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世田谷コミュニティ財団 プロボノメンバー インタビューvol②:「幸福ホルモンが出ます」UGさんのケース

世田谷コミュニティ財団では、「まちを支える生態系をつくる」というミッションの達成に向け、活動を行っています。その1つが「プロボノプロジェクト」です。
プロボノとは、社会人としての経験を活かして社会活動に参画するボランティアを指します。世田谷コミュニティ財団では、財団自体の活動にも、財団が併走している団体の成長支援にも、多くのプロボノメンバーが活躍しています。
でも実際、プロボノってどんなことをやっているの?なかなか外から見えにくいその実態を、メンバーのインタビューを通じてご紹介します!

vol.01はこちら!

UGさん

今日ご紹介するのは、世田谷区役所にお勤めのUGさんです。お仕事でも、世田谷コミュニティ財団でのプロボノ活動でも、世田谷をよりよくするために全力で活動されています。

仕事ではない、対等な立場を実践できるプロボノ活動の魅力

区役所でのお仕事として、烏山のまちづくりセンターに配置されたことになったことが、UGさんが地域活動に携わるきっかけになったそう。

等々力渓谷で

UGさん「仕事を通じて、いろんな知り合いができて、”地域活動っておもしろいな”と感じたんです。しかしそう感じられるようになった矢先に、人事異動で烏山まちづくりセンターから離れることになってしまい…。」

まちづくりの面白さに目覚めたUGさん。その後ほどなくして、「キラ星応援コミュニティ部門」の「メンター」として活動を始めることになりました。

キラ星応援コミュニティ部門とは、公益信託世田谷まちづくりファンドの助成プログラムの一つとして、2014年に誕生しました。世田谷コミュニティ財団の設立に向けたアクションが始まるきっかけとなった助成プログラムで、財団設立の大きな背景にもなっています。2018年に財団が設立された後は、世田谷コミュニティ財団が伴走支援プログラムの運営をボランタリーに担っていました。

コミュニティ財団のイベントにて

UGさん「自分は行政職員で、民間による公益活動の専門知識をたくさん持っているわけはありません。そんな自分でも役に立てるものなのかな?と最初は疑問に思っていました。でも実際に参加してみると、団体の皆さんにとっても喜んでもらうことが出来て、とても嬉しかったです。」
「貢献したい気持ちで始めたことでしたが、『与えるもの』より『与えられるもの』の方が多いということに気づきました。」

業務時間外で、ボランティアとして行うプロボノ活動。そこでは、仕事ではないのにも関わらず、熱く行動するメンターがたくさん存在していました。

UGさん「仕事終わりで、みんな疲れているはずなのに、熱量がすごい。”仕事の疲れはどこにいったの?”と思いました(笑)。」
「その中に交ざって発言していると、たまに自分の意見が採用されることがあって。嬉しかったですね。仕事ではなくて、自分自身が受け身にならず参加できるからこそ、対等な立場を実践することができるのだと感じました」

今はネットワーク作りのフェーズ

キラ星応援コミュニティ部門の活動を通じて、すっかりコミュニティでの活動の楽しさに目覚めたUGさん。
世田谷コミュニティ財団設立時には、「設立寄付者」として応援したほか、イベントにも数多くご参加頂きました。また財団設立後は、ボランティアとして財団の運営に積極的に関わって下さっています。

写真撮影しながら世田谷スポットを巡る写真部の活動

UGさん「まずは、今後の本格的な活動の広がりにそなえたネットワーク作りが必要だと思い、財団の中に『せたがや遊びクリエイティ部』というチームをつくりました。大人の部活のようなものですね(笑)。」

UGさん「コロナ禍で活動が難しいと感じた瞬間もあったのですが、手探りの中はじまった『みんなでソロさんぽ』のイベントは、とても好評でした。
またそこから派生して、街をゆるやかにランニングする『ゆるランスペシャル!』や、街に住む方々に街の歴史や背景、活動の様子をお聞きする『おさんぽゼミナール』、まちの風景を写真で捉える『写真部』といったさまざまなアクションが生まれてきました。」

みんなでソロさんぽ
https://peraichi.com/landing_pages/view/scf-solosanpo/ 
活動紹介記事
https://note.com/scf2018/n/nc696caa9f025

みんなでソロさんぽ ゆるランスペシャル!
第1回 駒沢公園~馬事公苑~上用賀公園 開催レポート
https://note.com/scf2018/n/ndbfc7eaa31ae

みんなでおさんぽゼミナール(烏山寺町編 開催レポート)
https://note.com/scf2018/n/n8c7d908bf28e

『ゆるラン』イベントでは、世田谷のおもしろスポットをランしながら巡る

UGさん「プロボノメンバーの好きなもの、興味関心を軸にイベントが広がっている様子を見ていると、まさに遊びをクリエイティブに生み出しているだなと感じます。そしてそれらのイベントで出会った方々との人脈の広がりこそが、まちを支える生態系のネットワークの強みになっていくのだと期待しています」

いいアイディアが出せたとき、幸福ホルモンが出るんです

UGさん「会議でいいアイディアが出せたときは、今日はうまくいったなと思って、幸福ホルモンが出ている体感があります(笑)。プロボノの仲間たちは熱量が高くて、話を聞いているだけで夢中になっていくことも多いです。自分が発言していないときでも、誰かのアイディアを聞いて、これいいな!いただき!と思ったりして(笑)」

とにかく楽しそうにプロボノ活動にご参加されている姿が印象的なUGさん。プロボノで得た経験をお仕事に活かし、またお仕事での経験をプロボノに活かして、充実した日々を送られているようです。

休日はコミュニティ農園で農業に勤しむ。コミュニティ農園も世田谷コミュニティ財団が運営をサポートしている。

UGさん「誰かが困っていたら手助けできると嬉しいですし、いいアイディアを出せたら幸福ホルモンも出て一石二鳥だなと思います(笑)。それと私は行政職員なので、プロボノ活動を通して行政職員のいいイメージを区民の方に持ってもらえたら嬉しいです。役所の人って意外にやってくれてるんだな、こういう人もいるんだ、と思っていただけるようにがんばります!」

ちょっとしたきっかけをつかめば、プロボノ活動はすぐそこに!

ゆるランイベントで

最後に、プロボノ活動に向いている人ってどんな人なのか、お伺いしてみました。

UGさん「何か強みがある人だと、プロボノ活動でも活躍しやすいのではないでしょうか。いろいろな人が参加するので、外向きのシナプスがある人だと、すぐにメンバーと化学反応を起こせると思います」

とはいえ、最初は戸惑いがある人も多いのかもしれません。しかしUGさんは「自分には何もない…と思ってあきらめるのはもったいない!」と語ります。

UGさん「ボランティアとか地域活動をやるぞ、となったときって、乗り越えにくい薄い膜みたいなものがあるんですよね。なので、それを乗り越えてくれた人なら、誰でもプロボノ活動はできると思います。ちょっとしたきっかけをつかめば、誰でも幸福ホルモンをもらえると思いますよ!」

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