今どきの給食人気メニューとは!?
月刊「学校給食」2021年7月号では、創刊800号を記念して、学校給食作りに携わる栄養教諭・学校栄養職員・調理員等を対象に、「あなたの学校で一番人気の給食メニューは何ですか?」を聞きました。第1位から発表していきます。
(※自由記述形式で121人が123品回答。類似する料理名を編集部で仲間分けし、ランキング)
第1位 カレー (39人)
今も昔も変わらず・・令和時代も人気No. 1はカレーでした! キーマカレー、夏野菜カレー、秋野菜カレー、地域の特産物を使ったカレーなど多種類あり、ルーから手作りする施設も多く、ご飯やナン、副菜等と合わせて提供されています。食欲がなくなる夏場や、休み明け初日など、ここぞ!という時に登場し、子どもたちの心もからだも元気にし続けています。
第2位 揚げパン (20人)
給食ならではの揚げパンは、家では食べられない格別な味。リクエスト給食でも人気の一品です。20人中、5人はきな粉揚げパン、2人がココア揚げパンを挙げていました。パンの形も、小形のコッペパンやねじりパン、数字形のパンなど、さまざま。野菜たっぷりのスープ等と組み合わせて提供されています。
第3位 から揚げ (8人)
3位以下は、大差のない結果でしたが、から揚げを挙げたのは地域もバラバラの8人でした。子どもたちが大好きな揚げ物の中でも、鶏のから揚げは、人気メニューの一つです。
第4位 チキンチキンごぼう (7人)
山口県のご当地給食「チキンチキンごぼう」が4位にランクイン! 7人全員が山口県の方でした。約25年前、山口市内の小学校で家庭料理を募集し、給食に取り入れられた料理です。地場産の鶏肉やごぼうを使い、甘辛い味が特徴的。県内ではコンビニにも並ぶ身近なメニューです。
第5位 ラーメン (6人)
子どもはめん料理が大好きですね。中でもラーメンは6人の方が一番人気だと挙げていました。本誌では以前、ご当地ラーメンを紹介、野菜たっぷりの工夫がされています。
人気メニューあれこれ
以上、5位までご紹介しましたが・・そう、3位以下の回答者は少数でしたね。というのも、各校自慢の人気メニューがあり、アンケート結果は、回答がばらけました。それが現在の給食の特徴でもあると思います。地域によって、学校によって、実に多くの特色あるメニューが生まれています。以下、ランキング外のメニューをご紹介します。
★肉料理
ギョーザ・チキンチキンれんこん・鶏肉のごまだれ・鶏肉の包み焼き・鶏肉のチーズロール・鶏肉のレモンソースがけ・鶏肉のバーベキューソース・豚肉のかりん揚げ・チンジャオロース・ハンバーグ・ヘルシーハンバーグデミグラスソース
★魚料理
アジフライ・タラの梅マヨ焼き・サバのみそ煮・マグロのオーロラ煮
★ごはん料理
ビビンパ・キムタクご飯・キムチどんぶり・鶏飯(奄美の鶏飯)・焼き鳥丼・三色丼・ソースカツ丼・わかめごはん・にんじんごはん・油揚げごはん・焼肉チャーハン
★副菜
ミネラルサラダ・かみかみサラダ・冷しゃぶうどんサラダ・冷麺サラダ・わかめの梅あえ・じゃがまるくん・れんこんチップス
肉料理では鶏肉を使った料理、ごはん料理では丼物が多く挙がりました。地域の特色があるメニューとしては、長野県のキムタク飯、鹿児島県の鶏飯、岩手県の冷麺サラダ、地元の新鮮な魚を使用したアジフライなど、バラエティーに富んだ人気メニューを寄せていただきました。
月刊「学校給食」2021年7月号特集「創刊800号記念 給食の昔と今」では、学校給食の歴史年表やこれまで歩んできた学校給食の道のりを、当時の写真と共に振り返っています。また今回ご紹介できなかった昔の人気メニューや、現代のあまり人気のないメニューも、まとめています。ぜひご一読ください。