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Scalesのものがたり料理教室

料理研究家のスケイル(Scales)の料理を、詳しくレシピ解説付きでたっぷり紹介いたします。季節の旬を存分に感じられる身近でありながらちょっと特別な料理、またお酒のこと、テーブル…
Scalesの語り口で、素材の意外な組み合わせの発見、読んで美味しい、作って美味しい。 ワクワクす…
¥666 / 月 初月無料
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#夏のレシピ

冬瓜と茗荷のサラダ、鰹のタタキに添えて(旬の冬瓜は煮物以外にもおいしいサラダに)

まだまだ昼間は夏のようですが、わたし毎朝5時半頃ゴミ出しに一瞬、外に外に出るのですが、1日、1日と空気が変わっている気がします。今日と昨日はほんの少しだけ、少しだけ気温と湿度と風が違う。早朝はそれが顕著なんです。この僅かな季節の移り変わりを感じるのが好きで、この早朝のゴミ出しタイム(雨でなければ)かなり好きな時間。そう、安心ください。ほんの少しずつでも秋になっています。といいますかこれから暑さが引いたとき、気温差で体調注意ですよね。 さて、今もおいしい冬瓜、どう料理していま

無花果と生落花生の白和え(いちじくの甘味に生落花生の香ばしさをからめて)お酒にもぴったり

夏が終わると、残りの一年があっという間に過ぎていく。 9月から12月の四ヶ月間は、なんと過ぎるのが早いと思う。そんな、”終わりの始まりの9月”が今年もやってきた。 気が早いと思われるけれど、なんとなく一年のラストスパートの気分になるこの頃は、いろいろ生活の中で見つけてきた要改善点に腰を上げて着手したくなる時期でもあるのです。 例えば、キッチンのパントリーや冷蔵庫を断捨離しようとあれこれ考える。冷蔵庫の中も可視化を図ってクリア素材のトレーに変えたり、パントリーは使いやすく試行

生落花生の濃厚ブランマンジェ(香ばしく濃厚な風味、生落花生のおいしさそのまま)

生落花生が少しづつ出てきた。夏の終わりから秋口にかけてお目見えするこの食材が大好き。ピーナッツとは全く違い、フレッシュでジューシー、濃厚なクリームみたいなコク。毎年、生落花生でピーナッツバターを作るのが恒例だけれど今年はそれ以外にも、第一弾として、とっておきのデザートを紹介しましょう。

ミントとコンビーフのスパゲティ(夏にぴったりのパスタ、ミントとコンビーフって本当に好相性)

先日、3年ぶりくらいに劇場に芝居を観に行った。コロナ前はジャズや芝居や映画が好きで、かなりよく出かけていたほうだと思う。だから、チケットを予約して劇場に足を運んで、ライブでなにかを観るということ自体ほんとうに久しぶりだった。 公演の途中、コメディな内容とは、なにか違うところで感極まっている自分に気がついた。「やっぱりエンタメって素晴らしくて、やっぱり人生に必要なんだな」という思いが溢れた感じ。身を削るように脚本を書いて、配役を決めて、スタイリングして、小道具、大道具、演出、

バジルとココナツミルクの冷たい素麺、トマトをのせて

夏、バジルがたっぷりあったら迷わずジェノベーゼを作るけれど、それだけではもったいない。

ルバーブと赤紫蘇のコンフィチュール、甘酸っぱくて花のような味わいのコンフィチュール(今日はリコッタチーズに添えてアペロに🍷)

初夏から夏の食材は楽しい、そしてとてもとても忙しい。わずかな期間しかお目にかかれない食材が多いから。ルバーブと赤紫蘇も然り、時期同じくして相性の良い食材だから、こうしたコンフィチュールにしておくと長い時間楽しめて良い。

アメリカンチェリーのウスターソース(豚肉のカツレツにのせて)アメリカンチェリー🍒だけで出来るウスターソース

今年は梅雨も短く、6月末にいきなり猛暑のようになったので少し焦りました。身体が暑さに慣れてないですものね。夏はこれからですが、「ちょっとこれ良いじゃないの」って思ったものがあるので記しておきますね、ほんと地味すぎるけれどこの夏、結構威力を発揮してくれると思うやつです。 ■冷蔵庫用カーテン 気温30度を超えると、冷房をつけた室内でも上の物を取りたい時なんか、ゴソゴソしている間に冷蔵庫中の温度が一気に上がってしまうのですが、これを取り付けてから、温度が下がりにくくなっているのが

