A6ノート抜き書き読書法
読書法、と言って良いのかも分からないが、私が読書をする際に行っていることとして、A6サイズのノートへの抜き書きが挙げられる。
せっかく本を読んでも、その場の「面白かった〜」という感情だけ残って、何が面白かったのかを忘れてしまう、という事態が頻発していたため、今年に入ってから始め、自分なりに続けてきたのだが、かなり向いている手法だった。何かの参考になれば幸いである。
書く内容
ノートに書く内容は主に以下の3つ。
本のデータ(書名、著者名、出版社名)
日付(読書開始日と読了日)
抜き書き箇所
抜き書きについては以下で詳しく書くとして、読書の記録であるため、本のデータと日付は必須である。
また、本1冊あたりに割くページ数は決めていない。抜き書きしたい箇所があれば、あるだけ書く。そのため、数行にしかならないこともあれば、平気で6ページ埋まることもある。
面白いと思った箇所を書く
このノートを作るうえで大事にしていることは、とにかく面白いと思った箇所を書き記すこと。
その本が特に伝えようとしていることは何か、どの技術が特に大事か、といったことはあまり考慮していない。それ以上に、自分がピンときた箇所を覚えておくことに重きを置いている。
抜き書きは箇条書き形式で、必要に応じて略したり、複数箇所をまとめたりする。何ページに書いてあったか記すことも忘れずに。以下のような体裁になる。
一通り読み終え、抜き書きが済んだら、項目に印をつけていく作業を行う。印にはそれぞれ意味があり、どんな印でも良いのだが、私がつけている印は以下の通り。
○……未知の情報、雑学
☆……新たな視点、発見
◎……グッときた、共感
✓……別の本でも読んだ情報、既知
?……賛同できない、反対の意見
w……笑った箇所
あまり複雑になったり、数が増えすぎたりすると、有効な使い方にはならない気がしているので、後半3つは無くても良いと思っている。
また、余裕があれば、前半3つの印をつけた記述に、それぞれ色の違う付箋をつけていく作業も行う。ノートを読んで、すぐにその箇所を参照する、という作業を行えるようにしておくと、何かと便利に使うことができる。
仮に面白い箇所が見つからなかったら、一切書かずにそのページを空白にして、次のページに移る、と決めている。何より、その本を読んだという記録をつけておくことが大事だからだ。
とはいっても、幸い私は一切書けなかったことはない。どんな本でも(退屈でも、著者と考えが合わなくても)一箇所くらいは面白い箇所は見つけられる。面白い箇所を見つけようと意識して読むことも、有効な読書法なのではないかと思っている。
感想はなくても良い
一般的な読書ノートには、その本を読んでどう思ったか、といった内容を書くスペースが用意されているが、私はなくても良いと思っている。
その本を読んでどう思ったかは割と簡単に思い出すことができ、何故そう思ったか、何を読んでそう思ったかを思い出すことのほうが難しいと考えているからだ。
とはいえ、「書くな」と言っているわけではなく、書くなら簡潔に、という意味である。抜き出したあとに一言添える、といった程度に。「○○、面白い(p.XX)」でも全く問題ない。
使っているノート
使っているノートにこだわりは無いが、サイズは最初からA6にすると決めていた。A6は文庫本と全く同じサイズ。なので本棚の並びに収めることが出来るのである。
また、長く続けていくことを考慮すると、同じ形式を維持したいので、安価で複数冊入っている、ダイソーの3冊100円のノートを使用している。
もし余裕があって、且つ長く続けることを想定しているのであれば、同じノートを早いうちに沢山買い置きしておくのも良いのではないかと思う。
終わりに
こうして出来上がったノートは、読んだ本の内容を思い出すのに役立つし、自らの読書遍歴を振り返ることもできる。
ちょっとの手間を加えるだけで、より有効な読書ができると私は思っているので、気になった方は是非試してほしい。
10冊、20冊……とノートがたまっていく様子を想像すると、私は今から楽しみで仕方がない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?