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【ポケパラ本戦Top16】トルネドランオーガポン【VGC】

構築経緯

Scarです、帰ってきました。もともとVGCはしばらく(年単位)でやってなかったのですが、今年のWCSに感化され、9月に開催されたDEXオフになんとなく出てみたところ、ポケパラの権利が取れてしまったので、考察をスタート。

この環境では水ウーラオスの評価がずば抜けて高く、方向性としてはウーラオスを強く使うか、ウーラオスを徹底的に対策するかの2択があるなかで、日本晴れトルネロス+妖テラスヒードランの並び、DLCで追加されたオーガポン、もともとタイプ相性で有利なモロバレルがウーラオスに対して強く、これらを軸に構築を組み上げていきました。

スイーパーとしてのハバタクカミ、威嚇枠・高速枠としてスカーフランドロスを採用して完成。もともとのトルネドラン構築は、スイーパー役として悪ウーラオスやゴリランダーなどの先制技持ちが採用されることが多かったですが、トルネロスの型を工夫することで、ハバタクカミが追い風下でフルに動けるようになり、先制技がなくともスイープができるようになりました。それによって、自然と選出にランドロスを組み込んでパワーの底上げができるようになった点がポイントです。

また、初期はモロバレルの枠がゴリランダーだったのですが、トルネドラン選出時は、トルネドランカミランドの選出で完結しており、オーガポンのサポート性能の高さを評価してモロバレルを採用したところ、オーガポン+モロバレルの並びがめちゃくちゃ強かったので採用を決定しました。

結果

Scarが使って、ポケパラ本戦5勝2敗→予選抜け Top16
るぐらげ(@wii_Ruglarge)が使って、ポケパラ本戦4勝3敗→41位

レンタルパーティ

チームID:TFXLQS

個別解説

トルネロス(化身)

持ち物:メンタルハーブ
テラスタル:悪
技:木枯らし嵐 / 追い風 / 日本晴れ / まもる
H185(244)-x-B116(124)↑-C146(4)-D117(132)-S132(4)

HB:災いの剣下でA204カイリューの鉢巻ノーマルテラス神速耐え
HD:C187ハバタクカミの眼鏡マジカルシャインを高乱数2耐え
C:4振り
S:4振りオーガポン+1

このポケモンは、追い風を打つよりもひたすら木枯らし嵐を打つ、日本晴れでヒードランとハバタクカミの火力サポートが強いと感じたので、ほぼ耐久に振り切り。もとのCが高いので、木枯らし嵐は4振りでもそれなりの火力は出ます。木枯らしを打ち続けて、死に際に追い風を打つ動きがめちゃくちゃ強いです。また、まもるの採用によって、トルネロスミラーで追い風を2ターンずらして打ったり、2回目の追い風を打ちやすい点も非常に強く、トルネロスの一番強い技はまもるだと思ってるぐらいには評価が高いです。
トルネウーラ構築の雨乞いに対して、後から日本晴れで天候を上書きしたかったので、敢えて素早さは振らずに4振り。個体値を下げることも考えましたが、それはやりすぎかなと思ったので、最終的に132に。実際トルネロスミラーでは、狙い通りに全て素早さ負けてました。遅いことが割れてる場合に、上から挑発を打たれるとPTが崩壊するので持ち物はメンタルハーブ。
テラスタルは、イエッサン+グレンアルマ意識での悪テラスタル。チョッキヒードランと並べると、ほぼ完封できます。

ハバタクカミ

持ち物:拘りメガネ
テラスタル:フェアリー
技:マジカルシャイン / ムーンフォース / シャドーボール / パワージェム
H143(100)-x-B92(132)-C181(76)↑-D156(4)-S180(196)

HB:災いの剣下でA172パオジアンのつらら落とし耐え
HD:4振り
C:晴れテラスムーンフォースでH207D120ノーマルテラスカイリューを一発
S:最速111族+1

先発トルネロス+ヒードラン選出の場合は、後ろに控えてスイーパーの役割を、先発でランドロスやトルネロスと並べて出す場合には雑な削りの役割を持ちます。パワージェムは、炎オーガポン意識で採用。
基本的に、相手のハバタクカミとのミラーでは素早さが負けてるので、追い風下でハバタクカミが動けるようにゲームをコントロールします。
もともとは、グラススライダーやヘビーボンバー、相手のハバタクカミのフェアリーテラスを受けられる炎テラスタルで使ってましたが、そもそもゴリランダーが選出しづらい、先発でハバタクカミを出す場合は裏にオーガポンが控えていることが多く、ヘビーボンバーはオーガポンで受けられるので、火力面の補強ができるフェアリーテラスタルに変更。

