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オンラインで1on1ワークショップをやった話

こんにちは!Showcase GigのEMさとうだいすけ です!

Showcase Gigでは、より良い1on1を実施できるようにエンジニアを中心に1on1を学ぶ場を提供しています。 その一環として、オンラインで1on1ワークショップを実施したので、その内容を記事にしました。

対象読者は、オンラインで1on1を導入していくにはどうしたらよいかと悩んでいる方になりますが、それ以外の方もこういったワークショップがあるんだと楽しんでもらえれば幸いです。

1on1ワークショップとは?

1on1ワークショップとは、1on1を座学で学ぶだけではなく、ワークショップ形式で参加者全員が1on1を実際に体験して学ぶというものです。

オフラインでよく目にするワークショップは、参加者を3名ほどのグループに分けロールプレイを行うというものです。 グループごとの状況を講師が俯瞰して、各グループに対してアドバイスやフィードバックをします。

では、オンラインで実施する場合はどのようにすれば良いのでしょうか? オンラインでは視覚情報・聴覚情報が限定されてしまうため、"複数のグループを俯瞰してグループごとに細かな対応をする"ことが難しいと思っていました。 しかし、ちょっとした工夫で意外にも簡単に対応できるものだったと気付きました。

ワークショップの構成

ワークショップは次の2部構成にしてすべてをオンラインで実施しました。

・第一部 1on1の基礎を学ぶ
    ・1on1の目的、全体像、型を学ぶ
    ・1on1のスキルを学ぶ(メンタリング/コーチング/フィードバック)
・第二部 1on1ワークショップ
    ・1on1を経験する

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第一部で1on1の型やスキルを学ぶことで知識を得て、第二部の1on1ワークショップでアウトプットすることにより技能へと昇華するというストーリーです。

オンラインでのワークショップのやり方

第一部 1on1の基礎を学ぶ

第一部はオンラインセミナー形式で実施しました。次のような内容をまとめた資料を投影して知識のインプットを行いました。

1on1 の目的 ー なぜ、1on1を行うのか。1on1の全体像を話しながら経験学習や内省について。
・1on1の全体像 ー 1on1 Overviewで全体感を説明。
1on1 の型 ー 基本的な型として1on1の流れやテーマ例、空間プロデュースやスタンスなど。
1on1 のスキル ー メンタリング(メンタリングテクニック/アクティヴリスニング/アクノレッジメント/メッセージング方法)、コーチング(GROWモデル)、フィードバック(SBI情報/準備と進め方)のような具体的なスキル。

ここまでは通常の勉強会と同じです。さて、第二部のオンラインワークショップで実際に学んだことをアウトプットしていきましょう!

第二部 1on1ワークショップ

1on1ワークショップでは、1on1のロールプレイをオンラインで行います。

ツールとしてDiscordのボイスチャンネルを使用しました。 Discordのボイスチャンネルは、チャンネルの出入りが容易なので複数のグループを俯瞰するのに適しています。

まずは、参加者を3~5名のグループに分けて、メンター/メンティー/オブザーバーのロールを割り当てます。

メンター ー 1on1ロールプレイでは主役。メンティーに対して1on1の型、スキルを実践する。
メンティー ー 本ロールプレイでは脇役。メンティー役になりきること。
オブザーバー ー ロールプレイのフィードバック役。メンターとメンティーのやりとりを観察して、ロールプレイ終了後メンターにフィードバックをする。 1on1実施中はカメラオフ、ミュートにして気配を消す。また、各グループのタイムキーパーとして時間管理する。

各グループごとにDiscordのボイスチャンネルを用意しておきワークショップの進行はボイスチャンネルごとに行います。 下図ような構図をボイスチャンネル内に作り出すイメージです。

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そして、このロールを順番にローテーションしながら1on1を実施していきます。たとえば、1ターン10minで構成すると次のようになります。

1. 1on1ロールプレイ/5min
役になりきって1on1を行う。
2. メンティーからのフィードバック/1min
1on1を受けてどんな気持ちになったかなど、メンティーとしてどうだったかフィードバックする。
3. オブザーバーからのフィードバック/1min
1on1を通してスキルや型、スタンスがどうだったのかをフィードバックする。
4. メンター感想/1min
ロールプレイをやってみてどうだったか、フィードバックを受けて感じたことを話す。
5. バッファ/2min

これを各グループ自身で進行管理してもらうことで、 講師は全体管理のためのボイスチャンネルを行き来して状況を観察しながら、全体のタイムキーパーを行います。

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上記画像のように1つのボイスチャンネルで、1つのグループが1on1のロールプレイをやりました。 講師の出入りはそこまでノイズにはならないという印象です。(チャンネルの出入りに接続音がするくらい)

ワークショップを実際にやってみると、第一部で学んだ基礎を使うことが非常に難しいという声が多かったです。 難しいことが分かるというのは大きな学びです。オンラインでもオフラインでのワークショップ同様に深い学びを得ることができたのではないでしょうか

オンラインの学び

当時は1on1導入自体をオンラインで進めており、1on1ワークショップ初回参加者は40名ほどになったため全3回にわたって実施しました。 開催の都度、細かいアップデートを重ねて今の形になっていますが、1on1ワークショップは充実していたという声をもらえてうれしい限りです。

1on1のような一見オフラインでしかワークショップができなさそうなものでも、工夫次第でオンラインでも実施可能だとわかりました。 さらには、オンラインならでの取り組みや楽しさを提供できることでしょう。

そして、今ワークショップ自体は新入社員向けに定期的に開催しています。 これからも新しいチャレンジをしてアウトプットしていきますので楽しみにしていてください。

Showcase Gigでは1on1を通してキャリアなどの支援しています! プロダクト作りと共に成長できる環境で一緒に働いてみませんか?


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