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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とは

アニメ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が2クール、各13話、計26話が終わりました。
本当に素晴らしい作品でした。
ありがとうございます。
ここまで楽しめた理由の一つとして、心理描写が丁寧だなと言うことがあります。
一人一人の課題、それを乗り越える過程、踏み出す勇気、乗り越えた先に見えるもの。
同じ人間は居ませんから、みんな違って、みんな良い。ってことでしょうか。

各キャラ毎に掘り下げながらまとめていきたいと思います。

当方は優木せつ菜推しなので、他の子の概念については疎い部分もあります。
ご承知おき下さい。
では、歩夢から。

上原歩夢


一期から、侑ちゃんとの時間を大切にしている子だというのはずっと描写されてきました。
Dream with You
貴方と一緒の夢
侑ちゃんと一緒に追いかけていきたい。
アニメ曲一発目(chaseは別枠)で、王道アイドルソングがとても良かったです。
PVが暗いイメージで作られていたのはAwakening Promiseとハッキリ対比させたいからだと。
当たり前の事かもしれませんが1話の時点でしっかり構成を練っていたからこそ最終話までクオリティを安定させる事が出来るんですよね。
彼女の成長は、一期の12話で描かれました。
今までありがとう。
そして、二期です。
海外のファンに向けて、一人で留学を決意する。
侑ちゃんとの時間を大切にしていた歩夢から、お互いの道を歩む一歩目へ。
置いていっちゃうんだから。
歩幅を合わせて歩くだけではなく、今からは競走だよ。そう聞こえましたね。
自分語りなんですけど、一人で海外に行くってめちゃくちゃ怖いんですよ。
旅行とは訳が違う。全部自分で解決しますし、ルールも敷きたりと違う。言語も違う。
アニメスタッフがそこまで踏まえて入れてくれた描写なのかは分かりませんが、個人的に一番成長したキャラだと思います。

中須かすみ


一期ではせつ菜と衝突するシーンから、みんな違う個性を可愛いと表現出来ていました。
この子が居なければ、同好会自体が分裂してましたね。
無敵級ビリーバーでもありますが、自分を信じて突き進む、圧倒的メンタルがあります。
その原動力は、自分を可愛いと言ってくれているファン。
一人でもファンがいる限り、中須かすみは笑ってステージに立つ。
一年生とは思えぬリーダーシップを見せています。
二期では、同好会を部活に昇格させるかでキーパーソンになりました。
同好会と部活の明確な差は何か。自分なりに考えておりました。
それは、良くも悪くも、結果だと思います。
ラブライブ!を目指し、学校を背負って、結果を残す。それが部活になります。
同好会は、自由に楽しく、やりたいように活動する。
せつ菜への気遣いがあったのかもしれません。
かすみの決断は、同好会を維持する事。
そもそも、部活ではなく、個人個人がやりたい事をスクールアイドルを通じて表現する為、同好会として集っているメンバーなのでラブライブ!がきっかけじゃありませんしね。
ここは侑ちゃんをスクールアイドルとして名乗らせた部分にも繋がる気がします。
歌って踊らなくても、スクールアイドルが大好きなら、同好会は受け入れてくれる。他の作品と明確な違いだと思います。

優木せつ菜


一期では中須と衝突。侑ちゃんに救われ、同好会へと舞い戻ります。
考えてみると、アニメ初期メンバーのしずく、彼方、エマ、かすみは除いても、歩夢、侑、愛、璃奈をスクールアイドルに引き摺り混んでいるのは流石です。
本人は大好きな事を全身全霊で表現しているにすぎません。
せつ菜と言うキャラクターは自己犠牲と言う言葉がピッタリだと思います。
本人は自分が傷つく事で解決しようとする所が多々あります。
二期でも、自分を追い込んでいました。
歩夢からの、『始まったのなら貫くのみ』と言う言葉を返されたせつ菜。
ここは、歩夢からせつ菜ではないと思っています。
構図としては
せつ菜→歩夢→中川菜々
ではないでしょうか。
歩夢を通じて、せつ菜が中川菜々を鼓舞した。
そして、自分は中川菜々であり、大好きな事を表現出来る優木せつ菜だと言う事を再度認識し、中川菜々が大好きな事を表現するに至った。(せつ菜の開示)
栞子との絡みも完璧に表現されておりました。

これ以上書くと長いのでこちらを読んでください。


宮下愛

完璧超人のように描かれていた一期ですが、二期は弱みを見せてくれました。
太陽の様にお姉ちゃんを照らしてあげたいと言う気持ちが明るい性格に表れているのでしょう。
一方で、自分の無いものを全て持っていると解釈する美里さん。
太陽に近づかれると焼け落ちますからね。
眩しすぎたのでしょう。
それでも、お姉ちゃんを照らし続けると宣言する愛さん。
果林という月の力を借りて。
朝も夜も照らし続けると。
Eternal Lightって事ですかね。
2年生組で行動する場面も多かった印象ですね。
せつ菜とのバチバチバトルを見たい人は是非スクスタをプレイしてくださいな。