ランドロス(霊獣)

持ち物:拘りスカーフ
テラスタル:飛行
技:じだんだ / テラバースト / 岩雪崩 / とんぼ帰り
H185(164)-A187(36)↑-B116(44)-x-D102(12)-143(252)

A:H207-B111ゴリランダーを一発、H192-B120までのウーラオスを一発
HB:災いの剣下でA204カイリューの鉢巻ノーマルテラス神速耐え
HD:C205ガチグマのブラッドムーン耐え
S:準速

全体的に中速のポケモンで構成されており、追い風が切れたあとの相手のハバタクカミやパオジアンなどの早いポケモンが重いので、それらの上を取れるスカーフで採用。パオカイが重めなので、確実に動けるように神速をたえるところまで振ってます。特性のおかげで生きてるだけで仕事ができる点が偉いです。

ヒードラン

持ち物:突撃チョッキ
テラスタル:フェアリー
技:熱風 / ラスターカノン / 大地の力 / ソーラービーム
H185(148)-x-B127(4)-C200(252)↑-D128(12)-109(92)

C:ぶっぱ
S:追い風下で意地っ張りスカーフランドロス抜き+1
HBD:残り

主に先発で出して、削りが一番の仕事なのでCぶっぱ。ハバタクカミ+イーユイや、イエッサン+グレンアルマなどの特殊を主体とした構築に対しては滅法強いです。テラスタルは、地面弱点を消せて、弱点の格闘技を半減するフェアリー。
技の4枠目は、テラバーストを採用してましたが、トルネロス+ヒードランの選出をする場合は、オーガポンを殆ど出さないため、水テラスを切ったウーラオスやオーガポンに対して有効な打点がないので、ソーラービームを採用。ソーラービームを採用したことで、オーガポンやモロバレルを採用している点と相まって、OTSルールではそもそもウーラオスがあまり選出されませんでした。

オーガポン(水)

持ち物:井戸のお面
テラスタル:水
技:ツタ棍棒 / ウッドホーン / 剣の舞 / ニードルガード
H185(236)-A141(4)-B143(204)↑-x-D117(4)-S138(60)

HB:ほぼぶっぱ
S:準速85族+1
A、D:4振り(残り)

裏選出のエース。トリックルームパーティや物理アタッカーを主体とした構築に対してめちゃくちゃ強いです。基本的には剣舞前提ですが、剣舞+テラス後のツタ棍棒の威力が凄まじく、並みのポケモンならだいたい一発で吹き飛びます。テラス前のタイプ、特性が優秀で、水技が効かないので対ウーラオスで安全に裏から投げれたり、モロバレルと並べることで、相手のモロバレルを完封できるのも強いです。
少し素早さを振ったおかげで、思ったより先制する機会が多いです。オーガポン+ランドロス+モロバレルのサイクルがめちゃくちゃ強い。一度剣舞を積んでしまえば、ウッドホーンでひたすら回復しながら相手をなぎ倒すことが出来る点がとにかく犯罪級に強い。

モロバレル

持ち物:オボンの実
テラスタル:水
技:花粉団子 / キノコの胞子 / 怒りの粉 / まもる
H219(236)-x-B132(236)-C105(0)-D105(36)-S48 ※S個体値26
HB:ほぼぶっぱ
HD:残り
S:最遅50族ー1

当初はこの枠はゴリランダーなどを試してましたが、最終的に対トリルや裏エースであるオーガポンを活かすためにモロバレルが一番マッチしていたため採用。
基本的にはキノコの胞子で相手を眠らせた隙に、オーガポンで剣舞を積んで、オーガポンが削られたら花粉団子で回復するなど、オーガポンのサポートに徹することが多いです。相手が物理主体の構築の場合は、オーガポン、モロバレル、ランドロスだけで、一生回復し続けられるので勝てます。

基本選出

①トルネドランプラン

先発:トルネロス+ヒードラン
後発:ランドロス+ハバタクカミ

トルネロスミラー、こごえる風ハバカミ、パオジアンカイリュー、イエッサングレンアルマ、対天候PTなどにはこの選出。後ろに控えるランドロスの威嚇で、物理耐久を補いつつ、トルネロスとヒードランでしっかり削って、ハバタクカミで〆を目指します。
トルネロスは追い風をできるだけ打たないことがポイントです。トルネロスもヒードランも場持ちが良いので、1ターン目から追い風を打ってしまうと、追い風ターンが切れるころにトルネロスが倒されてしまい、後ろのランドロスとハバタクカミが追い風下で動けず、ハバタクカミミラーなどで不利をとってしまいます。なので、基本的には木枯らし嵐や日本晴れで削りのサポートをし、トルネロス or ヒードランのどちらかが倒されそうなターンに追い風を打って、後ろのハバタクカミを死に出しすることがポイント。トルネロスミラーの場合は、一例として1ターン目木枯らし嵐→2ターン目まもる→3ターン目おいかぜのような動きをすることで、1ターン目から追い風を選択してくる相手に対しては2ターンずらして追い風を打つことができ、有利に立ち回れます。

