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フケが増えてしまう原因と対策

ご覧いただきありがとうございます!

東京の吉祥寺・渋谷にある完全予約制サロンのスタッフである著者がお届けする「ヘアケア塾」です。


毎日しっかりシャンプーしているのになぜかフケが出てしまう……
キレイにしなければと洗えば洗うほどフケが増えていく、なんて経験はありませんか?

実はキレイにするためにやっている行動が、逆にフケを増やす原因となってしまう場合があります。

今回はフケが増えてしまう原因と、その原因に合わせた対策法についてお伝えしていきます。


そもそもフケとは?

フケとは古くなって剥がれ落ちた角質細胞のことです。
肌から出る垢と同じようなもので、老若男女関係なく誰でも発生します。

頭皮はターンオーバーという機能により、1ヵ月周期で新しい細胞に生まれ変わっています。その際に古い細胞は新しい細胞によってどんどん外へ押し出され、最終的に剥がれ落ちます。これがフケです。

正常なターンオーバーで剥がれた角質は目に見えない大きさのため、ほとんど気になりません。
しかし何らかの頭皮トラブルが起こっているとターンオーバーが乱れ、目に見える大きさで角質が剥がれ落ち、フケが目立つようになります。


2種類のフケがある

フケに大きく分けて「乾性」と「脂性」の2種類があります。
それぞれどのような特徴があるのか解説していきます。


【乾性のフケ】

1つ目は「乾性」のフケです。
これは頭皮が乾燥することで発生するフケで以下のような特徴があります。

・パラパラしている
・白くて細かい
・粘度がない、乾燥している


【脂性のフケ】

2つ目は「脂性」のフケです。
こちらは皮脂の過剰分泌により雑菌が繁殖して発生するフケです。

・ベタベタしている
・白~黄みがかった白
・大きな塊で髪や頭皮に張り付いている

乾性のフケが増えてしまう原因

乾性のフケが増えてしまう理由は「頭皮の乾燥」です。
頭皮はさまざまな原因で乾燥してしまいますが、その中でも特に多い原因として次の4つが考えられます。


原因①皮脂のとりすぎ

正常な頭皮は適度な水分と皮脂の膜でおおわれています。この膜がバリアの働きをして、外部の刺激や乾燥から頭皮を守っているのです。

洗浄力の強いシャンプーや、1日2回以上のシャンプーは、このバリアの役目の皮脂まで取り除いてしまうため頭皮が乾燥してしまいます。


原因②ダイエット

ダイエットにより頭皮の健康を維持するための栄養が不足すると、ターンオーバーが乱れを引き起こし頭皮が乾燥する一因となります。

また、糖質や脂質は摂りすぎると皮脂が増える原因となりますが、摂らなすぎると反対に頭皮の乾燥の原因となります。


頭皮の乾燥は抜け毛増えたりや髪が細くなったりするなど、髪の成長にも影響を及ぼすため、過度なダイエットは避けた方がいいでしょう。


原因③ストレス

強いストレスは自律神経を乱し、血行を悪くします。
すると、頭皮に栄養が行き届かなくなりターンオーバーが乱れフケが発生しやすくなります。


原因④紫外線

紫外線は頭皮が日焼けして乾燥する原因となります。
特に分け目やつむじは日焼けしやすい箇所なので、長時間外で活動する際は帽子や日傘で紫外線対策をしましょう。


脂性のフケが増えてしまう原因

脂性のフケが増えてしまう原因は「過剰な皮脂分泌による雑菌の繁殖」です。

頭皮に常在するマラセチア菌は皮脂や汗をエサにして繁殖します。
異常繁殖したマラセチア菌は頭皮を刺激しターンオーバーを乱し、フケが増加する原因となります。

脂性のフケは悪化すると強いかゆみや炎症を伴う「脂漏性皮膚炎」を引き起こすため注意が必要です。

脂漏性皮膚炎について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください



頭皮の皮脂分泌が増える原因で特に多く見られるものは以下の4つです。

原因①皮脂のとりすぎ

1つめは頭皮が乾燥する原因と同じです。
洗浄力の強いシャンプーや1日2回以上のシャンプーで皮脂をとりすぎると、身体は足りない皮脂を補おうと余計に皮脂分泌を活発にします。

