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【雑記】HIKAKIN~幸運をつかむ方法~

 最近HIKAKINが気になっていてチェックしているのだが、ついにHIKAKINの著書『僕の仕事はYouTube』を購入。早速読んでみると、内容自体は薄いのだが、なかなか興味深いところがあった。

 『僕の仕事はYouTube』が出版されたのは2013年。HIKAKIN24歳。「YouTuber」という言葉がまだなかった(YouTubeパートナーと呼称している)ときの著書だ。そのためYouTubeについて書かれている部分は古いものになっているが、動画制作のアドバイスやトップYouTuberになるためのHIKAKINなりのメソッドはまだ有効だろう。

 さて、そんな『僕の仕事はYouTube』だが、注目すべきはHIKAKINのある特徴について書かれているところだ。その特徴とはHIKAKINは「幸運になるための行動」を取っているということである。

幸運な人の3つの特徴

 幸運であるとはどういうことか。幸運について面白い動画がある。

 動画では幸運な人には以下の3つの特徴があると説明されている。
 ・安全圏を出て小さなリスクを負う
 ・ポジティブな気持ちを持つ
 ・数をこなす

 『僕の仕事はYouTube』には、HIKAKINにこの3つの特徴が備わっていることがわかる部分がある。ひとつずつ確認していこう。

安全圏を出て小さなリスクを負う

 小さなリスクを負うとは、失敗しても大きな損失にならないような挑戦と理解していいだろう。例えば、おこづかいの範囲で宝くじを買うことは小さなリスク(外れても宝くじ代を失うだけ)だが、借金をして事業を起こすことや夢を追うという名目であてもなく会社をやめることは大きなリスクといえるだろう。

 HIKAKINの場合、動画を撮ってYouTubeにアップするという行動はリスクを負うものだ。動画で顔を出せばトラブルに巻き込まれる可能性は増えるし、作品をアップすれば悪意のある批判を招くこともある。
 一方で動画を作りながら仕事は続けていたし、撮影も寮の部屋で格安のマイクやカメラで行われており、小さい投資額だったことがわかる。
 顔を出す覚悟があれば、資格も設備も必要ないYouTuberが負うリスクは小さなものであるといえる。

ポジティブな気持ちを持つ

 挑戦には困難がつきものだ。挫折や失敗はポジティブな気持ちで乗り切る必要がある。

 HIKAKINの場合もYouTubeパートナー申請が却下されYouTuberとしての挫折を経験しているが、逆に「YouTubeの方からパートナーのオファーが来るぐらい有名になる」と発奮して動画を撮り続け、ヒットする動画を作ることができた
 また批判についても意見であれば聞くが、悪質な誹謗に関しては応対しないという態度でいる。ネガティブにならないように、精神的なダメージをコントロールしていることがわかる。

数をこなす

 HIKAKINはいくつかのルールを設けて動画を作成している。そのなかには「数をこなす」ことにつながる「1日1本動画をアップする」というノルマもある。

 だがHIKAKINは漫然と動画を作り続けていたわけでない。「数をこなす」ことが有効なのは、PDCAサイクルの試行回数が増えるからである。

PDCAサイクルという名称は、サイクルを構成する次の4段階の頭文字をつなげたものである[3]。

Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
Action(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとに各段階のレベルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務を改善する。
ウィキペディア(Wikipedia)より

 HIKAKINは動画に毎回さまざまな要素をくわえ、視聴者数の増減などのデータをとり、1日1本というノルマによってPDCAサイクルを高速回転させていた。
 また、毎日19時にアップするというルールはチャンネルの特徴を作っただけでなく、動画の締め切りを決めて「常にその場でできる最高品質のものを出す」ことにつながり、誤った完璧主義におちいることを回避している

幸運の前髪をつかむには

 以上、『僕の仕事はYouTube』をもとに、HIKAKINが「幸運になるための行動」をとっていたことを述べてみた。

 HIKAKINの成功を競争相手になる他のYouTuberがいなかった「先行者優位」であったからだという語りは目にする。
 しかし、そういった幸運はただ待っていればつかめるものではないのだ。少なくともHIKAKINは努力していたし、その努力の方向性は「幸運をつかむ」うえで重要であったことは間違いないだろう。

 2019年は始まったばかり。
 新しいことをするのにHIKAKINの「幸運になるための行動」を参考にしてみてはどうだろうか

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