記事タイトル

煙草の匂いに巻かれて薄れる記憶。

文化祭。

アルコールで流した恋心。

先輩。



先輩、ねえせんぱい。

わたし、もうあの頃のままじゃないんだけど。


なんて言っても先輩はわたしのこと覚えてすらいないよね、わかってる。


わたしも変わった。あなたはもっと変わった。


変わった自分を知って欲しいのに変わった貴方を知りたくないの。

もう後輩じゃないから先輩じゃない。


風に乗って聞こえる貴方の話は何年たってもわたしの心を締め付ける。

風が強い日のこと。


貴方が卒業してそれなりの恋愛もひと悶着もしたし

なんなら現在進行形なのに。

なのに、貴方のことだけは他の人と同じように流れていかないのどうしてですか。


風向きを変えてよ。

わたしのいるところにやってくるのはやめて。







あの頃のまま恋をしていたかったな。

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