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差別と戦争を描いたアニメ「86-エイティシックス-」をぜひ観てほしい



86-エイティシックス-とは

安里アサトによるライトノベルが原作で2021年4月にアニメ化された作品(2021年4月~6月-第1クール、同年10~第2クール)
また、2018年には漫画化もしている

あらすじ

ギアーデ帝国が投入した完全自立型無人兵器「レギオン」の侵攻を受ける、サンマグノリア共和国は「ジャガーノート」という無人兵器を投入する。
実際、ジャガーノートは「無人」ではなく多数派民族の差別思想から生まれた「有人兵器」であった。ジャガーノートに搭乗させられる少数の民族はサンマグノリア共和国の区外、「86区」に追いやられ人型の家畜「エイティシックス」と呼ばれ戦場を戦い続けていた。

観てほしいポイント① セリフがぶっ刺さる

まず、このアニメでは共和国側と86-エイティシックス-側の圧倒的な差別が存在している。共和国には髪や肌が白い「白系人種」が暮らしており、それ以外の人種は86区に追いやられている。ジャガーノートに搭乗する86達はレギオンとの戦闘において命を落とすものも多く、明日生きていけるかわからない過酷な状況。
そんな86達の部隊を任せられるのが、本作の主人公の一人のヴラディレーナ・ミリーゼ(通称レーナ)少佐。弱冠16歳。父の影響で幼いころから86の迫害を知り心を痛めてきたレーナ。86が死んでほしくない。そう願いながら指揮を執ることになる。
レーナは毎日同じ時間に86と通信を行い、徐々にお互いについて興味が湧いてきて親しくなってくるが、そんなある日任務中にとある86が死亡してレーナはひどく落ち込んでしまう
レーナ「残念でした。もっと私がしっかりしていれば、彼女が死ぬことはなかったのに・・・」
86「残念、なにが残念だ。あんたの自分だけは差別しません。豚扱いしません。っていう聖女ごっこはどうでもいい時なら付き合ってやるよ。こっちはたった今仲間が死んだんだ。そういう時まであんたの偽善に付き合ってられないことくらい分かれよ。人を戦場に放り出して兵器扱いして自分だけは高みの見物している、それを平気な顔で享受している今の状況が家畜扱いじゃなくてなんだっていうんだよ!
ただ毎日優しく話しかけていれば、それで人間扱いしてあげてるだなんてよく思えるな!!」

エピソード3ラストに登場するセリフ。86の今までの鬱憤や、いち視聴者である自分がいかに共和国側の視点からストーリーをみていたのかハッとさせれる。

観てほしいポイント② OP曲が素晴らしい

第2クールのOP曲はamazarashiの「境界線」 こぉれがやばい!!
ボーカル&ギターと作詞作曲を担当している秋田ひろむが今作とがっちりハマっている。
そもそもamazarashiとは青森県で結成されたバンドで「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが『それでも』というところを歌いたい」から名付けられている。歌詞はどこか文学的でありながらも強烈なメッセージ性を持っている。一見すると暗い印象がある楽曲が多い印象があるが、その実際は人の内面にそっと寄り添うため多くのファン層を獲得しているバンドである。
そんなamazarashi「境界線」のサビがこちら

境界線の向こう側で 忘れさられ終わる定め そう知りながら
屈服することを許さぬあの声は かつての戦友か 己の心か
存在意義はいつだって自分以外 例えば君 その声だけ
届く距離ならば 微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ

musixmatch

もうぶっ刺さりでしょう!!!
こんな歌詞を書けるひとなんて秋田さん以外いないんじゃないでしょうか。

終わりに

差別と戦争を描いたアニメ「86-エイティシックス-」についてでしたが、実は色々と書きたいことがあったんですがそれはネタバレになってしまうので今日はここまでです~





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