読書日記(2023.11.21) サム・バンクマン=フリード

BS1スペシャル アメリカ 暗号資産のちょう児の栄光と挫折をみた。

暗号通貨取引所FTXと暗号通貨取引会社アラメダ・リサーチの創設者兼CEOであったサム・バンクマン=フリードという人物を追ったドキュメンタリー。

元々は暗号通貨で効率よく稼いだお金を、寄付して社会を良くしようという思想の持ち主だったらしい。マサチューセッツ工科大学出身で、両親はハーバード大学の教授。幼い頃からインテリの社交サロンに混じって、教養を高めてきたそうだ。

彼のことをよく知るスカラムッチという人が取材の答えていた。

スカラムッチ。思い出したのだが、トランプ政権で広報部長に任命されて10日でクビになった人だった。

10日でクビのスカラムッチにも酷評されるトランプ劇場

一緒に働いていた幹部役員は、サムがオタクっぽくて、幹部もオタクっぽく、その雰囲気が気に入ったので一緒に働いていたという。

主要な幹部は、中国系やインド系の学生時代の友人である。

特に、インド系と思われるサムの彼女は、最後までサムと会社の破綻を隠蔽するために活動していた。破綻してからは、サムは、彼女の手記だかを人質にして、捜査や裁判で色々喋らないように釘を刺しているらしい。

最初は、慈善を目標とした実業家を目指したらしいが、業界ナンバーワンを目指して、議会のロビー活動などに励み、資金が尽きて、顧客の金を流用したそうである。

FTX破産に伴う議会の公聴会では、彼の会社の会計処理が、ネット上にあるフリーの会計ソフトで行われており、取引の記録がほとんど残っていないということが、破産管財人によって証言されていた。

番組では触れられてなかったが、ネットではFTXの金は、ウクライナ政府の高官の資金洗浄に使われた可能性もあると指摘されている。

サムは、アメリカンドリームの実現として、頭脳だけで、ひと財産築いたわけだが、中身はマネーゲームである。しょーもねーなと思いながら見てしまった。

(おわり)




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信州読書会 宮澤
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