②剣舞オーガポンプラン

先発:ランドロス+ハバタクカミ
後発:オーガポン+モロバレル

オーガポンの起点を作り、剣舞を積んだオーガポンで全抜きを狙うプランです。対トリックルームや追い風などの素早さ操作がなく物理を主体とした構築に対してはこの選出をします。トリパやキノコの胞子の通りが良いPTに対しては、初手でランドロスモロバレル、オーガポンモロバレルのようにモロバレルを前に置くことも多いです。
基本の動きとしては、ランドロスの威嚇でハバタクカミの耐久を補いつつ、とんぼがえりからモロバレルを出して、ハバタクカミ+モロバレルの並びを作りにいくことが多いです。その状況で、相手に対してハバタクカミを複数回動かされるか、キノコの胞子を通されるかの択を迫り、大抵はハバタクカミが倒されるので、1体寝せることができます。あとは死に出しのオーガポンで剣舞を積んで、ランドロスとモロバレルでサポート。剣舞を積んだオーガポンはめちゃくちゃ強いです。

対戦振り返り( 11/4 ポケパラ本戦)

予選1回戦 Whiteさん 〇〇

パオジアン、ハバタクカミ、イーユイ、トルネロス、ランドロス、オーガポン水

選出①:トルネロス、ヒードラン、ハバタクカミ、ランドロス
選出②:トルネロス、ヒードラン、ハバタクカミ、ランドロス

トルネロスミラーの場合は、相手の追い風に後れを取りたくないので、トルネロスを選出します。相手のトルネロスにはまもるがなかったので、木枯らし嵐→まもる→追い風で追い風を2ターンずらして貼りつつ、相手の追い風最終ターンにトルネロスを倒すことで、終盤しっかりマウントを取って勝ち。
2試合目は1ターン目にヒードランがパオジアンのつらら落としを避けたあげく、パオジアンが熱風で火傷してタスキ貫通したりと、運も良かったです。

予選2回戦 キヌガワさん 〇〇(メイン配信卓)

ハバタクカミ、ランドロス、トルネロス、ウーラオス、エンペルト、ゴリランダー

選出①:トルネロス、ヒードラン、ハバタクカミ、ランドロス
選出②:トルネロス、ヒードラン、ハバタクカミ、ランドロス

ここもトルネロスミラーのため、再び基本選出で。構築単位で、ウーラオスの選出をけん制しており、相手の構築が全体的にヒードランの熱風の通りが良いので、ヒードランが晴れ下でひたすら熱風を打ち続けて勝ち。
途中、いわなだれを両避けしたりとラッキーなシーンも多かったですが、全体技ぶっぱという構築の強みが出た試合だったと思います。

【以下、配信です】


予選3回戦 INFPさん ✕〇✕

ハバタクカミ、アラブルタケ、イーユイ、コータス、パオジアン、オーガポン岩

選出①:ランドロス、ハバタクカミ、ヒードラン、オーガポン
選出②:ランドロス、ハバタクカミ、ヒードラン、オーガポン
選出③:ランドロス、ハバタクカミ、ヒードラン、オーガポン

全体的にモロバレルが選出しにくかったのとトルネロスで追い風を貼る意味も薄いので、先発にランドカミ、裏にヒードランとオーガポンを置く選出。相手の選出も一貫して、先発アラブルタケ+イーユイ。初手で相手のアラブルタケが炎テラスタルを切るかどうかの択が非常にキツく、2試合目は択勝ちしたものの、1・3試合目は択負けでそのまま負け。対戦後の感想戦では、初手でパワージェムととんぼがえりをアラブルタケに集中する動きを指摘され、それがあまり見えてなかったので反省。

予選4回戦 ロケットさん 〇✕〇

オーロンゲ、テツノカイナ、ヒスイウインディ、クレセリア、ガラルファイヤー、ヒスイヌメルゴン

選出①:ランドロス、モロバレル、オーガポン、ハバタクカミ
選出②:オーガポン、モロバレル、ランドロス、ハバタクカミ
選出③:オーガポン、モロバレル、ランドロス、ハバタクカミ

