生きる理由

世の中が 愛情に気付いたとき
多分、手遅れなんだろう

目の前の愛情から
誰もが絶望している

信じるコトも
許すコトも
裏切りに押し潰されて
孤独から逃げようとする

夢から覚めて
安堵することもなく
始まる朝に恐怖する

いずれ来る別れに
恐れるコトもなく
ただ受け入れるコト
それだけのコトに
思い悩み、歪んでゆく

今更、時代が愛情を求め
惨めに嘲笑っている

僅かな
微かな
永遠という
曖昧な時の流れに
惑わされ
消えまいとする

不自然の中に
真理を掴もうと
どれだけ
手を伸ばしても
それは
張りボテの偽物

現実を避けながら
瞳の色が褪せてゆく

最初で最後の
出逢いを繰り返し
嘆き、哀しむ

泣き笑いを
演じてみせて
褒め称えるコトに
躊躇せず
単純に頷いている

まるで
他人の人生を
歩んでいるかのように

生きた心臓を
あげましょうか?

そんな言葉を
受け取りながら
得体の知れぬモノを
バリバリと
貪り食う

自分は生き返ったのだろうか?

自分は何を犠牲にしたのだろう?

自分は誰かの情に成れるだろうか?

最後の愛情を、手渡したい

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