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公共政策学の基礎

第1章 公共政策学とは何か?

社会の複雑化によって、解決手段も複雑になっていく
学問としてどうあるべきか?は学者間での合意がない
合意が取れていたのは in of の知識のみ
・knowkedge in process→環境学・交通学・法学・経済学
・knowkedge of process→政策過程論など

第2章 公共政策とは何か?

政府が行動しないと解決しない問題に対する政策
政策問題は複雑である、例えば男女共同参画で働く女性が増えても保育施設を拡充しないと機能しない(全体性)
経済と環境のトレードオフ(相反性)
若年層の失業、誰の問題とするか、経済政策不信、企業雇用システム、努力不足の若者?(主観性)
問題の構造が時代によって変化する、地域観光振興には大規模施設やアクセスが重要だったが、今ではコンテンツが重要になっている(動態性)

公共政策の仮想性
目的・目標(KPI)・対象・手段・権限・財源

第3章 アジェンダ設定

社会問題はどういった過程を経て政策に採用されるのだろうか
担当府省が法案→内閣が閣議決定→国会で審議・制定→担当府省が施行
現実の政策決定は必ずしも合理的に行われるわけではないという批判がされてきた
対策を法案化する作業は、各課から人材を引き抜いて、一定期間これに専念するチームを編成しなければならないほど時間と労力がかかる

第4章 政策問題の構造化

何が根本原因なのかを考えるための、構造化の方法には何があるか
政策問題はしばしば悪構造である
悪構造の問題に対して、自動化の選好として、PPBSのような手法を用いることは難しい
なぜなら、目的や、何が問題かということが明確ではないから
異なるアクター間で同じ問題認識を持つために、新たな評価軸を追加し、問題のリフレーミングを行うことが有効

第5章 公共政策の手段

政府はどのようにして国民をコントロールするのか
・直接供給
公共財の場合、フリーライダーが発生するため、税金を取り立てて政府が提供する必要がある
自然独占の場合、政府が供給するか、市場で供給する代わりに料金規制を行っている
価値材の場合、地方自治体が価値を認めて後援する
→現物給付ではなく、バウチャー方式が望ましい

・直接規制
自然独占の場合の価格規制や、海外からの財・サービスの価格規制
労働者の安全規制や、工場の環境汚染、医師の資格制度などは社会的規制

・経済的インセンティブ
マイナポイントなどの誘導
ピグー税などの誘因

・その他
啓蒙的手段・ナッジ

第6章 規範的判断

公共の利益を達成するために、アクター間の利益を調整する
公平・効率性・安全安心・自由
を提供したい
自由と安全安心のトレードオフ、コロナとか?
自由と平等のトレードオフ、資本主義とか?
パレード基準によって、政策が実施されるべきか判断される

第7章 政策決定と合理性

政策において合理的とは何か
目的に明確化、代替案の列挙と評価と選択
Operations Research
Cost Benefit Analysis 費用便益比 現在価値 内部収益率
Planing Programming Budgeting System
目的達成のための計画策定
実行のためのプログラム作成
予算編成
→ 合理的意思決定のための知識不足 将来予測の困難性 人間のとりうる行動の限界
そもそも、調べ尽くすコストと見合っているか?

第8章 政策決定と利益

公共政策の分析に
Interests Institutions Ideas
が挙げられる
アクターの利益をどう捉えるか
どのような利益が政治において代表されやすいか
アクター間の調整はどのように行われているか

第9章 政策決定と制度

政策決定には制度があり、参加できるアクターや、制度の中で何ができるかは限られている

第10章 政策決定とアイデア

理念と知識は政策にどのような影響を及ぼすか
アイディアがどのような経路で政策化されるか
政策学習、政策の結果から政府が学習する

第11章 公共政策の実施

政策は誰がどのように実施するのか

第12章 公共政策の評価

第13章 公共政策管理のシステム

多様なニーズに応えるため、中央政府の一元的な対応ではなく、地方分権によって政策が実施されている
他に誰が政策を実施するのか
非営利組織や市民
リーダー州が先駆的に政策を採用する