相手のポケモンが、テラスタルを含めて一匹もモロバレルが受かるポケモンがいない+挑発の採用もなかったので、ひたすらモロバレルで寝せてオーガポンで剣舞を積んでなぎ倒すプラン。初戦と3戦目は、剣舞を2回積んだオーガポンが大暴れして勝ち。負けた2戦目は、ヒスイヌメルゴンのたてこもるがギリギリで間に合ってしまい残り5%ぐらいまで削ったものの、削り切れず。

予選5回戦 grandさん 〇✕〇

ハバタクカミ、オーガポン水、ランドロス、クレセリア、ヒードラン、テツノカイナ

選出①:トルネロス、ヒードラン、ランドロス、ハバタクカミ
選出②:ランドロス、ハバタクカミ、オーガポン、モロバレル
選出③:ランドロス、ハバタクカミ、オーガポン、モロバレル

初戦をトルネドラン選出でしっかりとった後に、対策をされることが予想されたので、2選目・3戦目はオーガポンを軸としたプランにスイッチ。基本的には、Bo3の場合どちらかのプランを通し続けることが多いですが、どちらでも戦えそうだったので、変えてみました。
2戦目はゲームプランは悪くなかったものの、途中でモロバレルが急所を被弾してオーガポンの起点作りのチャンスを逃して負け、3戦目は最後択を制して勝ち。

予選6回戦 dmさん 〇✕✕

サーフゴー、イイネイヌ、テツノツツミ、ヒスイウインディ、オーロンゲ、オーガポン

選出①:トルネロス、ハバタクカミ、ランドロス、オーガポン
選出②:トルネロス、ハバタクカミ、ランドロス、オーガポン
選出③:トルネロス、ハバタクカミ、ランドロス、オーガポン

モロバレル、ヒードランがあまり刺さってないこと、ウインディ、オーガポンに対してランドロスを当てたいものの、イイネイヌの特性を警戒するためランドロスを後ろに置きたかったので、上記の選出。
ハバタクカミとトルネロスでしっかり削って、オーガポンとランドロスで回収していくプランです。初戦はプラン通りで勝ち、2選目はプラン通りに進んでほぼ勝ち盤面まで行ったものの、押しミス(オーガポンをテラスしたつもりが、ハバタクカミが突然テラスし始めてぶったまげた)して負け。3戦目は、1・2戦目に出てこなかったサーフゴーが出てきて、重く負け。

予選7回戦 アーニャさん 〇〇

テツノカイナ、イーユイ、ハバタクカミ、オーガポン炎、ウーラオス水、モロバレル

選出①:トルネロス、ヒードラン、ランドロス、ハバタクカミ
選出②:トルネロス、ハバタクカミ、ランドロス、ヒードラン

オーガポン、モロバレルがあまり刺さっていないので、トルネドランでの選出。ハバタクカミがブーストエナジーで凍える風を持つ構成なので、それを追い風でしっかり捲っていくプランが強いです。
初戦は、イーユイ意識でヒードラン前の基本選出。最後、こちらランドロス+ハバタクカミ、相手威嚇2回はいったオーガポン+ハバタクカミの場面で、こちらのハバタクカミが凍える風を避けて勝ち。避けてなかったら分からない。
2戦目は、1選目に相手がオーガポンを軸とする選出をしてきたので、それを意識して、ハバタクカミを前に置く選出。先発でウーラオス+オーガポン炎と出されたので、日本晴れ+パワージェムを選択するとそれがそのまま通ってテラス切ったオーガポンを一発で倒して勝ち。

⇒ オポネントが高かったこともあり、5勝2敗の14位で決勝トナメ進出!

決勝トーナメント1回戦 かわちさん ✕✕

暁ガチグマ、ヤミラミ、イイネイヌ、オーガポン、ランドロス、ハバタクカミ

選出①:トルネロス、ハバタクカミ、ランドロス、オーガポン
選出②:オーガポン、モロバレル、ハバタクカミ、ランドロス

高火力はハバタクカミとヒードランに任せた構築なので、相手の突撃チョッキを持ったガチグマがとにかく重い。重すぎます。
初戦は日本晴れ+マジカルシャイン連打から削って、後発でなんとか突破したものの、相手の後発のオーガポン、ランドロスを突破する余力がなく負け。
2戦目は、オーガポンで最初から剣舞を積んでぶっぱなすプランでしたが、初手のテラスブラッドムーンでモロバレルぶっとんで負け。純粋に構築相性があまりに悪すぎて無理でした。

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