スワローズの22年、実戦が遂に戻って来ましたねぇ~!

今日の楽天戦を総括。しかしまあ0-8と一方的に惨敗でしたねえ~(苦笑


まず投手編から。

高梨は被弾がド失投が真ん中も真ん中のド真ん中に入っただけで、あとはちゃんとしてたので特に問題があったとは思わない。初実戦の最初の打者で派手に事故っただけで、これはまあ「調整段階ですから…」で済ませてよかろうかとw。ただ被弾癖は当然減らすに越した事は無いw。

金久保は、残念だが『今日は』論外。
ほぼ全ての直球が投手側から見て左打者の外甘、右打者の内甘にしか投げられず、高さもベルトより上。変化球も引っ掛け、抜けて高く甘いのどっちか。
今日は「あ、良い球行ったな」ってのは自分には2球しか発見出来ず…。
ストライクが取れる球が高く甘い直球しか無い時点で、『今日は』打たれるべくして打たれていた。彼の良い時はもっと直球の制球は良いので、良くない時に試合中にどれだけ修正出来るかが課題だったと。こういう安定感の欠如は高卒の若手投手によくある事。
ただ去年の後半の「ゆとりローテ」を見ても分かるが、一応先発の数は揃っていて、彼はちょうど6枚目を争う当落線上。安穏と「開幕までに合わせれば…」と言える余裕は無いはずで、今日のような失敗を繰り返すと開幕一軍ローテからは絶対脱落するんで、次回以降に期待。結果もある程度必要。

大西は安定してた。
去年の一軍の打者と多く対戦した経験が生きたのかなと。
『どんな球投げちゃうと打たれるか?』を去年で学習したので、そういう球を投げなかったから、相手のレギュラーや一軍当落線のクラスの打者は普通にちゃんと抑えられましたよねっていう。

木澤はね…
金久保と違い彼の「プロでの良い投球」を未だ一度も見た事がないので、何ともだが…、いつもあんな感じだからいつも通り打たれるんだろうな…と。大卒ドラ1のこの現状は正直、悲観的にならざるを得ない。
今日の金久保と一緒で変化球でストライクは取れず、直球を投げれば全部コースは高く甘い。これじゃあカウント負けして打たれる以外の結果になるはずも無いなあ…と。現状一軍で通用する要素は皆無で、この投球では今年も神宮のマウンドに呼ばれる可能性はゼロ。

星は良くないなりに上手く粘った。
彼も既に一軍経験は豊富ゆえ何とか出来たのかなと。今日の星はボール球は凄く多かったが「球が真ん中に寄らないように」の意識は強くとにかく『根気強くなるべく四隅に、甘くならずに』の投球だった故に深手を負わず済んだ感じ。星も肘の疲労骨折以降、学生時代の肘がピンピンの時ほどのスピードは出なくなっていて苦心しながら色々モデルチェンジを試行錯誤しているのは見ていて分かる。


今日の投手達で面白かったなと思った点

金久保・木澤・星という括りとしては速球の強い右投手3人。失敗した2人は完全なカウント負けという全く同じ失敗をし、星は良く無いなりに何とかまとめて結果に違いを出した点。
速球が長所の投手も今のNPBだとリリーフなら常時で150km/h、MAXで155km/h以上でないと、そうそう速球一本のゴリ押しは効かない。どんな制球良い投手でも全部を四隅にビタビタは不可能だし失投だってゼロにはならんが、いわゆるパワーピッチャーでも「ストレートを上下左右の4分割である程度は思う場所制御出来る」くらいの能力はあって欲しい。じゃないと捕手も導きようがなくなる。そこをクリアしてきたのが去年の高橋奎二の後半戦。
プロの投手はボールをpitch(配る)するのが仕事だからピッチャーと呼ばれるのであって。アマチュアならまだしも、ただ投げるだけで「行き先はボールに聞いてく~ださい」は基本的にはプロの投手としては頂けない。プロでそこまで開き直りが許されるのは同点とか1点リードした無死満塁みたいな荒波に放り出されるリリーフくらいのもんで、究極のプレッシャーが掛かる場面だけのはず。


次は攻撃編。

攻撃は…塩見以外のレギュラーは出なかったし、コレと言った驚きは無いし『至って実力通りになっただけでしょ』ってのがザックリした感想。

甘い球を逃さず捉え1長打含む3-3の塩見、ファールやアウトの打球を見ても宮本も上手く球を捕まえていて、やはり一軍レベルの野手の打撃はやはり一軍レベルと感心。

さて、塩見が3-3でお疲れさんで代走で出ていった並木のいきなり牽制死。
「前任の背番号0もそれ沢山やらかしてたなあ…」で、笑いたいけど全然笑えねぇよ…という何とも頭の痛い話(苦笑。
若き日の山田が三木さんに鍛えられ掴んだ「リードは戻れる大前提あってこそ」の原則から言えば論外。スタート切るにしても第2リードにしても「何となく行けそうだったから」みたいなのは危険過ぎる。
あんな簡単に釣り出されるようでは勝負所の代走で使うのは怖すぎる。更なる走塁技術アップを。

結果完封されたが、ヒットは10本だったかな?
スコアリングポジションにも走者は進んだが、結局モノにはならなかった。
そういうチャンスで働ける人が一軍レベルの主軸・レギュラーと呼ばれる人達な訳で、そうじゃなかったからしゃ~ないね。
今日の野手のラインアップの印象だと、個として致命的な不足を感じる訳では無いが「得点を取る為にチームとしてあのメンバーで機能出来るか?」の点で不足が出るのはやむを得ないところはある。ベンチもそれは絶対分かってるはず。
今日出ていた皆々はファームの中でも『チャンスを作る側』の人が殆どで『走者を返す側』のメンバーが余りにも不足していた
若手でも濱田のような選手を何人か出したうえで全然点が取れなかったら、もう少し事は深刻だと言わざるを得ないのですけれどもね。

攻撃はに関してはもう少し走者を返す側の人も出場した上での評価でないと意味は為さないかとは思う。
今日のメンバーは『チャンスを作る』事に関しては全然ダメって事では無かったし、むしろ塩見を除く7安打はまあ及第点を付けてもいいのではと。

最後に…、こっちの失点の仕方からみても「やっぱりHR(長打)はある種の正義だなぁ…」とw。こっちも二塁打は何本か出たが、それをタイムリーの時に欲しかったよ~っていうタラレバは見ていて言いたくなっちゃったからねw。そしたらこっちも4点くらいは取れていた「かも」…w。
でも、打線は水物とはよく言ったもので、その日の巡り合わせみたいなモノはどうしてもあるので、走者を返す為の主軸がでていても毎日上手くいく訳が無い。それが出来てりゃ毎試合7点くらい簡単に取れちゃうからw。


去年も、この時期から開幕直後なんかは『いやあ…今年(2021年)もアカンかなあ…』な状況ではありましたし、去年は一番遅くまで野球もしていたうえ、他チームはもう練習試合もいくつかこなしていたが、今年のヤクルトは初の実戦で、チームとしてはまだエンジン始動したばかりという時期。
そりゃ勝ってくれたら嬉しいけれど、今日の勝敗どうこうをそこまで気にする事も無いかと。
開幕直後までずっとこんな感じが続いちゃったら…『チャンピオンチームとしてはいささかマズいのでは?』とは思いますが、何にしても今はまだ2022年もスワローズの実戦が始まって『野球の試合をジックリ見る喜びが戻って来ましたよ!』という事を喜んでいても許される時期かと思います。

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