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偶像崇拝

ずっと大好きだったアイドルグループがいて、昨年の4月で解散した。正直今でも戻れるものなら戻りたいと思う。本当に大好きだった。

曲が大好きだった。フロアが大好きだった。

やっぱりライブって魂だし、そのときその瞬間の連続、今この瞬間に感じる衝動、生きている感覚、みたいなものをステージからもフロアからも感じたい。

だから歌の上手さとかリズム感とか正直どーでもよくって、ズレないことばかりを考えて歌うくらいならズレてもいいから魂を乗せてほしいと思う。今なんて今しかないんだから、今この瞬間を感じさせてほしい。

昔好きだったグループはとにかくライブが上手かった。まるで評論家みたいな口ぶりだけれど、音に身体を揺らして、叫んで、モッシュして、「俺がここにいる誰よりも楽しむ」って全員が思っていたような、そんなフロアだった。フロア全体を優しく包み込むようなものではなくて、ステージとフロアの間で火花が散って、爆発しているようなライブだった。

そんなグループが解散してから、知り合いに誘われて何回か他のグループを見る機会があったりして、でもそのときは楽しいけど通おうとはまったく思わなかった。だって超えられるわけないし。

解散したメンバーの1人が新しいグループで活動していて、2月にワンマンを観に行ったら魂みたいな人がいて、普通にめちゃめちゃ惹かれた。その子はそのグループの新メンバーで、その日がデビュー日だった。アイドル未経験を疑うくらい良いライブしてた。本人は緊張して何も覚えてないだろうけど、俺その日あなたでリフトあがったんやで、衝動で。

久しぶりのアイドル現場だったしめちゃめちゃはしゃいじゃった。物販ノリで増しちゃう感じとか何もかもが楽しかった。知り合いからは「あんななってるの久々に見た、すげー嬉しい」って言われた。

原石を見つけた気分で、といってもピッカピカに光ってたからすごく見つけやすかったけど、本人にアイドルの既存の観念がないことがむしろ強みで、人にないものをもっていて、アイドルでない自分ですら羨ましいと思う。
毎回のライブに行ってるわけじゃないけど、見るたびに違っていて凄い。表現の引き出しが多い。だからライブに行きたくなる。アイドルというか、表現者なんだろうな。

で、気づいたらまたライブハウスに行くようになってた。せっかく抜け出せたのに。せっかく抜け出せたのに!オタクは沼で、グループが終わるタイミングがやめられる唯一のタイミングで、せっかくやめられたのに!
別にオタクするのが嫌だってわけじゃないけど、結婚したいし、子どももほしいし、そういうの諸々逃してしまいそうで。責任取れよな。

前通っていたアイドルは、そのライブが好きで、当時の推しが辞めたとしてもそのグループが続いていれば通っていたと思う。だから「推しが辞めたら行かなくなる」って言ってるオタクは全然理解できなくて、「グループに対する思いってそんなものなの?」って思ってた。でも今は気持ちわかるなぁ。

第一印象は、変な人。そう言われるの嫌だったらごめんね、でもそう思った。良い意味でね。

今の印象は、めちゃめちゃ人間。アイドルってどこか遠い存在で掴みどころがない感じがするけど、自分と等身大の生身の人間。これも良い意味でね。嘘臭さがない。
あと最近思ったのは犬ベースに猫を混ぜたような人だと思った。

相性いいよね。知らないけど。

やば、そろそろ出勤の準備しないと。
全然まだ書けるけど。てか全然文章途中だよね。
終わりは突然やってくる。グバイ。

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