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だれかのおいかぜになるはなし - “こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“でこどもたちのおいかぜに -

ボクには子どもが4人います。毎日賑やかです。 12歳の長男、8歳の長女、7歳の次女、5歳の三女。あと猫が2匹。 そしてうちは共働き。ご想像の通り、我が家はいつもテンヤワンヤです。

子育てには、喜びや楽しさがあります。 それぞれの年齢での喜びや楽しさがあって、子育ては飽きることはないなと、いつも思います。

とはいえ子育てには“楽しい“だけでは済まないことがあるのも事実です。 ケガや病気はもちろん、ボクたち親自身も子育ては初めてなので、慣れなくてうまくいかないこともたくさんあります。

家事・育児など毎日の生活をしていくうえで、必要最低限のことをこなしていくことが、とても大変です。ましてやフルタイムで働きながらなんて。

忙しい合間を縫ってでも、絵本の読み聞かせをたくさんしたり、一緒に料理をつくったり、工作とか何かものづくりを一緒にしてあげたい。 でもなかなか思うようにいかないのが現実です。

ボクは周りの人たちのサポートで何とか子どもに寄り添えたり、大変な状況を乗り越えてきました。 そして、これからもそうやって乗り越えていくんだろうと思います。

そして、ボクも誰かの“子育てのサポート“ができないかと、いつも考えていました。経営者として、働く一人の人間として、自分だけではなくまわりの方の子育てについても何かできないか。 そうしてできあがったのが”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“です。

1、子どものために、子育てについてボクたちにできること


ボクが代表を務める株式会社おいかぜは、デザインやエンジニアリングの力で課題や問題を解決し、“だれかのおいかぜ”になる企業です。

ボクが会社を立ち上げてからの16年間、インターネットは社会に血脈のごとく張り巡らされていきました。

デバイスとの距離は身体的・精神的にどんどん近くなり、ウェブサイトやSNSは新たな人格を形成しはじめ、デジタル技術やインターネットは進化と拡張を続けています。

こんな時代、子どもたちの“まなび“や“あそび“は大きく変わってきています。
これからの高度情報化社会で生きていくためには、避けられないことなのかもしれません。

しかし「このままで良いのだろうか?」という想いもあります。

子どもたちが“自分の手を動かす“ “自分で経験する“ “自分で感じる“ことを大切にしたら、もっと豊かになるんじゃないだろうか。 

そんなことを、この数年ずっと考えていました。

そして、それがデザインやエンジニアリングの力で実現できたら、ボクたちなりの“子育てのサポート“になるのではないだろうかとも。

そんな想いを胸に、2017年、ボクとデザイナーのやまもっちゃんこと山本容子は”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“をスタートさせました。

2、”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”とは?


“こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”とはいったい何なのか? 何を目指すプロジェクトなのかを説明します。ワワワはこんな想いをもっています。

ワワワは「こどものあそび」 「こどものまなび」など、
こどものためのでざいんぷろじぇくとです。

私たちの仕事であるデザインを使って、
こどもたちとの関わりをつくっていく。
私たちおとなが、こどもと真剣に大いに遊び、学ぶ。
こどもたちがじぶんの手を動かし、じぶんで経験し、じぶんで感じる。

