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パートナーの価値を高めるために、CITYのコンテンツでできること。 【Who We Are #7】

「面白いチームがあるから、そこに行ってみれば?」

「カタパルト」という豪州生まれのアスリート向けのトラッキングシステムの日本市場の担当をしていた時に、営業先として、「TOKYO CITY F.C.」の名前が知人経由で挙がりました。東京都3部で、多分導入するのは難しいけど、マーケティングとかデジタルに強いからプロモーションに使えるかもしれないから話してみては、ということで、CITYとのファーストコンタクトは、五反田の居酒屋で畑間(直英=Content Director)と(江口)淳(=Content Producer)との会話でした。

「まず、1回試させてください。かっこよく発信しますので」と言われ、社会人サッカーについてほとんど何も知らなかった自分は、興味本位で快諾し、彼らの練習でデモをすることに。

TOKYO CITY FCがレスターも使用するトラッキングシステムを試験導入(2016.09.08 サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/release/20160908/490731.html

この出会いをきっかけに、CITYのことは気にかけるようになり、代表の(山内)一樹と時々連絡を取るようになり、元選手から成り立つエンジョイチームの方にも混ぜてもらいながら交流を深めていました。

 正式にクラブに参画することになったきっかけは自分のnoteにも以前書いていたんですが、簡単にいうと、選手・スタッフの本気度や熱い思いに胸打たれ、2019シーズンからは会社も設立し、本気でJリーグを目指すということもあり、ジョインさせていただくことになりました。

 もちろん、最初は本職のカタパルトで働きながら、他の多くのメンバーがそうであるように、プロボノメンバーとして、主にパートナーとのコミュニケーションやアクティベーションを行うところからスタートしました。

 とはいえ、都リーグ2部でもちろんJリーグのクラブ等に比べたら露出が少ないという課題があるため、他にどのような方法でパートナーへ還元できるかを考えていきました。その頃から主に向き合っていたのはオフィシャルトップパートナーでもある株式会社Queue様ですが、彼らの強みであるイノベーションを発揮するための実験台とならせていただいたり、彼らのサービスを積極的にクラブ内で活用し、フィードバックすることで、少しでもサービス向上に貢献することに勉めていました。

個人的にもCITYでのファーストシーズンは転職なども経て、パートナーへの還元やアクティベーションに関して試行錯誤の日々が続いたまま、終わった感じがしました。

 2シーズン目は、よりクラブに関わり、パートナー同士をつなげるような試みを考えていたものの、誰も予期していなかった世界的なパンデミックが発生していまいました。このシーズンからパートナーも増えていて、やれることも増えると思っていた矢先だったので、非常に残念でした。ただ、本職の経験もあり、より深くファンやサポーターの方々にパートナーのことを知ってもらえるよう、「スクランブルトーク」というコンテンツをスタートさせ、コロナ禍に適したものを提供できました。

そして、今シーズン。もう少しコンテンツやSNSのチームとも連携を取るようになり、パートナーが活用できるような企画やアセットの作成に注力しています。

 注力している狙いは主にふたつあって、ひとつは読み物や動画でCITYの選手の素顔や、試合を見ているだけでは知り得なかった情報を伝えることです。MATCH DAY SPOTLIGHTという試合週にリリースしている記事型コンテンツは、選手のチームにかける思いや、プレーに関わる、より「真面目」なトーンになっていますが、「どんどん応えて」「一番だーれ」「428さくぶん」は選手の素顔やお互いとのやり取りが見えるコミカルなものになっています。これをきっかけに、お気に入りの選手など視聴者にはつくってもらえたらなー、と思っています。

@shibuyacityfc

どんどん答えて!60秒チャレンジ!#峯達也 選手〜前編〜 制限時間にかなり焦る守護神🤭 #東京 #渋谷 #tokyo #shibuya #サッカー #soccer #football #夏 #夏休み #海 #capcut #SHIBUYACITYFC

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もうひとつの狙いは、パートナーを募集する際に提案メニューに加えられるものをもっとつくっていこうというもの。もちろん、まだ露出量という課題は残るものの、想像力を膨らませて、コンテンツとスポンサー・パートナー企業を掛け合わせて、視聴者がより企業について知ってもらったり、サイト訪問したり、キャンペーンに参加してもらうきっかけを作ることができれば、と思っています。また、クラブが将来ずっと使っていけるものができる、面白いコンテンツを作ることに意義があると感じています。

 なんだかんだで、3シーズン目も折り返していていますが、個人的にはまだ全然貢献できていないと感じています。もっと面白いことはできると思いますし、もっとパートナーの価値も高められると思っています。プロボノの関わり方には限界がありますが、工夫をすれば他のメンバーも巻き込んでできることがたくさんあります。どんな形であれ、サッカークラブの仕事に携わりたかった自分にとっては理想の働き方でありますし、もっと色んな方に経験してほしいと思います。色んな人が、色んな価値観や目的をもって参加しているSHIBUYA CITY FCは、渋谷そのものの象徴であり、それだからこそ活動を続けていきたいと思います。

 本当に満足行く仕事はまだできていないと思っています。ですが、少しでもCITYのスポンサーやパートナーになったおかげで企業の価値が上がった、と言ってもらえるよう、今後もセールスとコンテンツチームの架け橋となり、効果的で、どこもやったことのないことをどんどんやっていきたいと思います。


文:斎藤 兼(SHIBUYA CITY FC スタッフ)

企画・編集:川上 皓輝(SHIBUYA CITY FC スタッフ)

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