頭のべたつきが気になるからと何度もシャンプーをすると、余計べたつくようになってしまうため洗いすぎないよう気を付けましょう。


原因②偏食、油っぽいものをよく食べる

脂質や糖質の多い食事は皮脂の分泌量を増やします。

また、偏った食生活は肌の代謝や健康を維持するための栄養が不足し皮脂バランスを崩しフケが発生する一因となってしまいます。


原因③シャンプーのすすぎ残し

シャンプーのすすぎ残しがあるとマラセチア菌が繁殖しやすくなります。
すすぎが不十分だとフケだけでなく、かゆみや臭いの原因にもなります。

すすぎはシャンプーの2倍の時間を目安にじっくり行いましょう。


原因④濡れたまま放置

髪が濡れたまま寝たり、汗をかいたまま放置するとマラセチア菌がが繁殖してフケが発生しやすくなります。

夜眠るときはしっかりと乾かしてから寝むり、汗をかいたらこまめにふいて頭皮を清潔保つよう心がけましょう。


フケが増えないようにする方法

フケが増えないようにするには乾性と脂性どちらのタイプのフケが発生しているかによって、対策が変わります。


乾性のフケ対策

乾性のフケが発生してしまう方は以下のようなことに気をつけてみましょう。

・洗浄力の優しいシャンプーを使う(アミノ酸系)
・シャンプーするときぬるめの湯で洗う(40度以下)
・保湿ローションをつける
・ビタミンを積極的に摂る(特にビタミンA、B、C)
・水分をしっかりとる
・バランスの良い食事(タンパク質、ビタミン、ミネラルなど)


乾性のフケが発生してしまう場合、シャンプーで頭皮の皮脂を取りすぎてしまっている可能性があります。
程よい洗浄力のアミノ酸系のシャンプーで優しく洗ってあげましょう。
それでも乾燥がする場合はローションや植物性のオイルで頭皮を保湿してみることをおすすめします。

また、体の内側からのケアも重要です。
偏った食生活は頭皮の乾燥を招きます。乾燥が気になる方は水分とビタミンをしっかり摂り、頭皮の新陳代謝を促進してあげましょう。


脂性のフケ対策

脂性のフケ対策のポイントは「頭皮を清潔に保つこと」と「皮脂の分泌を抑制すること」です。

・抗菌シャンプーを使う
・シャンプーは1日1回
・汗や皮脂をタオルで拭きとる
・寝具をこまめに洗う
・ビタミンB2、B6を摂る
・脂っぽい食事を控える
・適度な運動で代謝を促進する


すでに脂性のフケが出でしまっている場合は、マラセチア菌を減らす抗菌成分が入っているシャンプーの使用が有効です。
シャンプーは1日1回、夜にしてあげましょう。
どうしても朝も洗いたい場合はお湯だけで洗う湯シャンがおすすめです。

汗や皮脂はこまめに拭きとるようにし、寝具(特に枕カバー)の雑菌が繁殖
しないようタオルを挟んで使用したり頻繁に洗って清潔に保つよう心掛けてくださいね。

ビタミンB2、B6は皮脂の分泌を抑制します。
皮脂の分泌量は食事や生活習慣によって左右されます。
脂っぽい食事や甘い物は控え、適度な運動で新陳代謝を促進して頭皮環境を正常に保ちましょう。


まとめ

いかがでしたか?

今回はフケの増えてしまう原因と対策についてお伝えしていきました。
フケには乾性と脂性の2種類があり、タイプによって発生する原因や対策法が違うことがわかりました。

フケが発生するということは、頭皮に何らかのトラブルが起きている証拠です。放っておくと悪化し、炎症や抜け毛が増える原因となってしまう可能性があります。
軽度だからといってそのままにせずに、早め早めに対策してあげましょう。


上記の対策を行ってもフケが減らない方は、一度皮膚科や専門の機関に相談してみることをおすすめします。


専門家への相談はコチラから



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