日記

村上春樹の『スプートニクの恋人』を読んだ。「これでいい。ぼくらは同じ世界の同じ月を見ている。ぼくらはたしかにひとつの線で現実につながっている。ぼくはそれを静かにたぐり寄せていけばいいのだ。」という、最後のページの2行が、やけに胸に刺さった。

読書感想文でも書こうと思ってパソコンを開いたけど、恋愛小説の感想文って難しい。どうしても自分の心の内側を覗かないといけないから、自分で向き合うのもしんどい繊細な部分を、他人に見られるなんてもってのほかだ。

1つだけ言えるのは、ライフステージの変化は永遠の別れではないということだ。最近は時期が時期、年齢が年齢だから、身近な人の進学、就職、結婚の知らせに喜んだり、焦ったり、寂しくなったりすることが多々あった。特にそれらの知らせにネガティブな感情を抱くことが多かった。でもこの本を読んだ後には、なぜか前向きな気持ちになり、心がふっと軽くなった。なぜかは分からないけれど、死以外で永遠の別れなんてなくて、大切な人が遠くに行ってしまっても(物理的にも気持ち的にも)、多分大丈夫だと直感的に思った。今は上手く言語化できないけれど、きっと、多分、きっと、多分、大丈夫(だと思う)

3年間ずっと仲良くしてくれているサークルの先輩かつバイト先も同じ先輩が、村上春樹全巻持ってるらしいので、私も卒業までに全巻読みたい。そのころには、上手く言語化できるようになってるといいな。


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