見出し画像

統合失調症とはどんな病気か?(発症してから現在まで)

病気になる原因が、はっきりとわかっていませんが、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れる病気のようです。

大きなストレスがかかると発症する確率が高くなり、遺伝の関係も少しあるようです。

私の両親や兄弟は、統合失調症ではありませんが、私の伯父さんや従妹が統合失調症です。

私が、統合失調症を発症した原因は「いじめ」です。

大学3年の7月頃から、いじめに遭うようになり、大学3年の10月末に発症しました。

発症してから一週間後に、病院に行きましたが、その病院で処方された薬が強すぎて、通院を2週間ぐらいで辞めました。

通院を辞めてから半年ぐらい、別の病院をいろいろと探しましたが、なかなか良い病院は、見つかりませんでした。

別の病院を探している間、薬を飲んでいなかったので、病気はどんどん悪くなりました。

その時の病気の主な症状は、幻聴と不安です。

幻聴は、私の後ろから「ムカつく」という声が聞こえるものや
誰かが私の悪口をコソコソと言っている声が、聞こえてくるものでした。

一日中、「ムカつく」と言う声が聞こえたり、私の悪口が聞こえるので、
気分がとても落ち込み、体がとても疲れました。

不安は、朝起きると胸が締め付けられるように苦しく、その苦しさが一日中続きました。

毎日がこんな調子なので、
電車やバスなどの公共交通機関は、全く利用することが出来ず、
移動手段は車・自転車・徒歩に限定されてしまいました。


病気を発症して半年ぐらい経過した頃、投薬治療が非常に上手い先生に出会いました。

その先生は、弱い薬を少量から処方し、少しずつ薬の量と強さを増やしていきました。

薬の使い方が上手だったので、副作用は、ほとんどありませんでした。

薬を飲み始めて1ヶ月くらいで、胸が締め付けられる感じがなくなり、不安も少しやわらぎました。

しかし、幻聴は全く消えませんでした。


薬を飲み始めて3か月ぐらい経過した頃から、急にイライラしたり、些細なことでも腹が立つようになりました。

その症状は段々と酷くなり、悪化していきました。

このときが、闘病生活で一番つらく、苦しかった時期です。
毎日、理由もなく腹が立って、頭が興奮状態で辛かったです。
よく家で暴れて、両親を困らせていました。

そんな状態がしばらく続き、発病して5年くらい経過した頃から、少しずつイライラや興奮が良くなっていきました。
しかし、その改善スピードは、本当に少しずつでした。
幻聴も少しずつ良くなっていきましたが、本人が気が付かないほどゆっくりとしたスピードでの回復でした。


発病して、13年くらい経過したとき、
病気の回復スピードが遅いことに不満を持ち、主治医をかえました。

主治医をかえてから、最初の1ヶ月ぐらいは変化がなかったのですが、
3ヶ月ぐらい経過した頃から気分が下がり始め、その後うつ病を発症しました。
新しい先生の薬が合わなかったようです。

前の先生の薬の方が、私には合っていたので、
前の先生にお詫びをして、前の先生の病院に戻りました。

うつ病は1か月くらいで良くなりましたが、うつ病の薬は1年くらい飲みました。

うつ病が治っても、体がだるい状態が続きました。
だるさは、少しずつしか回復しなかったので、とても辛かったです。

しかし、このうつ病は悪いことばかりではありませんでした。

なぜなら、幻聴が消えたからです。

なぜ、うつ病になると幻聴が消えるのかわかりませんが、長年、幻聴に悩まされてきた私にとっては、とても嬉しいことでした。

幻聴が消えてしばらくして、電車に乗れるようにもなりました。


発病して、20年が経過し厄年を迎えた頃から、
急に体の調子が良くなりだして、体が軽快に動くようになりました。

この頃から、少しずつ出来る事も増えていきました。


しかし、一年中、体の調子が良いわけではありませんでした。

梅雨時は体がだるくなり、急に気温が上がるとめまいや耳鳴りがしました。

今も、一年のうち1ヶ月くらいは体の調子の悪く寝込んでしまいます。

ただ、調子の悪い日は年々減ってきています。

以上が、発病から現在までの経過であり、統合失調症の症状の移り変わりです。


統合失調症で苦しんでいる人に、声を大にして言いたいことは、

投薬治療の上手い精神科医が処方する薬を飲み続けていれば、この病気は必ず良くなると言うことです。

適切な投薬治療を受けていれば、厄年を過ぎた頃から病気が急に良くなります。

若いうちは、病気が良くなるペースが非常に遅いので、自暴自棄になるかと思いますが、
どうか希望を捨てないで、投薬治療を続けてください。

明るい未来が待っていますから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?