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048体験学習型卒業アルバムづくり2

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。備忘録も兼ねて昨日の模様を記録しておきましょう。

先駆者に則って

なんだかんだ300冊は下らない数の卒業アルバムを制作してきましたが、体験学習スタイルについてはズブのド素人。既に10年の実績を持つ先駆者でもあるわくわく卒アルラボ(ⓒ西脇拓)のスタイルに準じてのレクチャーで始まりました。

まずは「いい写真」とはどんな写真かという認識を卒業アルバムチームの12人と共有です。数点の写真を表示しながらテーマとなるキーワードによって違う写真に「いい」が移り変わることを体験してもらいました。

原則に則って

続いてテーマを具体的に出してもらいました。今回は授業時数等の兼ね合いもあって9月に行われた日光自然教室に限定しての写真選定となり、当時を思い出しながらいくつかのキーワードを出してもらいました。

提案されたキーワード

出されたテーマに基づいて具体的な写真選びに入ります。予め行われた活動に合わせて14のフォルダに仕分けておいた写真データを選定に入ります。
その際に以下の3つの瞬間に注目して写真選びをして欲しいと伝えました。

 ・頑張っている
 ・楽しさが伝わる
 ・「何時」「何処で」「誰が」「何を」「どのように」が分かる

私自身が写真選定の際に注視しているのが特に3番目であることを強調しました。いわゆる5W1Hですね。写真の学校で「画面から伝わる情報を文字にしたら600字くらいになるよう」撮影しなさいと指導された事を伝えて、優れた写真は情報量が豊富であることをお話ししました。

思いに則って

さらにアルバムを手にする人に寄り添って考えて欲しいと伝えました。自分はもちろん、同級生、両親や家族、さらに将来知り合うであろう友だちや結婚相手、・・・。その人たちにとってもいいアルバムに載せる写真とは?

 ・みんなの良いところが分かる
 ・みんなが「自分が居る」と実感出来る
 ・誰かが嫌な気持ちにならない

理想を言えば全員漏れなく載せてあげたいところですが、ひとつの見開きで賄う事は結構厳しい・・・。でも「キャンプファイヤーのサークルのこちら側でこの楽しそうな雰囲気と一体となって自分も繋がっていた」「このくらいの水たまりの中を歩いていたからあんなに靴がグチャグチャになったんだ」などと思い出されるような場面が載っていれば自分が居た実感は持てるでしょうから、そんな瞬間が写っているカットを選んだり。さらに普段目立たない子が制作作業や買い物をしている場面を活かしたり。

そうしたら見終わった時に良い気持ちになれたり、何度でも見返したくなるんじゃなったり、年数が経ってもその時の記憶がまざまざとよみがえるんじゃないかとの思いを伝えて写真選びに入ってもらいました。

ちなみにここは自分が4年の時の教室

思い返すともっと適格な伝え方があったかな とか、時間配分にさらなる工夫が必要だったかな とかありましたね。次回以降に繋いでいければと思います。では今回はこの辺りで。お読みいただきありがとうございました。

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