私の先生がた

私の留学時代、そして人生を通じてお世話になった先生がたを3人挙げさせていただきたい。

■ヨッヘン・ボッケミュール先生
1987年~1988年&91年~92年:ドルナッハ・ゲーテアヌム自然科学研究コース

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ゲーテの植物のメタモルフォーゼ論を詳細な植物観察によってさらに精密なものにされた。自筆の大きなパステル画を見せながら、学生の観察力を育てる指導をしてくださった。
ドルナッハでは隔週に自然観察ハイキングがあり、翌日にはクラス全員でメモは見ずに記憶からその振り返りを行った。優れた観察力を持つ同僚から大きな刺激を受け、また翌日に思い出すことによって自然観察がより実り豊かなものになった。

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ボッケミュール先生からいただいた絵

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学びの場、グラース・ハウス

■エルンスト=ミヒャエル・クラーニッヒ先生
1988年~1989年:シュトゥットガルト・シュタイナー上級教員養成コース

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非常に勉強家で植物学、動物学、化学、人体解剖学、生理学等々について常に最新の基礎知識を勉強されていた。しかしそれは基礎に過ぎず、なんと言っても種々の現象をゲーテ・シュタイナー的視点で考察しきる力はずば抜けていた。
クラーニッヒ先生からはご著書を何冊もいただいた。

■ピーター=ミヒャエル・リーム先生
1988年~1989年:シュトゥットガルト・シュタイナー上級教員養成コース

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ロイトリンゲンのシュタイナー学校で教えていたときには1年生から12年生までの音楽教材として合唱や合奏曲を生徒たちの発達段階に合わせてシュタイナー教育をバックボーンに作曲した。その後、教員養成ゼミナールで教えてくださったので、そこで私も出会うことができた。
私の専門は音楽ではないが、彼の音楽史の授業では人類の意識の変化について具体的かつ明確に学ぶことができた。
50歳を前に教員養成ゼミナールを離れ、カールスルーエ音楽大学の作曲科教授として活躍された。


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