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氷と炎の歌読書会 41. ジョン(ウァーグは壁を越えられない?)

海外ドラマ『ゲームオブスローンズ』の原作、ジョージ RR マーティン著の『氷と炎の歌』シリーズ読書会に参加しています。

7月の課題のひとつ 『剣嵐の大地』中巻より 41. ジョン。

ナイツウォッチとしての使命感に燃えながらも、野人についつい共感してしまう。忠誠心と家族の情(脱走してロブ軍に参加するか?)、王土を守る盾としての誓いと野人への共感、5巻ではまたナイツウオッチと(偽)アリア救出、常に選択を迫られる苦悩、はジョンの永遠のテーマ。

その心の動きが見事にあらわされている良い章でした。

マーティン先生はとにかく、章の終わり方「も」うまいんだけど、今回のジョン章も印象的。

「”おれは家に帰るんだ”、と思った。
しかし、それが事実だとすると、どうしてこんなに空虚な感じがするのだろうか?」

ここは後の、ナイツウオッチの人たちが迫りくるアザーズの脅威に無頓着で苛立ったり、トアマンドと再会して心を通わせることの伏線になっているんですね。

今回、イグリットやゼン族とギフトまで来て、ネッドにはギフトとニューギフトに領主を据えて、壁を越えてくる野人への盾にする案があったことがわかる。

自分がその領主になったかもしれないのに。。。と思うシーンがかわいそうで切ない。
ジョンとしては当然、何かの地位に就きたいし、父親や将来の領主ロブを助けたい、ひとかどの人物になりたい、と思っていたんだね...。

そもそもネッドは将来ジョンをどうするつもりだったのか?

スターク顔だけど、なんらかのきっかけでターガリエン性が出てこないとも限らないし、とにかく目立つところには置けない。
ロブが成人したらますますキャットは邪魔にするだろうし、ずっとウインターフェルに置くことはできない?
でも自分の目が届くところで守りたい気持ちもあるだろう。

どうなんだろう?

家系が続かない方が安全だから、ナイツウオッチ、シタデル、セプトン。。。それはないか?七神信仰じゃないし。
とりあえず、子孫繁栄しない職種がいいだろう、と思った?
それとも、あまりにも早くこの世を去ってしまった妹の代わりに、ジョンには人生を楽しんでほしい、子どもを持つよろこびを感じてほしい、と思ったのか。。。?

ロブが北の王の後継者にジョンを指名する、と言ったときにキャットの反論を連想。
「仮にジョンは信じられてもその息子は?」それはやはり気になると思う。

いつか身元がばれて、反バラシオン王朝の人たちに利用されちゃったらどうする?

そして壁の内側に来て、ジョンはゴーストの気配を全く感じられない。
間に壁があるから?

距離、じゃないと思うんですよね。
アリアはブレーヴォスにいながら、リヴァーランドのナイメリアに何度もウァーグしている。

やっぱり壁じゃないかなー?
コールドハンドも越えられなかったり、あとFIRE & BLOODでも壁を越えたがらないもの、ありましたよね。
やっぱり魔術的な力が何かあるんだろうなぁ。






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