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「京都府立植物園・北山エリア開発計画の問題点と市民運動

鯵坂学/地域社会学会第49回大会

◆概要
鯵坂先生の在住地域である京都・北山エリアの開発計画とそれに対抗した市民運動の成果についての報告。

◆用いたデータ
「北山エリア整備基本計画」
「なからぎの森の会」活動データ

◆RQ
市民・住民運動の成果はどこから生まれたか

◆結論
1 文化的フレーミング(『植物園』を前面に出した運動)
2 動員構造(ソーシャルキャピタル)
3 政治的機会構造(自公維vs共)
4 運動の全国的な広がり(コモンズを守る全国ネット)

◆所見
政治構造から運動参加まで言及した地域社会学らしい見解。自分たちの住空間の変容を許さない、という価値観をまず明らかにしてそのための戦術選択を検討するのは価値自由という点からも潔くて好ましい。地域社会学会重鎮らしい研究だったと思う。

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