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何もかもがドン底だったあの頃

去年の秋。
9月に入ってもまだ35度の真夏日が続いていた。

長かった夏の終わりとともに、私の約1年間の初恋が終わった。




恥ずかしながらこの歳になって初めてできた恋人だった。

正直に言って、今まである程度は男性に声をかけていただいてきた。
けど、自分の弱さがあっていつも拒絶してきた。

彼はなんとも言えない居心地の良さを初対面から感じた人だった。

今まで30数年間張り続けてきた心のバリアを一気に解除できた。
不思議な感覚。
(その頃、家庭を持ちたいという気持ちが芽生えてきていたからかもしれない)

とんとん拍子でお付き合いが始まった。

合わないと思うところももちろんあった。
悪気のない遅刻癖(今思うと多少仕方ない部分もあった)、
予定忘れ・勘違い など。

ちなみに初めて会った日も5〜10分くらい遅刻してきた。
遅刻連絡なしで。笑

今までの私なら初回に遅刻でアウトだ。
それでも彼と向き合いたいと思った。
それほど居心地がよかった。

が、結末は別れだった。
私がフラレた。
不安に飲みこまれた。



きっかけは、小さな違和感。


彼の隠し事が増えた気がした。
(彼は嘘を付くのがめちゃめちゃ下手だった笑)

「彼が付き合ってるのは私だから」
「嫌いになってないからまだ私と付き合ってる」

そう思えたら良かったのかもしれない。
実際そう思おうともした。

けれども、恋愛超初心者の私には心の底からそう思うことができなかった。
彼を信頼しきれていなかった。

今まで友達の恋愛話を聞いてきて、
「何でそんなことになるんだ?」「そんなことある?」みたいに思っていたことが自分にも起きていた。
その時は全くきづいていなかったけど。




タイミングも悪かった。


彼は仕事が大変で会う時はいつも愚痴を吐いていた。
私自身にストレスがないときは受け止めれられていた。
(いつもおんなじ愚痴ばっかやな…とは思ってたけど)

が、だんだん私自身も仕事のストレス?というかこの会社にいていいのか?というモヤモヤが溜まっていて、転職活動をしてみるものの、でも他にやりたいこともないし…という負の無限ループにハマっていた。
しかも当時担当していたプロジェクトが本当に大変で、提案する内容のほとんどを上司から却下され続けていて、もう完全に打ちのめされていた。

「愚痴ばっかで改善しようとしない(する気もない)彼」と、
「私もしんどいのに…」という気持ちでメンタルぶっ壊れてた。





そしてそこにさらなる事件が。




彼の浮気未遂。





彼のことが好きだった私は許した。
ここで別れたら後悔すると思った。

けど彼には態度変様を要求した。

彼はなんかしらんけど「無理だ」みたいなことを言ってた。
その時点で違和感を無視しなければよかったのだが、私は無視した。

もともと信頼しきれてなかったのに、この事件があってさらに不安が増えた。

ダメだと思いつつ、彼への束縛的行動が出てきてしまった。
「ここを気を付けてほしい」「もっとこうしてほしい」という要求も増えた。

彼に愛されているという証拠がほしかった。



そして1ヶ月経たないうちに二度目の浮気未遂。


私はもう惨めさと悲しさと怒りで溢れかえってしまった。





そして終焉


あっけなくフラレた。



正直別れるつもりで私から話を切り出した。
ちょっと悩んだ末、了承された。
私がフラレるかたちだった。



何でフラレたのか明確な理由は聞けていない。
が、自立してない私に嫌気が指したのだろうなと思う。

その時はまだ私は自分が自立してないとはまったく思っていなかった。



今日はここまで。



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