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死んじゃうのかもしれない、な話 その①

今年の1月の末に突如身体に異変を感じた。

あの時は名古屋の撮影の現場と東京の現場を行ったり来たりしないといけなかった週で、時間を作ってSKE48のプリマステラのライブを観に行くために、名古屋に前乗りしていた日のことだった。

その日は朝からなんか体調がいまいちだなぁ、風邪ひいちゃったかなぁ…くらいのテンションで新幹線に乗って名古屋に向かった。

翌日と翌々日の撮影がワンオペ撮影対応だったので、
まぁまぁの機材量、特に三脚が3台とまぁまぁな重量だったのだが、なんかいつもより大分重く感じて、「何か疲れ溜まってんのかな」
と思いながらホテルにチェックインして機材を置いてひと休み。

プリマのライブ会場は名古屋ReNY Limited。
昔からの友人がブッキングマネージャーというか店長というか、まぁとにかくちょっと上の立場で入ってるライブハウスなので、名古屋に行ったらひとまずは挨拶に行くようにしている店舗。

ホテルからはちょっと遠かったので、雨がちょっと強かったのと疲れてるのとで、1メーターちょいだからと思い、贅沢だけどタクシーに乗って栄の方に向かう。

栄に着いてから、プリマのメンバーへの差し入れを探して栄の地下街やら松坂屋やら色々巡ってみる。
歩いてる間も何か変な息苦しさと体のだるさを感じてて、完全にこれは風邪だな、ホテル戻る前に薬買わないと、って感じで手土産を適当に物色し、ReNYに向かう。

ライブは何と3人体調不良でお休み…。

ちょうどインフルエンザも流行ってた頃だったので、これは自分もやばいやつかなー?まぁ、熱は無さそうだし別物かなと思いつつ、ReNYの友人のA氏にちょっと挨拶して、プリマのメンバーと事務所の皆様に手土産を渡して、ライブも観させていただいた。
終わりにさっと挨拶をして、栄で軽くご飯を食べてホテルに戻った。

翌朝起きて、準備をしようと思ったら前日より息がより上がるようになっていた。お腹もなんかいつもより張っていて、みぞおちあたりを圧迫しているような感覚。
三脚もさらにいつもより重く感じる。
これはちょっと異常事態だなと思いながらもワンオペ撮影だし薬飲んで誤魔化して現場に向かう。

撮影は昼から2時間ほど。
まぁ、終わったらホテル帰って休めるし大丈夫だろうと思って撮影に集中。メンバーに撮影の説明するのに大きな声で説明してるとあっという間に息が上がって言葉が続かない。
明らかにおかしい。とりあえず撮影を無事終わらせないと。

撮影は順調に終わり、翌日の撮影の段取りをして、機材は事務所に置かせてもらえることに。
よかった。あれ持って今日から3泊し直すホテルに戻るのしんどかった。

とりあえずホテルまで500mくらいのところを息も絶え絶えに歩いて向かい、新しいホテルにチェックイン。ベッドに倒れ込むが今度は咳込んで止まらない。

横になると息苦しさと咳で全く寝られない。
身体を起こすと咳は止まるが、息苦しさはなくならない。
明らかな異常だから、ネットで検索することに。
「息切れ 膨満感 みぞおち 圧迫」
みたいな感じだったかな。

出てくる症状のいくつかの中に不穏な文字を発見。

「心不全」

おいおい、ビビらせるなよ、ネット情報。
そんなことはないだろう。

とりあえずネットをそっと閉じて、楽な体勢で休息をとる。大して休まらない体勢で、3,4時間。

お腹は張ってるけど多少の空腹感はある。
あと食えば出るだろうし、この膨満感も緩和されるかなと思って多少頑張って食べてピルクルとか飲んでみる。
あまり変化はない…。

とりあえず、その日は夜通し咳が続いて眠れないまま朝を迎える。朝方になると眠気が来て2,3時間は眠れた。

翌日も撮影。
現場での状態は昨日と変わらず、むしろ若干悪くなってる。息上がるし、大量の汗。
このあと、多分そんな状態だったこともあり、完全に集中力が切れていて撮影でもとある凡ミスをしてしまう。じゃんけん勝負の撮影だったので、テンション重視だから撮り直しも出来なくて、気付いた瞬間から、編集でどうリカバリーするかばっかり考えてた。

撮影が終わり、この日は機材をホテルに持ち運ばないといけなくて、やばそうだなと思ったらもう完全にアウトで。

500m先のホテルが果てしなく遠く感じるくらいに足が進まない。
明らかに正常じゃないことはもう明白だった。

翌日、当時の業託契約してた会社から後輩が昼から来てくれたので、撮影引き継ぎ、見守るスタンスでどうにかなったんだけど、本当に階段で1フロア上がるのもいっぱいいっぱいで死にかけで。

もう明らかに何かしらの病気であることは疑いようがないな、と思いながら、翌日は午前中に現場顔出して、午後は東京に戻って翌日の撮影準備。

三脚を持って帰る必要があったんだけど、その時ももう名古屋駅で新幹線に乗るのもヘトヘトで。
東京に戻り、翌日からの2日間、あるアーティストのツアーファイナルに向けての撮影の機材準備。
場所はガーデンシアターだから車で行ける。助かった。
機材の積み込みをして、明らかな異常を見せる身体を引きずって帰宅。

翌日、現場に入っていつものスタッフの皆様に挨拶をしに行くと、私の容姿の変貌ぶりにみんな驚いていた。顔もお腹も3ヶ月前よりだいぶパンパンだけど大丈夫?太り過ぎじゃない?と。

で、仲の良いスタッフのTさんとIくんに、現状を説明すると「すぐ病院行った方がいい」と言われた。
いやいや、今日明日現場だし…と笑いながら聞き流してはみるものの、これは真面目に現場終わったら病院に行かねばな…と思い直した。

2日間にわたる撮影は階段移動との戦い、ライブ撮影中のカメラ3台+望遠レンズを持ったまま走り回る、最後はアーティストインタビューまで撮影すると結構長丁場。
2日目はリアルに動悸息切れ対策に救心カプセル飲んで、携帯酸素ボンベで酸素吸入しながらの撮影だった。


長くなってきたから、続きはその②にすることに。

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