その「あそび」や「まなび」の中から、
こどもの想像力や創造力、そして表現力を引き出していく。

「ワ!」にはさまざまな表情があります。
「わくわく」「わぁ」「わいわい」
いろいろな「ワ!」を大切に 「ワワワ」を育ててまいります。

そんなワワワの想いを実現するために、3つのキーワードで取り組んでいます。

◯ イベント
こどもが自分の手で、なにかを作りあげる。
その様子を見て、おとなも負けじと手を動かす。
そんな機会をご用意します。

◯ プロダクト
あそぶとまなぶを考える、
日々成長するこどもを考える。
そんなプロダクトを提案していきます。

◯ 絵本
こどもの想像力をゆさぶって、
おとなの心にもしみるような、
懐かしくも新しい絵本を発行します。

ワワワは、これら3つの取り組みを通じて”こどものクリエイティブなちからをはぐくむプラットフォーム”京都から産み出したいと考えています。

3、これまでワワワでやってきたこと、そしてワワワの理想と未来

プロジェクトがはじまってから3年間、ワワワではワークショップにはじまり、商品開発店舗プロデュース絵本の連載などなど、本当にいろいろなことをやってきました。

ここで写真を交えて一つ一つご紹介という手もあるのですが、そこは詳しくはワワワのサイトをご覧くださいというところでして、せっかくの機会なのでボクの言葉でどんなことをやってきたのか、そしてワワワの未来の話をさせていただければと思います。

ボクにとって、おいかぜにとって”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”は単なるビジネスだったり、ピュアな社会貢献のための取り組みだったり、どちらでもあり、どちらでもありません。プロジェクトとして事業化はしていきたいし、地域や社会との関わりをつくり子どもたちの役に立つ、そして貢献していきたいという想いでやっていますが、もっと多面的な取り組みです。

ボクは以下の3つのことを大事に考えています。

① ワワワのアイデンティティ

子どもたちのために、”こどものクリエイティブなちからをはぐくむプラットフォーム”をつくり・そだてていくこと。ワワワにとってのアイデンティティであり、何よりも大切にしていきたい。そしてワワワの理念や取り組みや商品を広く・深く伝えていきたいと思っています。

② おいかぜのクリエイティブのプレゼンテーションの場としてのワワワ

ボクたちのクリエイティブの力を全力に発揮できる、おいかぜのクリエイティブをプレゼンテーションする場として育てていきたいと思っています。先日まで実施していた新卒採用選考で、本当にたくさんの方々に「ワワワに興味がある」「ワワワに関わりたい」と仰っていただきました。おいかぜのクリエイティブワークの一端を知っていただく良い機会をつくっているプロジェクトだなと再認識した出来事でした。

③ 『はたらく』を生み出し、『はたらく』をデザインするためのワワワ

”はたらくをデザインする”ために”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”を通じて、おいかぜのスタッフや関わる周りの人たちの”はたらく”をつくっていきたい。ワワワでワークショップをすること、商品開発をすること、店舗プロデュースに関わること、絵本をつくっていくこと。これら全てはおいかぜが取り組んでいるはたらくデザイン事業部の“『はたらく』を生み出し、『はたらく』をデザインする”ことなのです。実際、ボクとやまもっちゃんで始めたプロジェクトは現在総勢8人が関わる大きなプロジェクトになっています。

ボクはこの3つの視点でいつか”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”のリアルな場所をつくりたいと思っています。子どもたちが”ひとところ“に集まって、じぶんの手を動かし、じぶんで経験し、じぶんで感じる。“あそび“や“まなび“の中から、 こどもの想像力や創造力、そして表現力を引き出していく。そんな場所です。

でもボクたちは最近一つの大きな経験をしました。ウィルスによって”ひとところ”に集まれないことがあるという経験をしました。

いまボクたちは積極的にひとところに集まることができません。その歯痒さと辛さを感じています。そしてその解決策として、デジタル技術やインターネットを利用するということも学びました。

ボクたち株式会社おいかぜはデジタル技術やインターネット技術のプロフェッショナルです。いま”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”ではもともとのワワワのアナログな感じの良さとデジタルやインターネットを取り入れるちょうど良い塩梅でコンテンツをお届けする方法を探しています。そんなに遠くない時期に、みなさんにお披露目できるんじゃないかと思います。

そして未来の話。

いつかボクがつくりたいと思っている場所が、そんなちょうど良い塩梅な”ひとところ”になり、ちょうど良い塩梅な”アナログとデジタルの良いところ”がギュッと詰まったコンテンツをお届けする、そんな”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ”が、子どもたちのおいかぜになる、いつかそんな取り組みになればと考えています。



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