春分の日 2020.03.20


 今日お昼過ぎ、12:50に太陽が春分点にやってくる。冬から春へ、新しい季節の始まりである。今日を起点に日は長くなり、徐々に夏へと向かう。


 占星術的には暦の元旦とは違う視点で一年の始まりに当たる。これから一年を占う記事も多いし、世の中の情勢を天体の動向から見ていくにあたっても春分点は結構大きな通過点なのである。今年はざっくり言うと天体図の右上、6〜10ハウスに天体が集まっているので、外の世界が半ば否応なしに変わっていく中で「自分自身が世界をどのように捉え、何を選択していくか」が年間通して問われるのだろうと感じている。


 未来を知りたい、という欲求は誰にでも備わっている決して抗うことのできない脳の特性なのだろうと私は思っている。それは知ることで安心したいという心情のみならず、準備や対策を立てるため、防衛のためでもあるのかもしれない。占星術がどうしても予言の誘惑に打ち勝てないのは天体が規則正しく運行し今後いつどこに動くかが正確に予想できるからで、ならば過去の膨大な情報とすりあわせれば、そこに特定の出来事が起きる確立やサイクルの法則がそれなりに見いだせると考えてしまうからなのだろう。


 天体の周期と社会の動向がある程度連動しているのは確かなので、これからこうなっていくだろう、と個人や世の中の流れを予想することも可能ではあるが、どのような予想もそれが現実になるかどうかは常に50/50であるというのが基本原則である。過去ある天体が同じサインや配置にあるときに起きた事と似た事が起きるかもしれない、とは言えるが、具体的に何が起きるかを前もって知ることはできないのである。


 そう前置きをした上で、自分にできる範囲で春分図を見て何か述べるとすれば、

 1)家や日用品に関するものをリフォームするか新しくするタイミング

 2)労働環境や働き方の激変で私生活も変えざるを得ないかも

 3)新たな通信技術、コミュケーションツールなどが出てくる可能性(5Gとは別に)

 かなと思う。アセンダントが蟹座で月金星のミッドポイントに太陽(+カイロン・ダークムーンリリスの合)、ディセンダント付近に土星冥王星木星火星が集合しているなど強烈ともいえる天体配置を見ていると、社会全体に蔓延する不安を解消する近道は存在しないこと、またその場の感情や欲望に巻き込まれないよう中庸を保ち、”利他”を意識することが大切なのかもしれないなと思う次第であった。





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