ここへどうぞ。

エマヴェルデ


名言量産機
なんですか、これ。
日本人より日本語が上手い。
影のリーダーって感じでしょうか。
この子の一期の課題は、どうやったら果林を素直にさせられるか。
他の子は自分の課題に取り組んでいましたが、この子だけは他の子を助けてあげられる強さがあるんですよね。
La Bella PatriaのアニメPV。
劇場の舞台カーテンが降りている(閉じている)のはお気付きでしょうか。
お客さん、ファンの前に、一番身近な朝香果林を救う為、自分の気持ちを聞いてもらうまでは逃がさない、閉じ込めているかの様な演出。
この描写は、ファンの為に歌う前に自分の気持ちを整理するというようにも伝わります。
果林を無理やり連れ出したりと、強引な所があるのも良いですね。
二期ではQU4RTZのまとめ役として大活躍。
周りを見て『間をとって私が』の台詞。
最優秀賞です。

天王寺璃奈


一期の素晴らしいポイントは、なんといっても璃奈ちゃんボードをプラス方面に使用する事ですね。
うまく笑えない、表情に出さない璃奈。
スクスタでは、初めからその結果ボードを使い表現していました。
アニメでは、その逆、笑う為にボードを装着。
驚かされた事でしょう。
ツナガルコネクト
文句なし。
PV、表情豊かで泣いちゃいますね。
なんだよ、結構、笑えるんじゃねぇか🕺
二期ではQU4RTZの合宿回。
時間がないと焦るメンバーに対し、まだ時間はあるとの発言。
これは一期の、時間がない中ステージを成功させた経験からの成長でしょう。
天使天才天王寺さんはアプリ開発したり、信号機つけたりとその方面でも大活躍。
初めて冬服で会った上級生に、怖いと感じていた璃奈。
今はどうでしょうか。

近江彼方


一期では、遥ちゃん。
二期では、遥ちゃん。
スクスタでは、遥ちゃん。
遥ちゃんを中心に全て廻っております。
一期では、遥ちゃんと衝突してしまい、世界が終焉わったかの様な表情。
喧嘩したい訳じゃないと気を遣ってくれていたからこその行動。
遥ちゃんを責められるわけもなく、比翼連理(本当なら異性としての方が正しい使い方でしょうが)としてお互いにお互いを想ってスクールアイドルをやっていくとの決心を固めます。
二期ではお姉さんとして皆んなの相談に乗っていました。
3年生通しの関係も素敵でしたね。
遥ちゃんを応援すると言う行動が自然と他校を全力で応援する、ライバルだけど仲間を表現出来ていて良かったと思います。

桜坂しずく


一番難しい。
中々本音を口にしてくれないので、どこからが演技なのか。
一期ではかすみに鼓舞され、自分と演じるべき役を理解できた様な、そんな形で終わりました。
ここで重要なのは、自分を偽るのが間違いではないと言うことではないでしょうか。
桜坂しずくは合同演劇祭にピッタリな役を見つけ、一つの結論を出しましたが、それはあくまで合同演劇祭の為に過ぎません。
オードリーとは真逆の様なSolitude Rain。
どちらも桜坂しずくであり、どちらも桜坂しずくでない。
A・ZU・NA回でも葛藤してました。
本当に分からん。
誰か答えをくれ。
放棄します。
分からん。

朝香果林


ポンコツクールビューティ
最近果林の可愛い面が押し出されている印象ですが、やっぱりVIVID WORLDに勝てるものはないんですよ。
音楽で語る女。
一期では、アウェーの環境ですくんでしまいましたが、皆んなに応援され、無事に克服。
全員を背負う光が素晴らしかったです。
二期では、メイン回が用意されていましたね。
これまで、一人で活動してきたからこそ、仲間という存在の大きさと、時間の有限さ。
それでも、彼女は前を向き、最終回では、また新しい表現を探しています。

まとめ

高咲侑というキャラクターはスクスタの立ち位置でいう『あなたちゃん』だと考えていました。
違いましたね。
最終回の最後のセリフ、次は貴方の番。
侑(私)を通して、貴方も一歩前に進んでほしい。
そういう事でしょう。
小ネタだったり、実際のイベントが絡んでいたりとそういう意味では難しいアニメだったのでしょう。
しかし、そこに気がつかなくても本筋はしっかり通っている、運営さんの愛で作られた作品だなと感じております。
侑ちゃんのピアノのシーンに言及させてください。
虹ヶ咲3rdから引っ張ってきたなどと、色々言われいました。
現地に参加させて頂いた者の感想としては、舞台に立ってくださっていた矢野妃菜喜さんは間違いなく高咲侑そのものでした。
矢野妃菜喜さんから高咲侑に落とし込んだわけではなく、高咲侑の姿を高咲侑が表現した。
それだけです。
最近のアイドルコンテンツのライブは、声優さんが前面に出てくる事が多いのは承知しています。
しかし、虹ヶ咲は毎回曲ごとに専用衣装を用意して下さったり、このキャラが実際舞台に立ったら、をかなり意識して下さっております。
MC聞いてください。
と、まぁそんな所です。
追加メンバー3人はまた今度。
5thのチケット下さい。

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