きょうのひとこと2020.02.25


  今日はまずはじめに、拙い文章を読んでくださるみなさまに感謝の気持ちをお伝えしたい。限られた時間で、十分推敲する余裕もない中で思いつきで書いているので、後から読んで”もう少しここをこうしてもよかったのでは”と思うことも多々ある。しかしこうやって書くことが、アイデアの種になっているのも本当で、だからもう少し続けてみたいなと思う。


 今私は二つの作業に取り組んでいる。一つは今年の春分図の解読である。3年分の春分図を見て今年の立ち位置を読むやり方をしているので時間がかかる。それを参考に1年間の仕事などの計画を考えるので、毎年の大事なイベントである。


 もうひとつは、あるお薬の始原図の解読である。現業薬剤師としてかねてから気になっていた、純国産の向精神薬について来月とある場所で話をする予定なのである。薬剤師の視点から言うと”かなり厄介な薬”なのだが、占星術という視点から見ると全く別の顔が見えてくるのである。まだそれほど古い薬ではなく、承認日・発売日ともに分かっているので調べやすい。


 占星術を学び始めて10年を迎えた。日常のルーチンとして浸透するのに3年くらい、そこから余所様のお役に立てるような技術と経験を積むのにさらなる年月が必要であった。占星術が一つのモダリティーとして定着し仕事の一部としての立場を確立した頃から、私は自分の専門分野以外の知識、例えば経済や法律についても基礎的なことは知っておく必要を強く感じている。


 占星術自体は非常に幅広く用いられている。様々な方式があり歴史や文化の影響を受けての変遷もあり、使い方は本当に自由である。個人や社会やあらゆる自然現象の映し鏡としての天体の動きの、どこを見るのか何にスポットライトを当てるかは読む個人次第なのである。そして絶対的正解があるわけではない。だからこそ、読み手の力量と資質が常に問われている気がするのである。


 最近は全ての現象には陰陽、表と裏があってその両方を捉えることの大切さをしみじみと感じている。全ての事柄には良い面と望ましくない面がセットになっているのだが、その片方しか見えない時、あるいはその片方が全てだと思い込んでいる時、人はまるで酔っ払ったかのようになってしまうこともある。常に両側をみる事のできる冷静さと距離感を保てるよう、日々の自らの思いや行いにも注意を払わなければと戒める次第である。






 

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