<問題集紹介>大学入試全レベル問題集 生物[生物基礎・生物]①

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①(忙しい人向け)内容を簡単にまとめると

基本知識の確認にもってこいの問題集。論述問題がなく記号選択または用語補充なので取り組む際のハードルも低め。「リードLightノート」や「必修整理ノート」など書き込み式の問題集の後にやるとより定着するかな。

掲載大学の平均偏差値はおおよそ48程度。ただし私立医学部が若干平均値を上げており、実際にはいわゆるBF(ボーダーフリー)とされる大学からの出題も多い。そのため終了時の到達レベルはそこまで高くないかなぁ。

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②掲載大学の比率(客観データ)

国公立
私立大学

見てわかるように、基本的には偏差値50以下の私立大学が半分近いです。ちなみに偏差値60以上はすべて医学部で、順天堂大、東京慈恵会医科大学、自治医科大学、愛知医大、独協医大、福島県立医科大学からの出題でした。別に難しいわけでもないので、ビビることはありません。

③出題数ランキング(客観データ)

出題数ランキング

数字は出題数です。自治医科大から下は出題数1なのでカットしてます。あまり大きな声では言えませんが、高校生くらいだとぶっちゃけ知らない大学のほうが多いんじゃないでしょうか。
ちなみにセンターの過去問から2問、水産大学校から1問がありますが、大学校は少し特殊なので偏差値計算には入れていません。

④問題の構成や内容面(主観交じり)

どの問題も基本的な構成は同じで、リード文中の空所補充につづいて、関連する知識や計算などが出題される感じです。大学入試ではおなじみの形式なので、大学入試を見据えた最初の練習としては非常にいい問題集かなと思います。冒頭にも書きましたが、論述問題のようにハードルの高い問題がなく、基礎知識の確認をバンバン進めていけるのでやってて楽しいですね。30分間程度でも、集中してやると結構進みますし、心地のいい軽い疲労感を感じられます。
そして解答が別冊なのがうれしいですね。個人的には問題集の解答は別冊にすべきだと思っているので、ここはプラスポイントです。そしてレベルのわりに(失礼?)解説が丁寧で分かりやすいのも大きな特徴だといえます。この辺のレベルの問題集って、教科書に書いてあること覚えていれば解ける問題ばかりなので、解説が丁寧じゃないのが多いんですよ。でもこの問題集は違います。別冊解答という、紙面スペースの問題から解放されたプラットフォームの利点を完全に生かし、抜粋するだけで「要点まとめ」的な参考書になるんじゃないのとすら思えるほど質の高いまとめ(解答中ではPointと表記されています)が所狭しと並んでいます。

⑤使用上の注意(むしろ主観しかない)

ほめてばかりだとステマ疑われそうなので、一応注意点を。といっても使用上の注意であって、内容面は文句なしです。
基礎レベルの都合上、多くの問題が記号選択です。体感で6,7割くらいかな。残りは自分で用語を答えるタイプの問題です。ここで気にしなきゃいけないのが「その問題、選択肢があったから答えられたんじゃないの?」という視点を常に持つことです。

例えば、「二名法って誰だっけ・・・・(ここで選択肢見る)。あっ!リンネだ!そうだそうだ!」となって正解するみたいな。これだと結構定着度危なげなので、空所補充は基本的に「自分でどの用語が入るか考えてから選択肢を確認し、自分の思った用語の記号を探す」ようにして解けば、特に問題なく知識の確認ができると思います。

⑥どんなタイミングで使う?(個人の感想)

こればっかりは千差万別なので何とも言えませんが、一応自分なりにまとめておきます。先に行っておくととてもいい問題集だとは思いますが、問題量やレベルを考えると使うタイミングは限られそう、というのが個人的な意見です。
まず問題量が全113題と少なめなので、日常学習のお供にコツコツやるやり方はあまり向いていないかなと。コツコツやるならセミナーのような分厚い問題集のほうがいいと思います(個人の感想です)。
「リードLightノート」や「必修整理ノート」などの書き込み式問題集を使って知識を整理したら、そのあとに知識の確認として単元ごとに問題解いていくのがいいんじゃないかと。

そしてさっそく矛盾しますが、これまで勉強あんまりしてこなかったよって人はコツコツ取り組んでもいいのかもしれません。コツコツ続けて、まず一冊の問題集を一通り終わらせる。その経験は今後の勉強のモチベーションになると思います。そういう意味では、日々の授業などに合わせて進めていくのもありかなと。

いずれにしても、あくまで入試に向けた基礎力を身につける問題集なので、本格的に受験勉強したいなら早い段階で内容をマスターしておいたほうがいいかなと。無理やりスポーツに例えると、これルールブックです。試合(入試)で活躍するために最低限マスターしないといけない内容なので、そりゃ早めにやろうよって感じです。

⑦どんなふうに取り組む?(ただの提案です)

完璧になるまでやりましょう!!!のようなしょうもないことは言わないので安心してください。
レベルがレベルなので、何週もしなくていいです。というか生物に限りですけど問題集の周回数は気にしなくていいです。詳しくは語りませんがそういう科目じゃありません。
で。どんな風にやるかというと、僕の場合は以下の使用法をイメージしています。
①まず問題を解いて答え合わせ。
②「正解した問題」に蛍光ペンで印をつける。
 「不正解の問題」と「選択肢を見たからわかった問題」には赤ペンで印。
③解説熟読してその日の勉強は終わり。
④翌日以降、いい感じに忘れかけたころに印のない問題だけ解く
⑤答え合わせをして②に戻る
⑥すべての問題に印がついたら終わり。

図1

不正解が2回以上なら、赤ペンの線も増やしてください。なお正解した問題を再度やり直すことはしなくていいです(少なくとも初見正解は不要)。そういうレベルの問題集ではありません。気が向いたときに赤い印の問題だけ復習としてやってもいいかと思います。本数の多いもの=苦手単元なので、そこを重点的に復習するのもありかなとは思いますが、あくまで時間に余裕のある人です。このレベルの問題集はサクッと終わらせて次に行きたいです。

⑧おわりに

以上、記念すべき一回目の投稿なので気合い入れて書いちゃいましたけど、基本的に筆が止まることなく書いてます。⑦の使い方は基本的にどの問題集でも同じかもしれませんね。
ここまで非常に長々書きましたが、読んでくださってありがとうございました。いろいろ拡散とかしてくださるとモチベーションにつながります。よろしくお願いいたします

どんたこす

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