである。専門性は持てずとも、様々な物事に幅広く精通し、且つ柔軟に考えられる人になりたい。
それは趣味の範囲に留まらず、人生そのものを豊かにする鍵になると信じている。


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