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カジュアル面談でお話している『ShowcaseGigのウラ側』

こんにちは!エンジニアリングマネージャーをしている @dskst9 です。この記事は、Showcase Gig Advent Calendar 2021 1日目の記事です。

本エントリでは、カジュアル面談でお話している『Showcase Gigのウラ側』を紹介します。 実際にカジュアル面談でお見せしている資料から、さらにそのウラ側まで掘り下げていきますね!

カジュアル面談でしか聞けない話を、ぜひここで楽しんでいってください。

Showcase Gigとは

2012年に設立しており、今年で11期目に入った会社です。 創業期からモバイルオーダーを作ってきました。

ところで、モバイルオーダーはご存じですか? モバイルオーダーとは、スマートフォンなどのモバイル端末から、店舗に注文・決済ができるサービスのことです。 (当社のモバイルオーダーサービス「O:der Platform」はこちら

今でこそ、モバイルオーダーを目にする機会が増えてきましたが、Showcase Gigは今から8年も前(2013年)からモバイルオーダーを作っていた会社なのです。 8年前にはモバイルオーダーという言葉すら存在しておらず、2014年から米国スターバックスでもモバイルオーダーが始まり、徐々に世界へ広がりました。

このことから、Showcase Gigがいかに未来を創っていたのかがわかるでしょう。 しかし、日本のマーケットにおいて、モバイルオーダーは長い黎明期にありました。

そして今、パンデミックにより世の中が大きく変わったことで、黎明期から成長期へと確実に発展しています。 それに伴い、Showcase Gigの事業もモバイルオーダーの提供から、次世代店舗創出プラットフォームの提供へと進化をしています。

創業から10年、これまでの苦悩とプロダクトの軌跡について、『プロダクトマネージャーカンファレンス 2021』でお話をさせていただいていますので、ぜひ見てください。

Showcase Gigがやろうとしていること

「日常の消費に溶け込むテクノロジーによって、生活を向上させること」をMISSIONとし、「次世代の消費行動を生み出すプラットフォームをつくる」というVISIONを掲げています。

Showcase Gigのことを検索すると、飲食に関する記事が多く出てきますが、実は「日常の消費」という大きなテーマに対して取り組んでいる会社です。 会社名は、Showcase = 商品の棚 / Gig = お披露目ライブ、という意味があり、「新しいプロダクトを作り世の中にお披露目をしていこう」という思いが込められています。

世の中に新しい価値を生み出したいと考えており、その1つとしてモバイルオーダーの領域に踏み出しました。

モバイルオーダーができること

モバイルオーダーは、店舗の「効率化」を可能にします。 これがパンデミックにおいて、大きな反響をいただいてます。

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Showcase Gigが考える、モバイルオーダーの一番良いところは、お客様自身のスマートフォンを使い好きなタイミングで注文できることによる、オーダー数向上にあります。

従来の店舗体験では注文をするのに店舗スタッフをトリガーにしていました。 商品を注文したくて店舗スタッフを呼んでも「来てくれない」、あるいは商品を手に取り「レジで待つ」という体験したことが、誰しもが一度はあるでしょう。

仮に、店舗で10回の注文をして、その際に都度3分待ったとします。 この場合、注文完了までのリードタイムが合計30分あったことになります。 さらに、机が100卓ある店舗で同じことが起こっていた場合、3000分もリードタイムが発生しているのです。

これに対して、お客様自身のスマートフォンをトリガーにしたモバイルオーダーでは、「お客様の欲しい商品をお客様の好きなタイミング」で注文できるようになるのです。 「注文をする前に待つ」というリードタイムがゼロになることで、オーダー数が増えやすいというわけです。

Showcase Gigのプロダクト

Showcase Gigは、次世代店舗創出プラットフォーム『O:der Platform』を作っています。 そしてプラットフォームを利用するプロダクトとして、お客様自身のスマートフォンでオーダーできる店内用テーブルオーダーシステム『O:der Table』、レジレス店舗実現のための次世代タッチパネル型注文決済端末『O:der Kiosk』、そしてテイクアウト・モバイルオーダーサービス『O:der ToGo』を提供しています。

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パンデミックよりも前は、これらのプロダクトを個別単体のものとして店舗に提供していました。 現在は、プロダクトラインナップも充実し、単にモバイルオーダーの提供にはとどまらないものになってきたため、『次世代店舗創出プラットフォーム』として、より大きなスコープからサービスを提供しています。

プラットフォームと言うからには、プラットフォームにさまざまなプロダクトをアダプトできるように設計しています。たとえば、…(本稿ではこれ以上お伝えできないので、ご興味ある方はカジュアル面談にてお話しましょう!)

