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FIREを目指していると知人から聞きましたが何のことですか?

最近話題になっているFIRE(ファイア)について解説します。

F.I.R.E = Financial Independence, Retire Early

日本語に直すと「経済的に自立した早期退職」となり、当然日本発祥の言葉ではなく、欧米から来た言葉になります。

アメリカではかなりのブームになっており、現代の世の中の価値観を捉えることができますが、簡単に言うと今までの定年である60歳よりも前倒しでセミリタイアすることを、本気で計画している人が増えてきたということです。

この考え方がアメリカから日本に入ってきて、日本でもムーブメントを起こし始めています。

では、なぜこのようなムーブメントが起きたのかということから考えてみます。

ずばり、年金制度です。

アメリカの年金制度は、全員が加入必須ではありません。

ただでさえ、日本と違って資産運用に対して積極的な国ですから、世界をリードして資本主義を走っているということです。

資本主義では正しくお金を運用している人が得をします。

「労働は早くやめて、経済的に自立したい!」と思う人が増えてきている中で、年金として運用するより自分でやった方が良いことに気づき、計画を立て始めて実行したら計画通り早期リタイアできてしまったという流れでしょう。

実際に海外でも国内でも、FIREを実現している人は少なからず増えてきています。


FIREを理解するには4%ルールを知る必要があります。

4%ルールとは

資産を減らさずに生活することができる利率です。

仮に4%ずつ運用していけば、年間支出の25倍の資産がある場合は、30年間貯金が底をつかず生活できます。

あくまで4%が出続けた場合ですが、これは過去のアメリカの経済成長率からインフレ率を引いた数字が4%であることから、適当な数字ではないことが言えます。

資産運用してしっかり経済成長を捉えることができれば、このルールに則って資産運用しながら自由に暮らせるわけです。

ただ、資産運用のスキルと同等レベルで求められるアクションがあります。

それが、支出削減です。

支出削減が一番大切


急につまらない話かと思われるかもしれませんが、これは貯蓄率を上げるためです。

どれだけ良い利回りを得ることができても、元手資金が少なければFIREまで辿り着きません。

余剰資金が既にたくさんある方はよいですが、元手資金を作るところからの場合は、一番すぐに取り掛かれるのが支出削減からの貯蓄率UPです。

しっかり余剰資金を確保して、貯蓄(運用資金)に回すことがFIREへの第一歩です。

貯蓄率の高い夫婦だと70%くらいの家庭もあります。

70%くらいになると、かなり尊敬できるレベルの貯蓄率だと言えるでしょう。

もちろん、ここまで高くすることが必須というわけではありませんが、できるだけ早くFIREをするには、

運用結果 = 運用資金 × 利回り

という風に、結果は掛け算ですから運用資金の量、すなわち貯蓄率を上げていくと自ずと結果もよくなりますし、利回りを上げていくよりも確実です。

無論、贅沢をゼロにして幸福度を下げるというお話ではありません。

大事なのは、幸福度を下げないように工夫しながら支出を削減するべきということです。

例えば、世帯収入が60万円の場合、貯蓄率70%は42万円です。

毎月42万円の貯金を10年続けられれば、それだけでも5,040万円に達します。

ここで、

「貯金(利回りが0%に限りなく近い)はもったいない」

「そんなに収入がない」

「そんなに我慢できない(支出を下げられない)」

「もっと早くセミリタイアしたい」

ということであれば、資産運用を取り入れる選択肢を考え、どのくらいのリスクが自分に合っているのかを探っていくことになります。

そうして資産形成の結果、資産が年間支出の25倍になった時にファイナンシャルフリー(経済的自由)になることができ、FIREを達成することができます。


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