膿(うみ)出し 2020.03.25
昨日の「”嫌”のサイン」の続きの話になるのだが、昨日遅番、今日早番とシフトがえげつないので短くまとめたい。
昨日の新月にはもう一つ天体の大きな特徴がある。それはここしばらく続いているダームーンリリスとカイロンの2つの天体が新月と正確に重なり、4天体がノースノード(あるいはドラゴンヘッド)と呼ばれる太陽の通り道と月の通り道の交点にあたるものと正確な90度の角度を保っている所に事にある。天体同士の90度の角度は、通常は対立や何らかの妥協点を見つけるための手放しを意味する。
この事は前にも触れていて、ダークムーンリリスは冥王星と似た働きのある天体でイベント的にはやむを得ない(受け入れざるを得ない)出来事を表す事もあるとそのとき書いたが、それ以外には恨みなど心の底に溜まりやすい感情の膿を示す場合もある。その感情は個人には受け入れがたく、何らかの代償機能(それを隠したり補おうとする働き)が無意識に作動しやすい。そしてそこに新月やカイロンが重なるとき、この最も取り扱いの難しい部分に何らかの癒やしと変化が起きていると読む事もできるのである。
昨日仕事上の付き合いを見直すチャンスかもと書いたのは、少なくとも今蟹座にあるノースノードが双子座へ移動するまでのしばらくの間、今まで溜まりに溜まった感情の膿出しが起きやすく、我慢だけが対処法ではないと気づきやすいからという理由もある。とりわけこの数年間、少なくとも土星という天体が山羊座に入ってからの2年間あまりは非常に集団の圧力、協調性が優先されることによって不満や対外的な負の感情はずいぶんと抑え込まれ個人の奥底でふつふつとしながらも出口のない状態だったのではないかという気がするが、最近になってそのような感情が突然顕わになったり、今まで言えなかったことを口に出すような、これまでとは違う動きが少しずつ起き始めているように感じている。
特に身近な人との関わりで、辛いことはずっとこれからも続くかもしれないという気持ちになる事は度々あったかもしれない。自分が我慢すれば少なくとも表面上は上手くいくだろうし波風も立たない…と考えて自分の中にいろいろため込んできたなと気づいた時、おそらくは相手に対してこんなにも嫌な感情を抱いている自分が嫌になるかもしれないが、そんな膿のようなドロドロしたものが出てしまうと、相手への見方も考え方も、そして付き合う事そのものの意味も、もしかしたらすっかり変わってしまう可能性もあると思う。
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