
🥎招く手、阻む手
前々回の記事で地域クラブ指導員を行う為の職場側への兼業申請が許可されなかったことを書きました。
結果だけ見ると非常に残念なことではあるけれど会社側、自治体側の双方の都合を考慮すればまぁ、仕方ないのかな。
会社としては土曜4時間の時間外労働扱いを認めてしまうと本業での残業を調整しなきゃいけなくなるんで、それはなかなか認めてくれないよね。
自治体としては地域クラブ指導員として雇って報酬を支払うことは部活の地域移行を進める為には大事なことなんだと思います。
私の場合、副業で報酬を稼ぐことが目的ではなくコーチをしたいことが目的な訳です。なので、そこは無報酬のボランティアでも全然、構いません。
でも、地域クラブ指導員ではなくなることで、これまでやれてたことに制約が出るのは嫌だなと。
自分しか指導者がいない時の地域クラブは開催出来ないとか…
試合、大会の関与に制限が掛かるとか…今んとこ実害は出なさそうで安堵してますけど。
自分的に理想なのは地域クラブ指導員の立場は維持しながらボランティアにすることだけど。
本人が無報酬で良いと言ってんなら、別にええやん!
…とは、出来ない理由もあるんだと思う。
私が現役の頃の野球部はオフは盆正月くらいしかなかった。昭和ってそんなもんでしたよね。
て…ことはですよ、指導してる顧問の先生らも休んでないってことです。そこにやったらやっただけの報酬は発生してないわけで。
部活動ってものが先生方の熱意と善意によって支えられていたのは事実でしょうね。
私も思考的には同じなんですよ。
好きでやってることなんで、土日の指導は苦にならないです。
趣味の延長でやってるのに報酬をいただいて良いんすか?って、思うくらいです。
なので、『指導させてくれるんなら全然、ボランティアで良いっすよ』
そんな気持ちはあるんですけど、そう単純なことでは無さげです。
よく耳にするのが、『そーいう部活バカの教師がいるのは良い迷惑なんだ』的な現場の声です。
好きでもない競技の顧問を押し付けられてしまった人にとっては休日返上で見合った報酬も得られないのはブラック部活そのものでしょう。
自治体としてはその辺も踏まえて…
・やった分は手当を付ける
・でも上限は4時間ね
さすがに土日フルで手当て付けてたら会計年度任用職員との兼業は成り立たないでしょうし。
私みたいなボランティアOKですよ人間を認めてしまっては結局、『熱意と善意』に甘えるブラック部活から脱却出来ないと考えてるのかなと推察してます。実際、地域移行した中学の先生の中には土日の大会に(本人は行きたくても)行っちゃダメなことがあるそーです。
地域移行で民間から報酬付きで『招く手』がある一方で、副業規程や報酬無しでも構わない本人の意思があっても、それはちょっとみたいな『阻む手』もあります。
招くのも阻むのも同じ手なんですよ。しかしながら、そうせざるを得ないことも理解はしてる。
だから部活の地域移行って簡単じゃないんだろーな。
皆さんはどう思われますか?