マンゴーとオレンジのココナツミントサラダ(南国風味の爽やかなサラダ、ココナッツのコクをプラスして)

今年は初夏という感覚がなかったけれど、ほんの少し暑さが和らいだ今週、相変わらずの湿気と低気圧のせいか、左人差し指の古傷が無性に痛む。 (昔フランスパンを切るとき、つるんとしたパンの表面をギザギザのパン切り包丁が滑り、そして、、OHHHH!!で出来た傷)これが気圧が低くなると、決まって痛む。痛むというと言い過ぎだが、むず痒いと痛いの間くらいの違和感を感じる。この感覚がなんというか、とても気持ちわるい。 古傷が痛む時の対処法は、「体を温めること」なんてよく聞くけれど、私の場合は

檸檬とナンプラーの冷製パスタ(暑い日は冷たく爽やかなパスタを。)

今年はすでに3人の「日傘男子」を見かけました。 とはいえ、そもそも日傘は女性だけのものではないけれど、以前からとても暑そうに歩いているおじさんやお兄さんを見かけるたび「日傘させばいいのに」と思っていた、さすがに今年のような猛暑だと一気に浸透しつつあるような気がする。 これはとても良いと思う、やはりUVカット効果のある日傘は暑さをかなり軽減できるし、肌の日焼けを気にするという以前に、強い直射日光を直に浴びるようなこと自体が体力を奪いますから。 けど、私が子供の頃も日傘をさすの

パインとデュカのスパイシーなサラダ(暑い日にぴったりな爽やかな味わい)、くわえて私の猛暑対策など。

2018年の猛暑は、ほんとうに暑かった。この年のとある猛暑の日、銀座で買い物して帰る19時頃、夜なのにまったく気温が下がらないどころか、日中に浴びた太陽の熱気を吐き出すようなアスファルトの上を1駅間歩いただけで、「あ、死ぬかも」と思ったのをよく覚えている。 でも、今年はそれを上回るかもしれない。なんだかこわい。 私は、寒がりの冷え性なので夏の冷房で体調壊しやすく、ゆえにもっとも最悪な、夏風邪をひくパターンだけは避けようとなんとか頑張っていますが、厄介なのは、じゃぁ冷房をつけ

海老のムクラード(本来はムール貝のフランス料理ですが、有頭エビも、とびきりおいしい詳細)

暑い。本格的に夏の暑さです。冬場は滅多に開けなかった冷蔵庫の自動製氷室がありがたい季節、突然の氷が落ちる音には相変わらず驚かされるけど(慣れない)。買ってきた野菜や果物ををすぐに食べる時、氷水に浮かべておいたり、冷やし中華の麺をシメたり、なにかとたっぷり使える氷があるのはありがたいものです。そういえば、今年は電動のかき氷機を買いました、アイスクリームは30度までの暑さではよく売れるそうなのだけど、それを超えるとアイスクリームではなく「かき氷」が売れるのだとか、そうだよね、本気

赤紫蘇と薔薇のジュース(梅雨の時期恒例の自家製赤紫蘇ジュースにバラの移り香を加えて芳しく🥀)

初夏のあじわい、枝豆とミントのヴィシソワーズ (枝豆とミントの冷たいスープ)

【コラム】思い出のミント20代に入る少し前だったか、人生初の海外旅行に行った。友人とふたり、行き先はベトナム。もちろんまだスマホなどない時代、海外初心者のくせにパッケージツアーは飛び越え完全個人旅行で敢行した。 人と同じが嫌だと斜に構えていた若い頃、知らない国の田舎へ行き当たりばったりに、電気のついていない電車に乗り、バイクタクシー、シクロなんかを調達してたどり着いたわけだが、若いってやっぱり素晴らしくて恐ろしい。この世界は自分に優しいと根拠なく信頼していた素直さという無知