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『O:der Table』『O:der ToGo』は、Webアプリケーションを提供し、『O:der Kiosk』は、ハードウェアを提供しています。 店舗へ注文・決済することは共通していますが、それぞれのUIはもちろん体験も別のものです。

・『O:der Table』非接触な注文体験で衛生的で安心感のあるお店づくりを実現し、接客スタッフはほかのサービスに集中できます。
・『O:der ToGo』店頭でお客様をお待たせすることなく、ストレスフリーなテイクアウト体験を実現します。
・『O:der Kiosk』お客様はタッチパネル型の注文決済端末から注文をします。レジ行列の解消やオペレーションの効率化が可能です。

プロダクトの体験

たとえば『O:der Table』は、従来の店舗体験を大きく変えるものです。 (次の動画を再生してから読み進めてもらえるとわかりやすいです)

店内用モバイルオーダー「O:der Table(オーダーテーブル)」コンセプトムービー

従来の飲食店では、紙のメニューブックというものが存在していましたが、『O:der Table』をご利用いただくと紙のメニューブックがなくなります。 お客様は、席に用意されたQRコードを読み取り、スマートフォンのブラウザ上でデジタルメニューブックを閲覧します。 好きな商品を選択し注文をすると、注文データが『O:der Platform』を通って店舗のキッチンまで送信されます。 そして、キッチンプリンターと呼ばれる機器で伝票が印刷され、スタッフが調理を開始します。

料理が運ばれてきたら、おいしくいただきます。 食べ終わったら会計ですが、もちろん会計はオンライン決済ができます。 会計情報がスタッフへ通知されるので、あとは退店するだけという流れになります。

このストーリーの中で、スタッフがお客様に接する回数は2回だけです。 1つは、お席に案内するところ。もう1つは、料理をお届けするところです。 このように、スタッフの負担を大きく減らすとともに、お客様もストレスなく注文できます。

『O:der Table』以外のプロダクトも、細かく説明させていただきたいのですが、残りは面談時のお楽しみに・・・!

私たちの目指す世界

店舗におけるさまざまな提供態を『O:der Platform』につなぐことで、オフラインとオンラインが融合した世界、いわゆるOMO(Online Merges with Offline)における次世代の店舗体験を実現しようとしています。

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たとえば、Kioskで店頭注文したお客様が、お席で追加注文をスマートフォンで行う。テイクアウトのお客様は、ピックアップロッカーから商品を受け取る。 そして、これらの提供態がオンラインにつながっていることで、購買データが活用できます。 これにより、「消費体験のパーソナライズ」が進んでいくと考えています。

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従来の店舗体験は、どのようなお客様が来ても同じ体験の提供しかできませんでした。 たとえ特別な体験を提供しようとしても、お客様に何度も店を訪れていただき、その人を知ることができなければ、パーソナライズ化した体験が提供できないのです。

これに対してデータを用いることで、お客様に合わせた体験を提供できます。 たとえば、お魚が好きなお客様には、お魚のメニューをレコメンドできます。 これは、お客様と店舗の双方のニーズを満たす体験になるでしょう。

OMOの難しさ

OMOのプラットフォームを作ることは、とてもチャレンジングなことです。 Webの世界だけではなく、オフラインの「店舗オペレーション」や「お客様導線」まで考えて、開発をしなければなりません。

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これを注文という切り口で説明しましょう。

『O:der Table』の動画にもあったように、オフラインの世界には店内機器が存在します。 テーブルオーダーを例にすると、お客様が注文した注文データは『O:der Table』のバックエンドから、『O:der Platform』へと渡されて処理され、店舗のキッチンにあるキッチンプリンターから伝票を印刷します。

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ここで、1つ考えてみましょう。 「キッチンプリンターの紙が詰まった」という事象が起きた場合、どのように対応すれば良いでしょうか。

従来のWebアプリケーションであれば、エンジニアへアラートすることで何かしらの対処ができました。 しかし、店舗のキッチンで起きる事象はそうもいきません。

仮に、九州の店舗で事象が発生したとして、東京のエンジニアがアラートを受け取っても、飛行機に乗ってキッチンプリンターのメンテナンスに向かうと数時間がかかってしまいます。 そのため、障害一次対応は店舗のスタッフが行わなければならないとわかります。

次に、スタッフは障害をどのように検知すればよいのでしょうか。(続きは、カジュアル面談にて;D)

このように、OMOのプラットフォームでは、常にオフラインを考えて設計しなければなりません。

さらに、これらの店内機器1つひとつが、IoTのエッジデバイスでもあります。 『O:der Platform』は、エッジデバイスも含めたプラットフォームであり、接続される数千台のエッジデバイスも管理しなければなりません。

チャレンジングだからこそやりがいがある

Showcase Gigが行う事業と開発は、とてもチャレンジングです。 だからこそ、やりがいがあります。

また、マーケットも形成されたことで、プロダクトもグロースフェーズからその先へと成長するタイミングです。 このタイミングだからこそ、経験できるものは大きいと感じています。

さいごに

カジュアル面談でお話している、『Showcase Gigのウラ側』について執筆させていただきました。 まだまだお話したいことはあるので、気になった方はぜひカジュアル面談にお越しください;D

さて、アドベントカレンダーは始まったばかりです! 明日から、Showcase Gigのプロダクト開発についての記事を楽しみにしていください!



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